加齢によってハリが低下・・・

ふっくらとした肌にはヒアルロン酸という物質が関連しており、きめ細かい皮膚を作るためにはコラーゲンが欠かせません。
しかし、いずれの物質も加齢によって減少していくことが分かっており、結果的に毛穴のたるみがはっきりと見られるようになります。
また、乾燥肌の方は毛穴に汚れが溜まりやすく、体質的に毛穴の数が多い方も汚れが蓄積され、たるみに繋がると言われています。
このような加齢による毛穴のたるみには、まずは不足している栄養素をしっかりと補うことが大切です。ヒアルロン酸やコラーゲンは普段の食事で十分な量を摂取することが難しいため、サプリメントを積極的に使用する工夫が大切。
また、ビタミンやミネラルなど肌の美容に関わる栄養素は多岐にわたるため、バランスのよい栄養摂取を心がけましょう。
溜まった汚れに対しては洗顔によるケアを積極的に行うことが効果的ですが、その際の洗顔料は40代の肌に合った天然成分などの優しい商品を選び、肌への刺激を減らす工夫が必要です。
女性ホルモンと毛穴のたるみ

女性ホルモンはふっくらとした柔らかい肌の形成に不可欠なホルモンであり、一方で男性ホルモンは硬めで皮脂が多い肌を作るという特徴があります。いずれのホルモンも性別ごとに量は違うものの、男女ともに体内で常に生成されています。
ホルモンバランスが大きく変化する思春期に、ニキビなど肌の悩みが生じることが多いことから分かる通り、ホルモンの分泌量とバランスは美容トラブルに大きく影響する原因です。
そして、思春期以外にも女性の場合は更年期にホルモンバランスが変化し、特に女性ホルモンが著しく減少するという特徴があります。
女性ホルモンが減ることによって相対的に男性ホルモンが増え、女性らしいハリのある肌の維持が難しくなるだけでなく、皮脂の増加によって毛穴に汚れが溜まってたるみに繋がります。
このような女性の症状は、更年期障害と呼ばれ、一つの疾患として婦人科などで治療が行われています。更年期は40代以降の女性が経験することが多く、他の心身の症状に繋がることも多いため、積極的に婦人科を受診して治療を受けることが大切です。
食事・運動・睡眠という3つの習慣

40代になると不足しがちな美容成分を補う際に、生活習慣の改善を前提とすることが大切です。栄養の偏った食事は肌荒れの原因になり、毛穴が開いてたるみの原因にもなります。
運動不足は発汗量を減らし、体温が低めの身体になって肌の乾燥や血行不良が起こるため、毛穴のトラブルを引き起こします。
また、肌の細胞の修復はほとんどが睡眠中に行われるため、十分な栄養摂取と運動を心がけていても睡眠が不足するとなかなか肌質が改善しません。
以上のように、生活習慣を整えることは毛穴のたるみを改善・防止するためには欠かせないことと言えます。
生活習慣の改善では一度に様々なことに取り組むと挫折しやすくなりますが、日常に取り入れやすい工夫を行うことで継続しやすくなります。
食事では野菜の摂取を心がけたり、多く摂取しがちな白米の量を少し減らすといった些細な工夫が大切です。また、過度な運動よりは日常生活に短時間の散歩を取り入れるなどして適度な発汗を促しましょう。
ホットミルクは質の良い睡眠を助けるため、寝つきが悪い方は積極的に飲用し、寝具などの睡眠環境を整えることにも注意しましょう。
ストレスと美容のトラブル

ストレスは抗酸化物質と呼ばれる細胞の老化に繋がる物質を分泌させるだけでなく、過食や不眠などの生活習慣の乱れに間接的に繋がることが多いです。
これらは全て肌の美容トラブルに繋がるもので、特に最近では40代以上の女性が大きなストレスを抱えがちです。
女性の社会進出によって定年まで働く女性も増えており、特にこの年代では重要な仕事を任されることが多いためストレスが増大しがち。
また、家庭を持っている場合は子どもの大学進学・就職などの大きなイベントが40代に多いという点もストレスに繋がります。さらに、この年代では親の介護の問題が生じることも多く、総じて女性にとってストレスが大きくなる時期と言えます。
ストレスを改善して毛穴のたるみを解決するためには、ストレスの発散方法を決めておいたり負担のかかるものを頼れる人に任せる工夫が大切です。
身体を動かしたり趣味に取り組むことは気分転換に繋がりますし、家族と住んでいる場合は家事の分担を相談することで休息できる時間を確保しやすくなります。
ストレス自体は感じても、溜め込まないための工夫をしっかりとすることが、きれいな肌への第一歩です。
美は健康から。いつまでも自分らしくいるために。