なぜ目の周りは老化しやすいの?

同じ皮膚でも、一番最初に老化があらわれるのは目元。
その理由はいくつかありますが、まず、目の周りの皮膚はとても薄くデリケートだから。他の部分に比べ、皮脂腺が少ない為、環境や体調の変化ですぐに水分が蒸発してしまう傾向があります。
また、毎日アイメイクをしている人は、毎日リームバーなどでメイクを落としていると思いますが、そのリムーバーの洗浄力の強さや摩擦などで、皮膚のキメが荒れて乾燥の原因に。
十分なケアがなされないままだと、皮膚が更に薄くなり、真皮層までにダメージを与えてしまう場合もあり余計目元がダメージを受け、垂水の原因になってしまいます。
また、意外と忘れがちなのが、紫外線。紫外線が目や目の周りに刺激を与えると、皮膚のたるみにつながったり、目の疲れ、シミなどが発生しやすくなります。
そのほかには、寝不足や疲れなどもダイレクトに目元にあらわれてきます。このように、目の周りはデリケートな上に、老化によるたるみにつながりやすい原因がたくさんあるのです。
目元のたるみをぷるんと上げるツボ

目の周りをはじめ、顔には沢山のツボが集まっています。ツボは東洋医学では、気の通り道とも言われ、適切な方法で刺激を与えることで老廃物や毒素を排出し、新陳代謝を高めると言われています。
特に顔や目の周りのツボは、エイジングケアに高い効果を発揮してくれますので、覚えておくと良いですよ。
【目元のたるみをぷるんと上げるツボ】
印堂(いんどう):シワ、ハリ
頭維(すい):血行促進
晴明(せいめい):シワ、ハリ
太陽(太陽):シワ、シミ
球後(きゅうご):目の下のクマ、小ジワ
四白(しはく):シミ、シワ、むくみ、くすみ
目元のたるみに効くマッサージ方法

目の周りのツボの位置を抑えたら早速マッサージに入りましょう。
目の周りの皮膚は非常にデリケートなので、過度な摩擦ず、ツボを押す時は、力を入れ過ぎないように注意しましょう。特に四白、承泣などの目の真下にあるツボは、強く押しすぎることであざになってしまったり、目自体に痛みを感じることもあります。
【マッサージ方法】
両手で目を覆うようにし手の温かさで血行を促進させます。
目はつぶったままで、瞼の部分は擦らずにその周囲をゆっくりとマッサージしていきましょう。
基本は内側から外側の方向で手を動かしますが、ツボの部分は2~3秒ほど長めに押すようにすると効果的。
老廃物を流すように、内から外へとゆっくりと手を動かし、最後に首筋や鎖骨、脇の下の順にさすっていくと、更に効果が高まります。これはリンパ管が通る道筋で、この管を通って顔の老廃物が排せつされていきます。
マッサージをする際は、化粧用のオリーブオイルや100%の天然のキャリアオイルを使用すると滑りが良くなり、保湿効果もあるのでおすすめですよ。
目元のマッサージの効果はスキンケアでより高める
一度マッサージをしただけでずいぶんと目元が生き生きしてくるのを感じるでしょう。
たるみが改善するスピードには個人差があり、数回で劇的に改善する人もいれば、なかなか改善のスピードがゆっくりの方もいます。
大切なのは毎日継続して行うということで、焦りは禁物です。もともと顔がむくみやすい人や冷え性の人、代謝が悪い人は老廃物が多く、リンパの流れが滞っているケースがあります。
マッサージの効果を高めるコツとしては、よりリラックスした環境の中で、身体を温めながら行うということです。湯船につかりながらでもOKですし、夜寝る前でもいいでしょう。また、きちんとメイクを落とした清潔な肌の上で行って下さい。
メイク落としのオイルやクリームを使って洗顔がてら行う人もいますが、それはNG。たるみ改善どころか、老化を早める原因になります。特に目のまわりはデリケートなので、メイクの成分や化学成分が皮膚を傷つける恐れがあります。
清潔な肌の上で良質なオイルを使うということをしっかり守り、丁寧に行うことが、美への一番の近道です。
美は健康から。いつまでも自分らしくいるために。