離婚したくない!「産後クライシス」対処法【幸せ夫婦コミュニケーション術 #66】

離婚したくない!「産後クライシス」対処法【幸せ夫婦コミュニケーション術 #66】

出産後から、夫婦の仲がギクシャクしてしまうのが「産後クライシス」。最悪の場合、離婚まで発展することもあり、決して軽い問題ではありません。産後クライシスを防ぐには、何より自分の意思をきちんと伝える姿勢が重要。どんなコミュニケーションを取っていけば良いか、ご紹介します。


▶この記事をWOMeのアプリでサクサク読もう♡ コスメから大人の恋愛事情まで…

妻の負担が増加する産後の生活

出産までは、夫とも普通に仲が良かった。産後の生活についても話し合った。けれど、いざ子どもが産まれると現実はもっと厳しかった……。出産後の夫との関係について、悩む女性は多いですね。妻は産後の辛いカラダに耐えながら数時間おきの授乳におむつの交換、なぜ泣くのか分からない子どものお世話で大変です。しかし、夫は以前と変わらない生活を続けようとします。関係がつまずく原因は、夫の不理解にある、とほとんどの女性が思いますよね。

多くの家庭の場合、育児に加えて家事もこなさければなりません。掃除に洗濯、夫の食事の用意など、今までの家事プラス育児が加わるのですから妻への負担が増加するのが現実です。対して多くの夫は、産前と同じように会社に行って帰って来る毎日を送り、生活のペースが変わらないことを望みます。そのギャップが、肉体的だけでなく精神的にも妻を追い詰めます。

妊娠や出産の大変さを、間近で目にはしても決して実感できないのが男性です。妻が寝不足に耐えながらやっていることも、「動けているなら大丈夫でしょ」と安易に納得してしまいます。妻の精神状態を慮ることより、目の前の「やれている」という事実だけを見てしまうのですね。

そんな夫の無関心や無理解が重なると、妻の心はパンクしてしまいます。苛立ちは嫌悪に変わり、諦めを生み、いつしか愛情まで消えて離婚する。こんな悪い流れを断ち切るには、どうすれば良いのでしょうか。

夫に「しんどい」「大変なの」と言うのは悪いことじゃない!

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

現代でも、「妊娠は病気じゃない」などとおかしなことを口にする人が後を断ちません。出産は女性の「仕事」、だから立派にこなすのが当たり前とする風潮は根強く残っています。特に現代の社会では、産休や育休などを男性が取ることを歓迎している会社はまだ少ないでしょう。産後の女性に対する理解は、決して深くないのが現実です。

そんな社会の中で、妻も耐えることを強いられます。仕事で疲れて帰宅する夫には、自宅にこもりっきりで赤ちゃんと過ごす妻の懸命さは、いわば「当然」と映ります。「俺だって働いているんだから」そんな気持ちもあるでしょう。

ですが、妊娠も出産も、子育ても、すべて妻が引き受けて当たり前のことではありません。まず妻自身がこの意識を持つことが大切です。新しい命はふたりで作ったもの、責任はふたり平等であり、負担も夫婦で分かち合うことが当然と考えるのが自然です。夫がそう思っていないのなら、妻のほうから示していって大丈夫。「数時間おきの授乳で体力が回復しない」「家事までやっている余裕はない」「少しでいいから休みたい」など、思ったことは夫にきちんと伝えましょう。その時に感情的にならないことが大切です。

ストレスを溜めないコミュニケーションを考える

例えば、帰宅した夫に「今日は赤ちゃんがぐずる時間が多くてご飯を作れなかった」と言うとします。すると、「じゃあ今夜のご飯どうするんだよ。俺は何を食べればいいの?」と不満が返ってきます。ご飯があると思っていたのに、なかったらショックを受けますよね。

それなら、夫が帰宅する前に、「今日はこんな事情で晩ごはんを作れなかったから、何か買ってきてくれると嬉しい」とLINEやメールで伝えておけば、夫も対応がしやすくなります。帰ってきたら、何があったかを話し合う時間を少しでいいから作りましょう。「こんな事態が起こる」という情報を共有することで、夫にも子育てへの理解を促せます。

