【35歳からのリアル 私たちのホンネ…#2/前半】日雇い労働に抵抗なしでも“こだわり”がないのが悩み | 大人のワタシを楽しむメディア
【35歳からのリアル 私たちのホンネ…#2/前半】日雇い労働に抵抗なしでも“こだわり”がないのが悩み

【35歳からのリアル 私たちのホンネ…#2/前半】日雇い労働に抵抗なしでも“こだわり”がないのが悩み

アラフォー女性たちのリアル聞くオリジナル企画。なにものでもない、ひとりの女性が今なにを思い、仕事をし生きているのか。アラフォーともなればみんなそれぞれ傷を負いながら生きています。傍から見たらキラキラ幸せそうに見えますが、決してそれだけではありません。そんなそれぞれの人生を赤裸々に語っていただくシリーズ企画です。


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学生時代の忘れられない体験が自身の出発点

「私たちのホンネ」シリーズ2回目は中学時代に沖縄へ行きフィールドワークを行ったことが今の自分の原点かもしれないと語るフリーライターのみね子(匿名)さんのインタビューです。

戦後の沖縄をテーマにした中学校の卒論

中学3年の夏前だったと思いますが、“日の丸焼き捨て事件”のドキュメンタリーを見ました。事件は、1987年の沖縄国体のソフトボール開会式、掲げられた日の丸がひきずり降ろされ燃やされたというもの。当時、無知だった私は第二次世界大戦後の沖縄がアメリカに統治されていたことも、本来は琉球という国だったことも、今もたくさんの米軍基地があるということなど、なにも知りませんでした。なので「なんで日の丸を燃やしたの?」と漠然と不思議に思ったんです。そこで、母親に沖縄についていろいろ聞いていたら「そんなに興味があるなら直接沖縄に行って話を聞けばいいじゃない」って言ったんです。当時、私の通う中学では、卒論を提出しなければいけなかったので、夏休みに沖縄へ行き、レポートにまとめることにしました。今考えると母の行動力もすごいですね(笑)。 

母の助言もあり、沖縄へ行く前に、事件について話を聞きたいと現地の役場へ手紙を書いたところ、職員の方が燃やした男性をご紹介してくれました。彼が運転してる車で、戦争中に沖縄の人たちが集団自決した場所や米軍基地なども案内してもらい、彼の思いや現実を教えてくれました。なかでも忘れられないのが、集団自決をした洞に入らせてもらい、そこで見た暗闇です。夜よりも暗い真っ暗闇は、私が普段暮らしている平和な日常にはないけれど、世の中には実在する闇。世の中には、光と闇があるということを体感して、価値観や物事の見方は変わったと思います。その思いをうまくまとめられなくて、学校の評価はイマイチでしたが、自分の中では、それまでの人生で得たことのない充実感を味わいました。

マイノリティについて学ぶため大学へ。編プロでアルバイト

どんどんマイノリティやサブカルにはまっていった私は、民俗学や人間関係について学びたいと行きたい大学は1つに決まっていました。その大学はマイノリティな民族や文化について学べる、どちらかというと左寄りの思想が強いことで有名な学校でした。私もそういったことを勉強したくて入学したのですが、学校に通ううちに、授業が始まる前に過激思想の人たちが入ってきて主張を繰り返す…という実態を目の当たりにして、ちょっと怖くなってしまって。勉強よりもサークル活動やバイトに力を入れていました。
高校~大学時代で、10種類以上、色々アルバイトをしました。店員やパーティーコンパニオン、ポスター張りやティッシュ配り、いろいろなことをやりましたが、デスクワークもしてみたい! と思い、大学3年から編集プロダクション(雑誌やカタログ、パンフレットなどの編集を請け負う事務所)で編集アシスタントとしてアルバイトを始めました。

小さな編プロだったので、なんでもやりましたね。そうこうしているうちに、大学を卒業…そのままそこでてアルバイトしていました。編プロの大人たちがすてきで、こんな大人になりたいなと思っていたんです。編集者・ライターの道へ進んだのは、その方たちがいたからですね。大学2年の頃から、深夜にバーテンダーのバイトもしていて、20万ぐらいの収入もあったし、同級生たちもフリーターが多くて焦ってはいませんでした。

