子どもが巣立ったら熟年離婚を考えています【夫婦問題お悩み相談室 #14】 | 大人のワタシを楽しむメディア
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子どもが巣立ったら熟年離婚を考えています【夫婦問題お悩み相談室 #14】

子どもが巣立ったら熟年離婚を考えています【夫婦問題お悩み相談室 #14】

昔と違い今は人生100年時代。子どもが独立した後もまだまだ人生は続きます。そのせいか、熟年世代の離婚も増加傾向にありますが、そう簡単には決断できず、離婚に不安を抱えている妻が多いのも事実です。今回の相談者もその一人。熟年世代の離婚について考えます。


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【お悩み】 夫との結婚生活はずっと我慢の連続でした。熟年離婚したいのですが、やはり不安です。後悔しないでしょうか。

夫は50歳、私は45歳の共働き夫婦です。結婚して、18年になりますが、支配的な夫の態度や言動がイヤでずっと我慢してきました。そんな窮屈な夫との関係を解消するために、子どもが成人したら熟年離婚したいと考えています。ただ、金銭面や仕事のことを考えると、不安もあり、後悔するのではないかと思ったりもします。スッキリ離婚する方法ってあるんでしょうか。(Hさん・45歳)

「熟年離婚」の定義とは

「熟年離婚」というと、熟年世代の離婚のことだと思っている人が多いようですが、じつは違います。私が過去学んだ「離婚カウンセラー養成スクール」では、「結婚期間20年以上」、かつ育児を終えているのが「熟年離婚」の定義でした。

人生が長くなったことも大きく影響しているのでしょう。残りの人生を考えたとき、「この先も我慢するのはイヤ」「もっと自分らしく生きたい」「しがらみのない人生を送りたい」と、長い間、 共に暮らしてきた夫婦が「熟年離婚」するケースが増えているのです。

Hさんの場合も、夫に対する不満が蓄積し、窮屈な夫との暮らしに現界を感じて、子育てが終わったら「結婚生活を解消したい」と考えています。

離婚の前に知っておくこと

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ですが、不安も大きいとのことなので、熟年離婚のメリットとデメリットについてあげてみます。

やはり手に職を持って収入を得ている場合と、収入がない専業主婦の場合とでは違います。
離婚後は一人で生きていかなければなりません。未成年のお子さんがいる場合は、子どもが社会人になるまで育て上げなければなりませんが、Hさんは、子ども独立後の離婚を考えているようなので、養育費の取り決めは不要となります。

住居費、光熱費、食費、税金など、共同生活よりも、一人のほうが経済的負担は増えますから、収入源の確保は必要です。その点、仕事をもつHさんは、離婚後にイチから仕事を探す人に比べると安心ですね。

結婚してから作った財産は、夫婦のものと法律で決まっています。離婚の際はすべて半分ずつに分けることができますが、年金分割は思ったほどの金額はもらえず、かえって離婚しないほうが得策という場合もあります。

離婚の際の財産分与、慰謝料、年金分割に関しては、ケースバイケースなので、詳しくは、専門の弁護士さんに相談するといいでしょう。
情報を収集し、先々のことを想定しておけば、離婚に対する不安は軽減しますよ。

離婚後は、夫より妻のほうがたいへん

離婚は確かにエネルギーを要します。しかも、夫より妻のほうが大変です。というのも、ほとんどのケースで、離婚すると、夫の籍に入っていた妻が夫の籍から「除籍」となるからです。

除籍によって、結婚前の戸籍に戻り、旧姓を名乗る場合は、名義変更など、離婚後も諸々の手続きが必要です。住民票や保険証をはじめ、免許証、パスポート、国民年金、銀行名義、契約書や光熱費関連、勤務先の書類、名刺に至るまで、氏名変更の手続きや修正をしなければなりません。
婚姻時の姓を名乗りたい場合は手続きが必要です(旧姓に戻る場合は手続き不要)。

私の知り合いで、配偶者の親を看取ったのを機に、60歳で離婚した女性がいますが、彼女の場合は、長年、公私ともに婚姻時の姓でなじんできたことや、名義変更の手続きに時間と手間をとられたくない、などの理由から、離婚後も婚姻時の姓を名乗ることにしました。つまり、旧姓には戻らないことにしたのですが、よくよく考えた上での結論だったので、後悔はなかったそうです。

もし、「旧姓に戻りたい」のであれば、事務的に処理すればいいだけのことです。旧姓に戻すか、婚姻時の姓を名乗るか。後悔のない慎重な選択をしてほしいと思います。

恨みや復讐ではなく「お互いの幸せ」を願う

結婚する時は、離婚など考えもしません。お互いの幸せを願ったはずです。同じように離婚を選択するときも、お互いの幸せを考えて結論を出してほしいと思います。

離婚を後悔するのは、自分の中に納得感がない場合です。「やり残した感」や知らなかったために「損をしてしまった」場合も後悔の念がやってくるかもしれません。
とはいえ、人はそう簡単に(特に女性は)へこたれたりしません。脳科学のAI研究の専門家、黒川伊保子さんの著書「夫婦脳」には、女性は、「生きる意欲の自家発電脳」の持ち主だと書かれています。

もし仮に後悔があったとしても、その経験をバネにして、女性は立ち直る強さをもっているので大丈夫です。私自身も、30代で離婚を考えている時はこの世の終わりのような気がしたものですが、いまこうしてちゃんと元気に生きています。女性は男性よりもたくましいと多くの事例を見て実感しています。

どの世代でもそうですが、本人の気持ちが定まらず、悩んでいる間は「離婚」できません。夫婦問題カウンセリングの現場でも、相談者さんから「まだ迷いがある」「どうしていいかわからない」という声が出るうちは、早急に離婚を勧めることはしません。

迷っている時、一人では、なかなか答えが出てこないものです。カウンセラーに心の内を話すだけでも、心の中が整理できたり、本心に気付いたりすることがあります。一人きりで悩まず、まずは心情をアウトプットしてほしいと思います。

夫婦問題カウンセラー 渡辺里佳



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この記事のライター

夫婦問題カウンセラーとして、結婚・離婚・夫婦に関するコラム記事を発信、電話カウンセリングのボイスマルシェでも活動している。

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