ただ「辛い」と伝えるだけだと、夫のほうも「俺だって大変なんだ」と反発するかもしれません。それより、「辛いから何とかしたいんだけど、どう思う?」とふたりで解決を目指す言い方を心がけると、夫も頼られていると感じて「課題」に向き合おうとします。夫が手を出せないお世話の部分は仕方ないですが、それ以外の負担を軽くする方法なら考えられますよね。

気持ちを伝えるのは、「妻の現実」を夫に知ってもらうこと。怠けているわけじゃない、やりたくてもやれないのが子どものいる生活なんだと、妻が言うことでしか夫は知ることができません。「察してくれ」と思っても叶わなかったら余計にストレスが溜まります。夫の意識を変えたいと思ったら、まずは自分から動くほうが良い流れを作れると思いましょう。

子どものためにも諦めないで!

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

産後クライシスで家庭が崩壊するのは、子どもにとっても悲劇です。本来、子どもは夫婦にとってかけがえのない絆の証。大切に育てるためにも、夫婦の愛情は欠かせません。

関係の改善を諦めてしまうと、事態は悪化するだけです。離婚まで発展してしまうと取り返しがつきません。悪い流れは気づいたらすぐに終わらせること。それだって、子どものためだといえます。

自分の意思を伝えるのはこと決して悪いことじゃありません。一番問題なのは、何も言わずただ耐え続けて、ある日感情を爆発させること。そんなことを繰り返していると夫も家に帰るのが嫌になってしまいます。

大前提として夫は「育児の大変さをまったく知らない」そして「ものごとを観察して慮ったり、妻の感情を推察したりすることはできない」ということを理解することです。それは決して悪意があってだとか、男性が女性より劣っているからではありません。数千年の昔から古来から人間の役目として、男性は狩りに行き、女性は女性同士助け合いながら子どもを育て家庭を守ると分担されてきたのです。それがここ百年程度の社会の変化にいきなり男性のDNAが対応できるわけはありません。

現代日本社会では横の女性同士の助け合いはあまり期待できません。それならば夫と二人三脚で頑張るしかありません。「私が伝えなければ何も分からないんだ」ということを肝に銘じて、“ふたりでやっていこうとする姿”を夫に見せ続けることで、必ず夫の意識も変わっていきます。「育児で大変な上に夫も教育しなければいけないのか」そう思ってしまうかもしれません。しかし、これをすることで格段に自分の生活は楽になり、幸せな子育てができるはずです。

本当に大変な時期はあっという間に過ぎていきます。今は永遠と思えるかもしれませんが、ここが踏ん張り時です。ぜひ、夫と冷静なコミュニケーションを取り合い、産後クライシスから脱却してくださいね。

幸せ夫婦コラムニスト ひろた かおり



本サイトに記載する情報には充分に注意を払っておりますが、この記事の情報及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、完全性、正確性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動や、判断・決定は、ご自身の責任において行っていただきますようお願い致します。

この記事のライター

「自分の人生は自分で決める」がモットー。難病の自分を支えてくれた夫との生活が幸せに続くように、と強く心に誓い日々を生きる。

関連する投稿


離婚にまつわる「調停」の種類とやってはいけない3つのこと【弁護士が教えるかしこい離婚相談所#03】

離婚にまつわる「調停」の種類とやってはいけない3つのこと【弁護士が教えるかしこい離婚相談所#03】

こんにちは。弁護士の中川みち子です。先日、離婚の相談をお受けしている際に「同居しているんですが、調停申立できますか?」と尋ねられました。もちろんできます。別居していても、同居でも、離婚したくても、したくなくても、調停は申立できます。今回はどういった時にどういう手続をとるのかという「離婚の手順」についてご説明します。


離婚にまつわる「お金」の話【弁護士が教えるかしこい離婚相談所#02】

離婚にまつわる「お金」の話【弁護士が教えるかしこい離婚相談所#02】

こんにちは弁護士の中川みち子です。以前は結婚年数の短い20代~30代前半の離婚の相談が多かったですが、最近は40~50歳代が増えています。子育てにはお金が必要なので、我慢を続けて経済力をつけてから離婚するというケースです。離婚となるとお金の心配がつきまとうのは当然です。そこで今回は離婚にまつわるお金のお話しです。


