イライラするのは“誰か”や“何か”のせいだと思っていませんか?【アンガーマネジメントでもっと生きやすくなる#2】 | 大人のワタシを楽しむメディア
イライラするのは“誰か”や“何か”のせいだと思っていませんか?【アンガーマネジメントでもっと生きやすくなる#2】

イライラするのは“誰か”や“何か”のせいだと思っていませんか?【アンガーマネジメントでもっと生きやすくなる#2】

イライラするのには理由がある! それは「相手が○○と言ったから」「○○な行動をとったから」「○○がうまくいかないから」…そんな風に、周りに原因があると思っていたら…それはどうやら間違っているようです。日本アンガーマネジメント協会理事の戸田さんに教えていただきましょう。


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怒りの原因は自分自身の中にある

イライラしたとき、こんなふうに思ったことはありませんか?
「あの人が私を怒らせた!」
「この状況が私をイライラさせる…!」
「あの時にあんなことがあったから!」
と、怒りの原因を何か、誰か,出来事のせいにしていないでしょうか。

しかし怒りの原因は、それらではなく、本当は自分自身の中にあるのです。
どういうことかと言うと、怒りは「こうあってほしい」「こうであるはずだ」といった、自分の願望、理想、期待がその通りにならなかった時に生まれる感情だからです。

“○○べき”という思い込みが生み出すイライラ

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そして、その自分の理想、願望、期待を象徴する言葉が『べき』です。
普段の生活の中で、「〜あるべき」「〜するべき」と思うことはありませんか。
『べき』はゆずれない価値観とも言えます。
「使ったものはすぐに元に戻すべき」「トイレの便座は下げるべき」「夕飯がいらないのであれば連絡すべき」「靴下は表に返してから洗濯カゴに入れるべき」「会議は開始10分前に集合するべき」など…。

様々な経験の中で身に付いた「べき」、家庭のしつけなどからできた「べき」、人それぞれ抱く「べき」はいろいろありますね。

また、「時間は守るべき」「挨拶はするべき」など、多くの人が共通で抱く「べき」もありますが、それも「程度」が違うことがあります。例えば、「挨拶はするべき」といっても、人によって“どこまで、どの程度の挨拶を望むか”は違うことがあるということです。

朝の出勤時に職場で挨拶をされたら、「仕事中でも手をとめて、相手のほうを見て、大きな声で笑顔で挨拶をするべき」と思っている人、「目を合わせて挨拶すればよし」と思っている人、「仕事中のときもあるので、挨拶が聞こえるようにできれば、目を合わせなくてもいい」と思っている人もいます。

どこまでの挨拶をのぞむかは人それぞれなのですね。

自分の「べき」がその通りにならなかった時、この言葉が出てきたら要注意!

「“ふつうは”こうするべきだよね!?」
「これって“当たり前”のことでしょ?!」
「“常識”だよね?」

自分にとっての「当たり前」「ふつう」「常識」だと思っていることは、相手にとって違うこともあるのです。「自分の“べき”は正しい!」と押し付けると「やっかいな人…」と思われてしまう可能性もあります。

許容範囲を広げると自分自身がラクになる

人それぞれの「べき」があり、様々な状況があるので、「いろいろな考え方や価値観があるよね」と違う価値観を認めたり、「この程度なら、ま、いいかな」と許容範囲を少しゆるめてみてください。すると、イライラの頻度や度合いが低くなって自分自身がラクになりますよ。

たとえば、夫に対して「夕飯がいらないのであれば朝、言うべき」と思っていたけど、急な飲み会や残業もあるという状況も考えて、「せめて作り始める17時までには連絡してね」と言ってみる。

メールやLINEでメッセージを送ってもすぐに返信をしてこない相手に対して、
2時間以内の返信が理想だったけど…忙しい状況だということもあるだろうから「ちゃんと見てくれたか心配だから、せめてその日の夜までには返信してね」
と、少し許容範囲をゆるめてみる。大切な人や身近な相手にはそうやって伝えてみませんか。「言わなくてもわかるでしょ!」などとは思ってはいけません。それぞれ「べき」が違うので「言わなくてはわからない」のです。

他人だけでなく、自分自身に課している「べき」もありませんか。母親や、他の女性と比べて落ち込む女性(40代前半)の相談を受けたことがあります。

「掃除は毎日完璧にするべき」「美しく、品のある立ち居振舞いができるべき」「泣き言は言わないべき」など。

その通りにできずに、自分にイライラして自分を責めたり、まわりにも八つ当たりし、自己嫌悪に陥る…なんてことは避けたいですよね。

アンガーログをつけると自分の“○○べき”が見えてくる

Getty logo

人は皆、不完全なところがあり、完璧ではありません。自分のよいところ、できているところに目を向け、「べき」のとおりにならなくても「ま、いいか。できているところもたくさんあるし。これは世間一般の「べき」ではないかもしれないし。」と、ゆとりを持ってみませんか。

ただし、ここで注意すべき点は「べき」を信じることは悪いことではないので、なくす必要はないということです。自分がどのような「べき」を持っていて、“どの程度”を望んでいるのか? それは周囲の人と同じ程度なのか? そしてその許容範囲はどこまでなのか? 少しゆるめることはできないのか?よく考えてみたら、たいしたことではないと思える「べき」はないのか? を振り返ってみては?ということです。

自分の「べき」を洗い出すために、そして怒りの傾向を知るためにもアンガーログをつけることをおすすめします。

アンガーログとは、どのようなことで怒りを感じたか記録することです。これはアンガーマネジメントの基本となる取組みです。

《アンガーログの例》
9月○日
場所:○駅のホームで
出来事:並んでいたら、割り込まれた
思ったこと:並んでいるんだから割り込まないでよ
べき:順番に並び、割り込むべきではない


専用のノートを作ってもいいし、スマホのメモ機能でもかまいません。アンガーログをつけることによって、どんなことに怒りがわくのか、怒りの原因の「べき」は何か、自分の怒りの傾向がわかるようになるので、おすすめです。

いかがでしたでしょうか? 怒りの原因は自分の中にある。少しでも“○○べき”を緩めて自分を解放してあげてくださいね。

日本アンガーマネジメント協会 戸田久実



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この記事のライター

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事。研修講師として民間企業、官公庁の研修・講演の講師の仕事を歴任。

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