そもそもアンガーマネジメントとは?【アンガーマネジメントでもっと生きやすくなる#1】 | 大人のワタシを楽しむメディア
そもそもアンガーマネジメントとは?【アンガーマネジメントでもっと生きやすくなる#1】

そもそもアンガーマネジメントとは?【アンガーマネジメントでもっと生きやすくなる#1】

最近メディアでよくとりあげられるアンガーマネジメント。これはまさに社会やプライベートでストレスの多いアラフォー女性にこそ知ってもらいたい知識なんです。そこで、日本アンガーマネジメント協会理事の戸田久実さんにわかりやすく解説していただきます。第一回目は「そもそもアンガーマネジメントってなあに?」というお話です。


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アンガーマネジメントは“怒ってはいけない”という考え方ではありません!

「あ〜、またキレてしまった!」
「なんでこんなにイライラするんだろう!」

こんなふうに怒りに悩まされることはないでしょうか。そのような方に是非おすすめしたいのがアンガーマネジメントです。アンガーマネジメントとは、「怒りと上手に付き合うための心理トレーニング」です。決して「怒ってはいけません」「怒りを我慢しなさい」ということではありません。

アンガーマネジメントをきちんと習得すると「ついカッとなってしまって…あんな怒り方しなければ良かった!」または「あの時、はっきり言っておけば良かった! 怒りたかったのに…怒れなかった。」というように、怒りで後悔しないようになれます。つまり、怒る必要のあるときには適切な怒り方ができるようになり、怒らなくてもいいことには怒らなくてすむようになることを目指すのです。

実際、アンガーマネジメントができるようになって、

「イライラが解消した!」
「人付き合いがラクになった!」
「自己嫌悪に陥ったり、自分を責めることもなくなった!」

というお声をたくさん聞きます。そもそも、イライラしやすいと、高血圧症、心臓疾患にもなりやすく、自律神経も乱れ…健康にも美容にもよくありませんものね。

アンガーマネジメントは心理トレーニングですので、知識や情報を知っただけではできるようになりません。ダイエットやスポーツと同じです。本やインターネット等からの情報で、やり方や方法を知っても実際に行動にうつさなければ痩せませんし、スポーツもできるようにはなりません。

アンガーマネジメントも同じで、アンガーマネジメントの考え方やトレーニングを日々の生活に少しずつでもいいので取り組むことで身に付きます。今回からアンガーマネジメントの考え方、トレーニング法をご紹介いたしますね。

そもそも“怒り”とはどういう感情なのでしょうか?

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まず今回は「怒り」はどのような感情なのかを理解することから始めましょう。身近な感情でありながら、実はちゃんと理解していない方が多いのです。理解していないものを上手に扱えるわけはありません。

まず知ってほしいのは、「怒り」を感じるということは悪いことではない、ということです。「怒ったら大人げない・みっともない」「怒ることはよくないこと」と思っている方もいますが、決して悪い感情ではないということです。「嬉しい」「楽しい」といった感情と同じく、感情表現のひとつでもあり、人間にとって自然な感情です。

また、怒りは“二次感情”とも言われています。
これはどういうことかと言うと怒りの裏側には“一次感情”と言われる感情が潜んでいるということです。たとえば、「悲しい」「寂しい」「心配」「不安」「つらい」「困惑」…といった、いわゆるネガティブな感情です。それらが心の中で大きくなって、「怒り」というカタチで涌き起こってくるのです。

怒りのエネルギーに身を任せてしまったAさんの場合

たとえば、ある30代女性Aさんの事例です。
お付き合いしている彼の仕事が忙しく、会えない日が続き、「やっと明日は久しぶりのデート!」と楽しみにしていたのに、前日彼から電話があり、なんと仕事の都合でキャンセル。思わずAさんの口から出た言葉は…

「なんでドタキャンするのよ! 仕事っていったって、休日でしょ⁉ しかも前日になんで仕事が入るのよ! だいたいあなたはいつも仕事っていえば許されると思ってるでしょ!」

と感情的にぶち切れてしまったところ、彼も彼女の責めるような言葉に反応し

「本当に仕事なんだからしょうがないだろ!」

と逆ギレをし、後味の悪い電話になってしまったとのこと。Aさんに、「このときの一次感情は何だった?」と聞いたところ

「約束を破られて悲しい」
「前から楽しみにしていたので、とても残念」
「会えなくてさびしい…」

などの様々な感情、思いがあったということでした。
その自分の怒りの原因となった気持ちに気が付いたAさんは、ドタキャンされた時に

「とっても楽しみにしていたのに、残念。久しぶりに会ってゆっくりできると思ってたのに…さびしいな。今度、埋め合わせしてね。ドタキャンにならないようにしてほしいな」

その時の気持ちや、どうしてほしかったのか、を伝えればよかった…と振り返っていました。

怒りの原因となった“一次感情”に目を向ける

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その他、よく耳にするあるあるな事例をあげてみましょう。

親子間では、連絡なしに子どもの帰宅が遅くなったとき、何かあったのでは…と不安や心配がつのり、顔を見た瞬間につい

「何時だと思っているのよ!なんで連絡くらいできないの!!」

怒りをぶつけてしまう…。

夫婦間では、保育園に通う子どもの育児と仕事との両立で忙しく、そのうえ家事も…そんな状況なのに、言わないと手伝わない夫に対して

「なんで手伝わないのよ!テレビ見ていないで、手伝ってくれたっていいでしょ!」

と感情的に責めてしまう。しんどい、大変、疲れている…というネガティブな感情がたまっていて、怒りとなって溢れてしまった…。

怒りはエネルギーが強いので、このように、本来伝えたかった一次感情に目を向けることができなくなってしまう人が多いのです。本当にわかってほしい感情・気持ちを相手にわかってもらうためにも、感情的になるのではなく、「感情を言葉にすること」を目指しましょう。イラッとしたとき、どんな感情が潜んでいるのか、目を向けてみてください。自分の感情を大切にすることは、自分自身を大切にすることにも繋がっていくのですから。

次回は、怒りのもとになる「○○べき」の話、怒りの記録であるアンガーログをつけるトレーニング法についてご紹介します。お楽しみに。

日本アンガーマネジメント協会 戸田久実



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この記事のライター

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事。研修講師として民間企業、官公庁の研修・講演の講師の仕事を歴任。

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