SMAPで一番乗り! 稲垣吾郎主演の月9ドラマ『二十歳の約束』
もう、このドラマは、タイトルを観ただけで、あの名台詞が浮かぶ方も多いのではないでしょうか? 「ヒューヒューだよ」でおなじみの稲垣吾郎主演ドラマ『二十歳の約束』です。月9と言えば、木村拓哉というイメージが強いですが、SMAPで一番乗りで月9の主演を務めたのは、吾郎ちゃんなんですよね〜。
野球部の元エースだった純平(稲垣吾郎)は、地区大会決勝前にプレッシャーから飲酒してしまいます。それを見かけた他校の生徒とケンカになったところに通りがかった青年に助けられる純平。しかし、この青年は胸を刺されて死んでしまうのです。そして、その妹が夕希(牧瀬里穂)。と、まあ、恋に落ちるには障害がありそうな2人なわけですが、どんどん惹かれていってしまうわけです。
同棲中の恋人・茜を演じていたのは深津絵里。「純平がクリスマス・エクスプレスの初代から2代目への乗り替えた! 」(JR東日本の山下達郎のお馴染みのクリスマスソングが流れるCMです! アラフォーの方ならわかりますよね)なんて話題を呼びましたよね。「ヒューヒューだよ」だけでなく「カキーン!」や、「あつい、あつい」など、本来なら心の中、頭の中に留めておく声を口に出しちゃう夕希には、「今までにないヒロイン像を見せられた!」と衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
この作品の脚本を手掛けたのは『カルテット』『最高の離婚』でおなじみの坂元裕二。印象に残るセリフを作るのがうま過ぎますよね〜。納得です。佐野元春による主題歌「約束の橋」も話題になりましたが、実は、音楽担当は小室哲哉。90年代感満載です。サントラもぜひ、チェックしてみて!
理想の夫婦だったカップルが不倫に落ちてゆく…浅野ゆう子主演『親愛なる者へ』
大人のドラマ、そんなイメージが残っているアラフォーも多いのではないでしょうか。トレンディドラマの常連、浅野ゆう子、柳葉敏郎によるW不倫ドラマです。凪子(浅野ゆう子)と望(柳葉敏郎)は結婚3年目の夫婦。周囲には理想の夫婦! と思われていたカップルが実は…みたいな展開は、みんな大好きですよね(笑)。凪子は強引で自信家の元カレ・奥寺(佐藤浩市)に、望は元カノのるい子(横山めぐみ)と再会しW不倫に突入していきます…。
W不倫の世界観を盛り上げてくれたのが、中島みゆきの『浅い眠り』。ドラマの世界観そのまま! という感じでピッタリはまっていましたよね。さらに、産婦人科の医師・南雲律子役で、2回ほど登場していたのを覚えている方も多いかもしれません。存在感、すごかったな〜という印象が残っています。ちなみに『時代』も挿入歌として使われていました!
不倫ものって、「ダメと分かっているけれど、惹かれてしまうのがわかる!」という共感ポイントがとっても大切。その役を担ってくれているのが、佐藤浩市演じる奥寺でした! 自身も離婚の話が進んでいる中で、結婚3年目の元カノ・凪子に「幸せにするよ。やり直そう」なんて、普通は言えません。だけど、ちょっと強引に、信じられないようなセリフをさらりと言われてしまうと、キュンからのゆらゆら〜になってしまいますよね。しかも、奥寺は、自分から凪子を捨てているも関わらず、このセリフを言っちゃうんです。じっくり考えれば”NG”な部分が多いのに、惹かれてしまい、気づけば逃げ出せないほどハマっている…これが、不倫の怖さなのです!
今は FOD(フジテレビオンデマンド)で見ることができるようですね!
もちろん主題歌も長渕剛! 医者なのにチンピラ感が半端ないドラマ『しゃぼん玉』
西新宿のポー。これが、主人公の名前です。長渕剛、哀川翔、山田辰夫、石倉三郎とキャストクレジットを見たら、主人公の仕事が医者だなんてちょっと想像つかないですよね。でも、大丈夫です、期待通り⁉ のチンピラ感満載の、気を抜いたら、ポーの職業を忘れてしまうほど、ケンカシーンもたっぷりと登場します。
長渕剛主演の大人気作『とんぼ』後の連続ドラマということもあり、注目度もかなり高かったですよね。主人公の矢島鉄平(長渕剛)、通称ポーは西新宿で小さな診療所を営む医者。愛情深いキャラのポーのもとには、ラーメン屋のサブ(哀川翔)、元チンピラの安田(山田辰夫)といった弟分たちが集まってきます。そこに絡んでくるのが石田純一演じるフリーディーラーの朝倉を交えた西新宿再開発計画です。仲間をそして、西新宿を守るために、町医者が政治家の欲が絡んだ権力に立ち向かうというアツいストーリー。
見どころはやっぱり激しい乱闘シーン。ケガを治すのが医者の役目のはずなのに、刺されたり、撃たれたり、鉄パイプで殴られたりととにかく激しくやられてしまうのです。最終回では、ボロボロになった姿で黒幕に詰め寄るシーン。機動隊にまでボコボコにされてしまい、偽善者扱いまでされてしまいます。しかし、やることはやったと晴れやかな顔&血だらけの姿で、「腹減ったな。なんか食って帰るか。」とその場を去るポー。ん? 振り返ってもやっぱり主人公の職業らしからぬラストのような…。『ドクターX』『コード・ブルー』『コウノドリ』などドクターものは、シリーズ化されるほど人気がありますが、ちょっと違ったテイストの医者ドラマでしたね。
さまざまなタイプのフジテレビドラマが楽しめた!
青春ありの恋愛モノ、人情にアツい医者モノ、理想の夫婦の不倫モノと、今でも人気ジャンルのドラマ。90年代のなつかしドラマのなかではひと味違ったテイストで楽しむことができます。普遍テーマも時代が違えば描かれ方も違うもの。今のお気に入りドラマと見比べてみるのもおもしろいかもしれません。それにしても、耳に残る名台詞やマネしたくなるセリフって、この時代、本当に多かったですね。
”女性のキレイ”を応援する映画を、どんどんご紹介していきます。