出版社の社員として転職。編集者としてプロ意識が芽生えた

編プロの人たちに「最新のシステムを導入しているような大きな会社で、編集仕事の基本を学んだほうが将来的にいい」と言われて求人雑誌で出版社の求人を見つけて転職しました。なんとなーく社会に出て仕事をしていた私は、きちんとした社会人教育なんて受けてませんから、もう入社当時は毎日ダメ出しの連続です。当時、私を厳しく躾けてくれたのは40代前半の女性副編集長のAさん。既婚の可愛い女性でした。仕事がものすごくできて、そしてものすごく“キチン”としていました。私はまったく“キチン”としていないので(笑)それはもう日々注意されっぱなしです。それは社会人としてのマナーの部分もそうですが、仕事の内容についてもです。

企画を考える時、原稿を書く時、「どうしてその企画なのか?」「どうしてそういう切り口なのか?」毎日毎日、注意されていました。できない自分が悔しくて会社のトイレで泣いたこともたくさんあったなあ…でもそのおかげで、編集者の目線、視点が学べたんだと思います。文章が上手くなりたい! という強い思いが芽生えて必死に努力もしましましたね。注意されても、Aさんの言い方がいじわるだったりきつかったりしないので、まったくAさんを嫌いになるということはありませんでした。今でも尊敬しています。

あとは7つ年上だった女性編集者のBさんも先輩としていろんなことを教えてくれました。彼女は社内一細かい人、と言われていて、これまたまったく細かくない私はBさんからもいろんなことを学ばせてもらいました。今でもお付き合いさせていただいています。本当に人に恵まれていたと思います。

日雇いバイトから月60~70万円稼げるように

出版社で5年ほど働きましたが、契約社員だったので昇給もなく、ほかのジャンルの原稿も書きたいと思い会社を辞めました。ただ、フリーとして仕事をもらえる当てがいっぱいあったわけでもないので無謀ですよね(笑)。当然のことながら、そんなにすぐ仕事がくるわけではないのでアルバイトもしましたよ。時間はたっぷりあるので、せっかくだから色々やってみよう! とイベント運営とか夜の仕事とか、日雇い派遣に登録したり。今でもヒマができたらいつでも働けるように登録しています(笑)

私、日雇いの仕事に抵抗はありません。仕事の内容はスーパーで商品の試食をすすめるものとか、イベントスタッフとかですね。自分が普段いない業界や世界を覗けるのが楽しい。“これしかやりたくない!”とか“私の天職、才能は○○だ”とか確固たるものがないから、何の抵抗もなくできるんでしょうね。とにかくいろいろやってみよう! と興味の赴くままに向かっていく。それに尽きますね。

そうこうしているうちに、当時はまだまだ出版業界も元気だったので、月20万円弱だった収入が編集の仕事だけで月60~70万円と稼げるようになりました。いい時代ですね~(笑)。睡眠時間は、1日2~3時間。ベッドで寝ると起きれないので、あえて床で寝たり(笑)。忙しすぎてお金を使うヒマもなくて、使うとすれば、ほぼ飲み代でしょうか(笑)。

結婚願望ゼロ…なのに結婚

夫は大学時代からの友人です。知り合って10年目ぐらいだったのですが、いつもはグループだったのが、初めてふたりきりで会ったら楽しくて。月1,2回会うようになって私に「結婚を前提に付き合って欲しい。結婚してくれないなら付き合わない」って言ったんです。まあ、一緒にいて楽しいし、結婚したくなかったらしなければいいんだもんね、とお付き合いをスタートさせました。いい加減ですねー(笑)

私の両親は離婚はしていないんですが、夫婦仲はあまりよいとは言えず…だからなのか、私自身はまったく結婚願望がなかったんです。否定も肯定もなく、ただ単に結婚に興味がありませんでした。ですが、付き合って半年ぐらい経った30歳の頃に、自然と「この人をお父さんにしてあげたい」と思ったんです。それでプロポーズを受けました。その後、33歳の時に自然と妊娠し女の子を出産しました。

生まれてきた女の子は、卵・牛乳のアレルギーがあり喘息持ちでもありました。お子さんを通してみね子さんの人生はまた大きく変わり始めます。後半に続く・・・

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この記事のライター

ビール大好き2児の母。食べること飲むこと観ること喋ること大好きです。カミカオツヤハリが超気になる今日この頃です。

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