浮気がバレた後どうする? 女性は元サヤ、男性は不倫相手を選ぶ⁉【幸せ夫婦コミュニケーション術 #65】

浮気がバレた後どうする? 女性は元サヤ、男性は不倫相手を選ぶ⁉【幸せ夫婦コミュニケーション術 #65】

もし、浮気や不倫が配偶者にバレてしまったら。家庭があるならそこに戻るのが一番と考える人は多いと思いますが、配偶者ではなく不倫相手を選ぶ、という男性も多いのが現実です。一方で、女性は元サヤになることがほとんどの現代の浮気・不倫事情。男女の違いはどうして生まれるのか、実際のデータを元にご説明します。


離婚が頭をよぎったら知るべきこと【弁護士が教えるかしこい離婚相談所#01】

離婚が頭をよぎったら知るべきこと【弁護士が教えるかしこい離婚相談所#01】

3組に1組が離婚しているという日本。アラフォーで離婚を意識し始めたのなら絶対にしてはいけないのは“勢いでしてしまうこと”。きちんとかしこく離婚をすることで自分や家族を守ることにもなるのです。弁護士の中川先生にかしこく離婚する方法について教えていただく連載のスタートです!


産後クライシス… 妻の本音 夫の本音 【幸せ夫婦コミュニケーション術 #64】

産後クライシス… 妻の本音 夫の本音 【幸せ夫婦コミュニケーション術 #64】

子どもが産まれてから、夫との仲がギクシャク。こっちは赤ちゃんのお世話で大変なのに、全然助けてくれない……。産後クライシスは、夫とのすれ違いが発展して夫婦仲が冷え切ってしまうこと。それを防ぐには、夫のほうにも妻にはわからない苦しみがあることを考える姿勢が重要です。どうすれば夫と気持ちを通わせられるのか、お話します。


最新の投稿


差別にグサッ!「だから結婚できないんだ」と言わせない生き方とは?【神崎桃子の恋愛指南 #29】

差別にグサッ!「だから結婚できないんだ」と言わせない生き方とは?【神崎桃子の恋愛指南 #29】

「だから結婚できないんだ」なんて、本当に大きなお世話ですよね。そんなこと言われたら怒りで頭が爆発してしまいそうです。しかし…恋愛コラムニスト神崎桃子さんのコラムを読むと言われてみれば…と胸が痛くなることも…。最終的に「確かにそうだよね!」と思える納得の結末なのでぜひ最後までお読みください。


「AVON(エイボン)女性年度賞2017」授賞式に行ってまいりました!

「AVON(エイボン)女性年度賞2017」授賞式に行ってまいりました!

2018年1月29日(月)マンダリン オリエンタル ホテルにて「AVON(エイボン)女性年度賞2017」の授賞式が行われました。高い志と情熱、行動力をもって信じた道を歩み続ける女性たちを応援し続けることを目的に今年38回目を迎える「エイボン女性年度賞」。今年も各界の第一線で活躍する素晴らしい女性たちが受賞しました。


「恋愛してから結婚♡」そのこだわりは捨てましょう【菊乃流 アラフォー本気の婚活術 #16】

「恋愛してから結婚♡」そのこだわりは捨てましょう【菊乃流 アラフォー本気の婚活術 #16】

「婚活してまで結婚したいわけじゃない」「自分からガツガツ行くのはみっともない」と思って気が付いたらアラフォーだったという独身女性たち。幸せな結婚生活を送ることと自然な出会いの恋愛結婚は何の関係もないのに変にこだっていませんか? アラフォーがしがみつく執着をご紹介します。これ、捨てたほうが楽になりますよ。


宮本真知のタロット占い【2月19日(月)~2月25日(日)の運気】

宮本真知のタロット占い【2月19日(月)~2月25日(日)の運気】

あなたの心に寄り添いながらそっと背中を押してくれると評判のタロット占い師、宮本真知がお届けする週間タロット占い。直観を信じて…今週のあなたの運気は?


実践!五感を使った様々なマインドフルネスの方法【大人のマインドフルネス入門#7】

実践!五感を使った様々なマインドフルネスの方法【大人のマインドフルネス入門#7】

坐って瞑想するだけでなく、体の感覚に集中したり体を動かしたりするマインドフルネスの方法もあります。体のどこかに意識を向け続ける時間を作るだけで、不思議とモヤモヤした気持ちが晴れてすっきりします。







よく読まれている人気記事


>>総合人気ランキング
WOMeアプリダウンロードバナーPC_news_フッター