
齢をとると同い年なのに驚くほど若さに差がつく!
「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」というリンカーンの名言があります。これは男女問わず、オバフォーになって初めて納得できるお言葉でしょう。40を超えてくると同窓会で「だれ???」と首をかしげるがごとく変貌したクラスメートに遭うことがあります。老けてオヤジになってしまったというだけでなく、あきらかに顔が変わっている。気が弱そうな顔をしていたのに目がつり上がって怖そうになってる男性。高校時代は痩せすぎだったのにふっくらして笑顔がきれいな女性。「老けた」という観点でなく「ハッピーに見えるか否か」という観点で見るとその差がくっきり見えてきます。まさに人生の積み重ねが顔に出る。アラサー時の同窓会では違いがさほどわからなくとも、オバフォー同窓会ではあきらかに顔が違ってくる。同じ年月を生きていて、顔つきが変わるのはなぜでしょう。
長年の表情の癖で、使わない筋肉が固まったり、動かない皮膚がたるんできたりと医学的には言われます。ということは不満が多いとしかめっつらになり、口角が下がり、眉間には縦皺。意地悪ばかりしていると怖い顔つきになり、明るくて、よく笑う人はおでこに笑い皺で恵比寿さんのような目元。納得です。
「幸薄そう・・オーラがない・・苦労してるのかしら」と影で言われないオバフォーになるにはどうすればいいとおもいますか? それは…
「40過ぎたら、顔だけでなくセックスに責任を持て」
これは私が唱える”幸せ顔”を作る提案です。
一番濃いパートナーとのセックスが鍵
自分の顔に責任を持たねばならぬ40代で「幸せそう」「優しそう」「穏やかそう」という”幸せ顔”になるには気分が安定していることが必要です。
仕事、上司、家族、恋人などなど、オノレを取り囲む環境が充実していればいいのですが、人生そんなにうまくいくものじゃあありません。悩みあってこその人生。
忙しい40代、せめて家族、恋人との人間関係を円滑にすれば、眉間の縦皺が固まらないではないでしょうか。一番濃いパートナーとの仲良し度が高いほど幸せ&快適でいることができます。よって一番濃いパートナーとの一番濃い愛情表現=セックスが充実していることは、”幸せ顔”の要因になるわけです。
つまらないセックス、痛いけどしかたなくしている義務セックスではいけません。それを続けてしまうと益々いけてない“不幸せ顔”になってしまいます。いやいややはり「セックスあるだけ上等!」です。セックスレスという言葉が蔓延する現代、一番濃い相手に抱きしめられるということは、貴重なことです。
もし、セックスレスでないならば、より質の高いセックスに近づくことに努力を惜しんではなりません。「あるけど、気持ちよくない」など不満を言うようではセックスレスに悩める方々に失礼です。一番濃い相手との信頼し合えるセックスは顔つきをもいい方へ変えてくれます。愛の行為は「このひとは私を裏切らない」という安定感をもたらせます。
ストレス発散&カロリー消費
セックスの効能についてはananセックス特集や、産婦人科先生の本や、コラムでも勉強できます。セックスによってドーパミンやオキシトシンが出てストレスが緩和されるというのは皆さんご存知でしょう。その上、終わった後、じっとり汗ばみ、息がはずむ程度のカロリー消費量。イギリスのDr.Felixというサービスはセックス時の消費カロリーを計算してくれるそうで、これも試してみましょう。30分のSEXと15分ジョギングが同じくらいのカロリー消費と言われています。
あれやこれや、いいホルモンが動くことによるストレス発散とカロリー消費。この効能だけでも、たるんだお顔がシュッとして”幸せ顔”に近づくと思いませんか? 肌艶もよくなるというのは都市伝説かもしれませんが、医学界では解明できぬ効能がセックスにはあると信じています。実際にセックスを続けているシニア層は肌艶がいいと感じます。
女性として認められている自信
セックスの効能は健康と美に直結すると表現されることが多いですが、特に承認欲アップに効くと思います。旦那さんや恋人、つまり一番濃いパートナーに、愛され求められるという事実は安心感とともに、女性としての自信をキープさせてくれます。身体のパーツのひとつひとつを撫でられ、キスされ、うっとりとさせてくれるパートナーの存在は女性であることを呼びおこしてくれます。目の前の相手に求められているという確たる証拠です。これは夫に求められない女性相談者の方々が一斉に口にする言葉でもわかります。
「何年も求められていません。私は女として見られなくなってしまったのでしょうか」。考えさせられます。
喜怒哀楽の表情が固まりつつあるオバフォー世代
自分のことでありますが、年齢を重ねるに連れ「感動力」が下がってきています。体験が豊富になっているのでちょっとやそっとじゃ感動しないほど気持ちが固くなっています。名著、映画、絶景・・いつか読んだことある見たことあるという既視感が邪魔をして素直に「わあ!すごい!」と気持ちがブルンブルンとふるえてこなくなっている。
ハリウッド超大作も「最後はきっとこうなる」と冷めた目で観てしまう。どこかで体験したことがあるな、という既視感で感動が薄れる。これは同世代の皆さん、そうではないでしょうか。いけません。感動力が鈍っては、表情も能面のようになります。気持ちをまっさらにして喜怒哀楽をはっきり出すようにしようではありませんか。(怒りは人前では隠すのがオトナですが)
よって、特にセックス時に表すことができる「嬉」と「楽」は一番濃い相手、パートナーにわかりやすく表現するようしましょう。気持ちが良ければ大げさに伝える。嬉しければ力を込めて抱きしめる。気分が良ければうっとりする。“幸せ顔”になるための表情筋エクササイズにもなります。
パートナーも喜んでくれて一石二鳥です。表情がよく動く人は若く見えます。
同窓会でも子供の学校の行事でも見回して観察してみてください。
親戚の子供から「おばちゃん」と呼ばれるのはしかたない世代、少しでも若くてきれいなお顔でいたいのは共通の願いです。高級美容液やアンチエイジングサプリを試すのもあり。でもベースとなる表情は「満たされた心」を養うのが近道です。騙されたと思って、セックス時の嬉楽表現を少しオーバーにしてみてください。
セックスの威力、効能はすぐには気づかないものです。積み重ねてこそ!です。
今回はセックスと“幸せ顔”の関係性を紐解いてみました。
最後に復習。
「40過ぎたら、顔だけでなくセックスに責任を持て」
Dr.Felix
夫婦仲相談所所長/執筆家 三松真由美
恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。