気分はビストロ? バル? 洋を極めるならこのアイテムを
ホームパーティやおもてなしなどでも人気があり、写真映えもする洋食は、極めたくなるジャンルのひとつ。ただし、調理方法に凝れば凝るほど、そのステップは難しくなり、かつ、コンベクションオーブンや低温調理器など器材も大がかりになるので揃えるのは大変。ある程度の調理ができるようになったら、盛りつけのバリエーションを増やす方が見栄えもよく、オススメです。
まず揃えたいのは、目的にあった洋包丁。洋包丁にはたくさんの種類があり、肉の成形、ハムやサーモン、チーズ、果物を切る、などそれぞれ専用の包丁があります。一般的な三徳包丁よりも美しく、かつ切りやすいので、専用の包丁をもっているだけで、手間も見栄えもアップ。
また、手打ちパスタにチャレンジしたい場合、麺の薄さ、細さが選べるパスタマシンがあるととても便利。うどんやラーメンにも応用が効くので麺好きならば、重宝します。
他にも、洋食の場合、ソースやピュレを作る機会が多くなります。その時に便利なのが、シノワ(ふるい)や網目の細かさを換えられるワンタッチ裏ごし器。ストレーナーを使う場合はダブル網になっているものを選びましょう。裏ごし器を使うときには、スクレイパーやヘラ先がまっすぐな木べらも併せて揃えるといいでしょう。
盛りつけに便利なのが、ピンセットやセルクル型。セルクルは大きさ違いを何種類か揃えておくと、美しい円形が簡単に作れるので、華やかな席にもピッタリの一皿が作れてしまいます。
やっぱり和食! 本格的なメニューにチャレンジしたいなら
和食とひとことで言っても、煮る、焼く、揚げる、和えるなど、たくさんの料理があります。それぞれにベストな調理器具がありますが、特に持っておきたいのが以下の5つ。
・すりこぎ&すりばち……和え物や魚のすり身、山芋のとろろなどに
・うらごし器……馬毛のものが、目が細かくなめらかに仕上がる
・蒸し器……せいろでも金属製でもいいので、専用のものがあると蒸し物に便利。蒸し野菜などにも
・天ぷら鍋&網じゃくし……気持ち大きめサイズがベスト。天かすをすくえる網じゃくし、油を濾過できるオイルポットもあるといいでしょう
・おろし金……大根、生姜、わさびだけでなくさまざまな食材をおろすのに使えるおろし金。金属製のものにアルミホイルをあてがって使うと、お手入れも簡単
ほかにも、玉子豆腐や真丈、ようかんなどを固めるときに使う「流しかん」、魚をさばくときに使う「骨抜き」などもあると便利。
炎の料理人を目指すなら!
中華料理は老若男女みんな大好きなメニューがたくさんあります。家庭では火力の関係で、なかなか本格的な調理は難しいと言われがちですが、そんなことはありません。
中華料理は中華鍋ひとつで、炒める、焼くはもちろん、煮る、揚げる、蒸すなど、ほとんどのメニューができてしまうので、まず中華鍋を揃えるところからはじめましょう。片手の北京鍋と両手の広東鍋がありますが、片手鍋の方が扱いやすいので、オススメ。あわせて、炒め物には中華おたま、茹で物、揚げ物にはジャーレンがあるとさらにいいでしょう。蒸し物をする場合は、サイズのあったせいろを用意しましょう。
餃子やシュウマイの皮を手作りするときには、小さめの麺棒があると小回りが効いて便利です。
どんな人にとっても、あると便利! な調理器具
ジャンルを問わず、これがあると超便利! という器具もあります。料理にこだわりたい、本格的なメニューに挑戦したい、という方なら、ぜひ揃えることをオススメします。
・サラダスピナー……サラダだけでなく、野菜を切った後の水切りなどにも使えるサラダスピナー。最近ではお米も研げるものも!
・オーブンレンジ……値段が高くても性能がよいものを選ぶ方がカシコイ
・ハンドブレンダーorフードプロセッサ……つぶす、混ぜる、きざむ、泡立てるなど、時間のかかる作業もこれがあればらくらく
・温度計……茹でる、揚げる、焼くなど、火を使う調理に温度管理はとても重要!温度計は必須!
・圧力鍋……豆や肉などを短時間でおいしく調理できる
・スライサー……面倒な千切りも、美しく、均一にできる
どんなに便利な道具も使いこなす人の腕があってこそ。道具にこだわるからには、その長所短所を知って、しっかり使いこなしましょう。そうすれば、プロの味も夢ではありません♪
ライターであり、調理師。野菜をこよなく愛し、執筆のかたわら、オーガニックレストランのシェフや寿司シェフなどを務める。