
セックスレスに陥ると浮気や不倫の可能性が高まる
育児や家事、そして仕事もしていれば、夫にセックスを誘われてもなかなかその気になれないときもありますよね。最初は「そのうちに」と思って断っていたのが、次第に誘われることがなくなり、ホッとしてしまった…。セックスを「負担」に感じてしまうことで、夫の気持ちを受け止められないのですね。
ですが、夫側からすれば、「妻にセックスを断られること」は大きな問題。男としてのプライドも傷つくし、性的な魅力を否定されたようなショックを受けます。それが何度も続けば、当然「拒否される自分」を見るのが怖くて誘えなくなるし、そんな妻への愛情も薄れてしまうでしょう。
セックスレスは、こんなささいなすれ違いがきっかけで進んでしまうこともあります。いつしか「しないことが当たり前」になると、どちらかが性欲を抱えたままなら他の方法で解消するしかありません。
「どうせ妻には断られるし」と思うと、夫は浮気を考えるようになります。もちろん浮気や不倫は許されることではありません。それでも、関心を持たれない寂しさからほかの女性に走る可能性が高くなることは、頭に入れておかなくてはなりません。
浮気を疑っても、確認しないこと
「もしかして、浮気してるかも」と思っても、それをそのまま伝えてしまうと多くの場合、夫は嫌な気持ちになります。疑われること自体気分の良いことではなく、もし浮気をしていなかったらとても傷つくことになるからです。
直接確認するのではなく、まずは夫の様子を観察しましょう。最近帰宅が遅くなった、急に会議や出張が増えた、休日も家を空けることが多くなったなど、家で過ごす時間が減ったことに加え、スマホばかり気にしている、誰かと頻繁に連絡を取り合っているなど「第三者」の姿が見えるときは、浮気の可能性を考える必要があります。
ですが、確信が持てないままで夫に話すことは賛成できません。また、浮気の証拠探しに躍起になることもおすすめできません。考えるべきなのは、「浮気をしているかどうか」より「自分に関心をなくしている」こと。浮気の可能性があるときは、夫を責めるよりまず自分への愛情を取り戻すための行動が大切です。
夫の心を振り向かせるのはこちら次第
まだ夫婦でいたい、結婚生活を続けたいと願うなら、夫にふたたび自分を見てもらうための努力が必要です。セックスレスになった原因が妻側にある場合、自分の様子が変わればまた夫の関心が向く可能性は十分にあります。夫にとって妻は一番身近な女性であり、変化に気がつくのも早いからです。
よく「髪を切っても気がつかない」なんてことがありますが、それは見慣れた風景に安心しているせいで少しの変化には鈍感になっているだけであり、決してどうでも良いからではありません。逆に、普段と違う大きな変化があれば、それは心を動かすような刺激になります。
そのためには、何より態度で愛情を示すことが重要です。
環境に変化をつけることで気持ちを前向きにする
今まであまり熱を入れずに作っていた毎日のご飯を、少し豪華にしてみる。夫の好物を並べてみる。「食」は生きていくために欠かせないものですが、それだけに夫の気持ちが動きやすい部分でもあります。「俺のために作ってくれたんだ」と思うと、誰だって嬉しいもの。美味しい食事はテンションが上がり、普段よりふたりの会話を引き出す効果もあるので、まず食卓に変化をつけてみるのもおすすめです。
また、寝室が同じなら、模様替えをしてみる、ベッドカバーを一新してみるなど新鮮さを出しましょう。セックスを断られた苦い記憶を夫から消すためにも、視覚に変化を持たせ以前よりリラックスできる環境を作ります。そして、あなた自身も、新しいパジャマにしてみたり下着を夫の好みにしてみたりと、刺激を与えることを意識しましょう。いきなり迫るより、セックスをする環境を改めて整えることで、お互いの気持ちを前向きに変えることができます。
笑顔と言葉は最強のコミュニケーション
何より心がけたいのが、ふたりの間に笑顔で言葉をかわす習慣を取り戻すことです。いい加減になっていた朝や寝る前の挨拶、普段の会話でも、きちんと夫に向かって声をかけることで、相手の心も自然にこちらを向くようになります。
一番近い存在だからこそ、笑顔と言葉はいつでも最強のコミュニケーションです。以前とは違う大きな変化、それはあなたからの愛情がより深く夫に伝わること。あなたを受け入れたいというメッセージをいろんな方向から夫に伝えることが、離れかけていた心を取り戻すきっかけにつながると思いましょう。
幸せ夫婦コラムニスト ひろた かおり
「自分の人生は自分で決める」がモットー。難病の自分を支えてくれた夫との生活が幸せに続くように、と強く心に誓い日々を生きる。