【アラフォーがキャリアを考える時 #2】“Will” “Can” “Must”で自分の未来を設計しよう

【アラフォーがキャリアを考える時 #2】“Will” “Can” “Must”で自分の未来を設計しよう

こんにちは、キャリアコンサルタントの朝生容子です。転職を考える時に自分自身の“Will” “Can” “Must”について考えることはとても大切です。第2回目はそんな“Will” “Can” “Must”のお話です。


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“Will” “Can” “Must”とはそもそもなに?

“Will” “Can” “Must”とは、自分の現在のキャリア上の課題を見つける枠組みです。それぞれの定義は以下のようになります。

Will ・・・ 自分がこうありたいと思う姿

Can ・・・ これまでの経験や積み上げてきたスキルなど、すぐに発揮できる能力

Must ・・・ 会社や家庭など、自分以外から求められていること

それぞれを円にし、上のような図を作ります。
3つの枠の重なりが大きければ、それだけ理想的な状況にあると考えます。つまり、能力が活かせて、周囲の期待にも応えられ、やりたいことも実現できているのです。

しかし、それを完全に実現することは現実には難しいですね。
だとしたら、どの部分を充足させていったらよいか? 能力なのか、周囲の環境か?
それを明らかにしていくのが、この枠組みです。

足りない部分を知ることが、次のアクションへの一歩となる

「Will」と「Can」の部分は、連載1回目で考えていただいた内容が活かせます。

Willは「理想の1日」で考えたことが使えます。その中でも優先順位の高いものから書き出してみましょう。
「Can」については、ライフラインチャートで棚卸した過去の経験から、自分が身につけたことを見つけることができます。

では、具体的にどう「Will」「Can」「Must」の枠組みを使っていくか、ご説明しましょう。

まず3つの枠組みに対応する事実を、思いつく限り書き出していきます。そのうえで、「Will」の実現に関連づけられる「Can」「Must」の項目に〇をつけていきます。つけた〇が多ければ枠も大きくするといったように、○の数を3つの枠の大きさに反映させます。

第1回でご紹介したAさんを例にして具体的に取り組み方をみていきましょう。
「Will」のうち、Aさんが重要視しているのは「指示を受けるだけより、自分で考えて改善・工夫が求められる仕事をしたい」ということでした。

次に、「Can」に書き出した能力のうち、「Will」の改善や工夫につながる能力に〇をつけます。たとえば「あらかじめ問題を予測し対策を考える力」「トラブルの発生の根本原因を見つける根気」などがそれに当たります。一方、現在の勤務先の「Must」は「マニュアルに基づいて間違いなく書類を処理すること」「事務担当者からの改善提案は期待されていない」などです。「Will」に照らすと、〇をつけられるものは少ないようです。

それぞれの枠内で〇を付けたものの数を、枠そのものの大きさに反映してみると、Aさんの状は以下のようになります。(図2)

Mustが小さくなった分、3つの枠が重なる部分が狭くなりますね。Aさんの現状への飽き足らなさは、職場の環境にあることがはっきりしました。

Aさんは、職場環境を変えるべく、転職活動を始めることにされました。同時に、会社をやめなくても自分の創意工夫が活かせる場として、ボランティア活動の参加なども検討されるそうです。

現実には、「Must」「Can」にしても、すぐに状況を変えるのは難しく時間がかかるのが大半です。「子どもが小さく、まだ手がかかる」が「Must」にあれば、「フルタイムで思い切り働きたい」と希望しても、実現に数年かかることもあるでしょう。

ただ、そこで何も手を打たなければ、「Can」と「Will」のギャップがどんどん広がってしまいます。
いざ「Must」の状況が変わったときのために、維持しておいた方がよいものがあれば、磨き続ける手立てを考えていきます。
「Will」「Can」「Must」の枠組みは、自分を理想の未来に近づけるアクションを具体化していく方法なのです。

「Will」「Can」「Must」で自分の真の喜びを知ることが大切

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「Will」「Can」「Must」の3つの枠のうち、どれでも自分が考えだしやすいものから取り組まれればよいと思います。私は「Will」を考えると、ワクワクし力が湧いてくるので、いつもそこから考え始めています。

「Will」を考えるうえで注意していただきたいのが、「Willは不満要因と満足要因の二つの条件がある」ということです。

人が満足するためには、「これが実現されたらいいな」という満足要因と、「ないからいやだ」という不満要因があると言われています。それぞれが別のものであり、双方が充足することが必要なのです。

チェーンの飲食店勤務から、30代後半で内勤へのキャリアチェンジを希望したBさんの例でみていきましょう。
Bさんは、新卒で入社以来、新卒で入った飲食店で勤務、店長も務められました。しかし、立ち仕事で体力的に今の仕事を続けることが難しいと考えたことから、一般事務の仕事に転じたいと相談にいらっしゃいました。

当初、お話を伺った際、Bさんから出てきたのは今の職場に対する不満要因ばかりでした。「体力的にきつい」のほか、「休みが定期的に取れない」「給与が安い」と不満が続きました。

その不満の解消方法として事務職を考えていたのですが、お話を進めていくうちに、それではBさんのWillが充足されないことがわかってきたのです。

Bさんは、お客様から「ありがとう」と言われることに仕事のやりがいを強く感じていました。そのために、接客の工夫をしたり、部下や後輩の指導に熱心に取り組んでこられたのです。つまり、Bさんの満足要因は「お客様に喜んでもらえる」点にありました。

しかし、事務の仕事の大半は、スムーズにできていて当たり前と言われるもの。ミスで怒られることがあっても、うまくいったことに感謝されることはなかなか少ない。

Bさんは、ご自身の「満足要因」に気づいたことで、希望する仕事内容を、内勤で勤務時間も規則正しいコールセンターに方向転換されました。これまで培ってきた接客スキル(Can)も、フルに活かせることができるでしょう。

いかがでしたでしょうか? みなさんも、「Will」「Can」「Must」の枠組みでご自身の現状を明らかにして、ぜひこれからのアクションプランを考えてみてくださいね。

キャリアコンサルタント 朝生 容子



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この記事のライター

2012年にキャリアコンサルタント・研修講師として独立。社会人のキャリア相談に乗るほか、セミナーや研修講師、執筆等に取り組む。

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