
自律神経の乱れとはそもそも何なのか?
「自律神経の乱れ」や「自律神経失調症」という言葉を耳にした方も多いと思いますが、実際のところそれが何のことなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
自律神経は、私たちが生きていく上で必要な循環器、消化器、呼吸器などの活動をコントロールするために、24時間働き続けている神経です。私達の意思とは関係なく、無意識のうちに働いています。
自律神経には、体の活動時に優位になる「交感神経」と、休んでいる時に優位になる「副交感神経」があります。
前回のストレスホルモンの際にもお話ししましたが、体には自己調節機能があるので、どちらかの神経が優位になっている状態が続くと、自然にバランスのとれる状態に戻るようになっています。
しかし、この自己調節機能が働かなくなり、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにできなくなると「自律神経が乱れている状態」になります。
交感神経が優位な状態が続くと、イライラ、不眠、食欲低下、胃痛、便秘、高血圧、手足の冷えなどの症状を起こします。
逆に副交感神経が優位な状態が続くと、無気力、だるさ、アレルギー、低血圧、偏頭痛、手足の冷えなどの症状が起きてきます。
どちらかが優位になり続けること、それは仕方がありません。
そこで、自律神経のスムーズな切り替えができる体を作るためにも、日頃から、5分の瞑想や呼吸、そしてヨガをしていくことはとても効果的なのです。
自律神経を整えるヨガ
交感神経と副交感神経の関係性について、説明している動画をご紹介します。冒頭部分の説明をご覧いただけるとわかりやすいと思いますので、ぜひご覧くださいね。
自律神経とホルモンの関係
自律神経をコントロールしている場所は脳の視床下部と呼ばれる場所です。この視床下部はホルモンのコントロールにも大きく関わっています。
そして、視床下部は臓器からのシグナルも受けとります。例えば、更年期によって、卵巣自体の機能が衰えている時、エストロゲンを全然分泌しなかったり、時にはたくさん分泌したりしてしまい視床下部が混乱します。
視床下部が混乱することにより、コントロールしている自律神経の機能も乱れ、それにより更年期の症状が出ると言われています。自律神経を整えることは、更年期障害の症状の改善にもとても効果があるというわけです。
そこで座ったままできる、自律神経を整えるヨガをご紹介します。
体調の変化も受け入れて、楽しく生活していきましょう!
8回にわたり、おうちでゆーっくりできるらくらくヨガをお伝えしてきました。
年齢とととも体調の変化がおこってきます。それを受け入れて、女性としての美しさをいつまでも忘れずに楽しく生活していく方法の一つとして、ぜひおうちヨガを取り入れていただけたら嬉しいなと心から思います。
ヨガインストラクター/窪田 有紗
ヨガインストラクター/自宅でできるヨガやセルフケアなど毎日をハッピーに過ごせるTipsを配信