「怒り」の上手な伝え方とは?【アンガーマネジメントでもっと生きやすく!#6】

「怒り」の上手な伝え方とは?【アンガーマネジメントでもっと生きやすく!#6】

怒りを表現することは悪いことではありません。問題は表現方法なのです。正しく怒りを伝えることができれば、また同じようなことで怒りを感じることはなくなるはずなのです。


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怒る必要がある時は怒っていいのです

「怒るのは大人気ないし、みっともない」
「できれば怒りたくない」

というように、「怒り」に対して良くない印象を持つ人が多くいます。

怒りは、「嬉しい」「悲しい」と同じく人間にとって自然な感情であり、感じることも怒ることも悪いことではありません。
ただし、他の感情と比べてエネルギーが強いので振り回されやすく、「ついカッとなって……」ということになりやすいのです。

カッとなって怒りに任せて行動してしまったり、何かを言ってしまった結果、相手を傷つけたり、ヒステリックな人、面倒な人と扱われてしまい、後悔し、自己嫌悪に陥る…。そして結局何をわかってほしかったのか相手に伝わらなかった……そんな自分の経験や、反対に誰かから怒りを浴びた経験があると、怒ることは良くないという思いを強めてしまうかもしれません。

そのため、アンガーマネジメントは怒る必要のあるときは怒ってもいいと伝えると、では怒りを感じたときに、どのように表現すればいいのか」という相談をいただくことがとても多いです。

怒りは“どうして欲しかったのか”を具体的に伝える

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連載第二回目の記事でもお伝えしましたが、怒りは自分が「〜あるべき」「〜するべき」と思っていることが守ってもらえない、その通りになっていない時に抱く感情です。

また、第一回の記事では、怒りは二次感情と言われ、怒りの裏側には「悲しい」「不安」「さびしい」「困惑」といったネガティブな感情、一次感情が潜んでいることがあるとお伝えしました。

ということは、怒りを感じたときは、まず、自分が何について怒りを感じたのか? ということを把握することが第一歩です。一次感情は? どのような「べき」が裏切られたのか? 自分に問いかけてみましょう。

「なんだかわからないけどイライラする」という状況だと、どう対処していいかわからないし、伝えることも難しくなってしまうのです。

「もーやだ!」
「あームカつく!」

と言うだけでは、怒っていることは伝わっても、何を怒ってるのか、本当はどうして欲しいのかもわかってもらえません。

まず、どうしてほしい(ほしかったのか)を具体的に伝えましょう。

「待ち合わせした時間は守ってね。連絡もなく遅れると心配するから」
「夕食を食べないときは買物する前、せめて18時までに連絡してね。」

というように。また、その際には「私」を発信源にして伝えましょう。

「あなたが〇〇してくれればいいのに」
「あなたが○○しないからいけないのよ」

というように「あなた」を発信源にすると、相手を責めるような言い方になってしまいます。先ほどの例のように、私はどうしてほしいと思っているのか、私を発信源にして伝えましょう。

怒りを伝える時に言ってはいけないこと

次のような表現、言い方はしないように気をつけましょう。

【大げさな表現を使う】
・いつも約束を破るよね。
・絶対におかしい!
・決して私のお願いを聞いてくれないよね

【「なぜ?」で相手を責める】
・なんでこんなことをするの?
・なぜ連絡をくれないの?

【人格否定】
・時間を守れないなんで、だらしない人ね!
・バカじゃないの!
・ほんと、ダメな人ね

【過去を引っ張り出す】
・前にもあったよね。ほらあの時も!その前も……
・前からずっと言おうと思ってたんだけど、この際だから言うね!

上記のような言い方をすると、

「そんな言い方しなくたっていいのに」
「なんか責められている感じ!」

と思われ、感情のもつれに発展しかねないので、気をつけましょう。

最後に……

どういう言い方をするかも大事ですが、相手とどういう気持ちで向き合うかも重要です。

自分が信じている「べき」を相手にわかってもらえなかった時、心の中で

「なんで⁉ ふつう、〜すべきよね?!」
「私が正しいのに!」

という気持ちで相手と向き合ったことはありませんか?

そうすると、自分の正しさを認めさせようとしたり、相手を打ち負かそうとする言葉が出てしまいがちです。例えそういう言葉が出なかったとしても語調で相手にその気持ちが伝わってしまうことがあります。

怒りの本来の目的は、どちらが正しいかをジャッジすることではありません。なぜ怒りを感じたのか、どんな気持ちなのか、どうしてほしかったのか、または今後どうしてほしいのか、を相手にわかってもらうことだと忘れないようにしましょう。

日本アンガーマネジメント協会 戸田久実



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この記事のライター

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事。研修講師として民間企業、官公庁の研修・講演の講師の仕事を歴任。

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