今知りたいLGBT 子どもから「ゲイってなに?」と聞かれました どう答えれば?【アラフォーからの性教育#15】

今知りたいLGBT 子どもから「ゲイってなに?」と聞かれました どう答えれば?【アラフォーからの性教育#15】

子どもたちは日々、様々なシーンで色々な情報を得てきます。時には驚くようなフレーズを言葉にすることもあるでしょう。そんな時、それが言葉にしてはいけないものなら、なぜそうなのか伝えなければいけませんし、きちんとした情報を与えて理解しなければいけないことなら、それについて説明できる知識を親として持つことが大切です。


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Q.小学3年生の娘から「ゲイってなに?」と聞かれました。娘に偏見を与えないように伝えるためにはどう答えればいい

小学3年生の娘がテレビを見ていて「ゲイってなに?」と聞いてきました。「男性が男性を好きな人たちのことだよ」というと「なんで男が男を好きになるの⁉おかしくない?」と言われたのですが、それ以上どう答えたらいいのかわかりませんでした。ですが、性的マイノリティについてきちんとした知識を持ってほしいと思っていますし、ましてや偏見も持ってほしくありません。どう伝えたらいいでしょうか?

大人も学ぶ多様な価値観と感覚

テレビやWEBメディアから子ども達はたくさんの情報を得て暮らしていますよね。今回の質問に対する答えはとてもシンプルです。お子さんがお母さんに聞いてくれたことをきっかけに「一緒に学ぶ」というスタンスを持って欲しいと思います。今から7年前にはまだスマートフォンなんていうものはありませんでした。しかし今では多くの人にとってなくてはならないものになっています。

私たちが育った時代と今子ども達が育っている環境は大きく変化しています。そのことに親自身が自覚的になることでいろんな見方ができるようになります。ぜひ、娘さんの質問を一緒に考えていってください。

性的マイノリティについて、まずはお母さまはどのような知識をもっているでしょうか?そして、自分の知識が安心して人に伝えられるものかどうか、というところを意識してみてください。まずは大人がしっかりと学ぶことです。この前提を忘れずに、多様な価値観に触れることはこれからを生きる子ども達にとってとても重要なことだということを認識してください。

また、同時に私は「感覚」という言葉も添えて親子で育んで行ってほしいと思っています。感覚というのは「センス」とも言い換えられますが、何事においても「その人にしかわからないものがある」ということです。例えば、親は肯定できることであったとしても、子どもにとっては受け入れられないこともある。逆もまたしかりです。だって同じ人間ではないのですから。

ですが、社会性やマナー、人を思う心は“感覚”とは別の話です。自分には今は受け入れられないことであっても、その人の価値観を否定しないことや気遣いを持つこと、相手の気持ちを思い計ることもできます。なにより感覚は成長し続けます。よく聞きませんか?子どもが大嫌いだった人が我が子を通してびっくりするほど子どもが好きになる。そんな感覚の変化・成長があることを忘れずに、ぜひお子さんと一緒に学んでいってください。

一緒に絵本や本を読むことから生まれる「対話」

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最近は絵本や本でLGBTについて沢山の情報を得ることができます。またYou Tubeなどで当事者の話しを聞くことができます。まずは大人が学び、そして一緒に絵本を読んでみるなどして、そこから「どう思う?」などとお子さんに問いかけていくことをお勧めします。ただ、いち早く伝えたい。ということでしたら、今自分が持っている情報を子どもに伝えてみる。

質問の答えにあるように「男性が男性を好きな人達」というお母さんの言葉に「なんで?」と言ったということは、お子さんはたまたま異性を好きになる人だったということですよね。その部分を一緒に考えていくことが大切だと思います。世の中は多様性にあふれていることを一緒に考えていくことが大切です。なによりもお子さんの気持ちを「否定をしない」で話しを「対等に」することが大事です。「そう思っているんだね」と受け止める。ただし、子ども達は言葉を選ばず使いますし、社会もそうですが、少数派への風当たりが強いことがありますよね。そこについてどう思うかを一緒に考えてみてください。

家でできる性の健康教育の一つ

娘さんが自分に沸いた疑問をストレートに質問してくれたことを認めながら、多様性に富んだ生き方のなかで暮らす自分たちをどう感じる?どう思う?と対話していくと、「わかんなーい」と答えがでないことがあります。それはそうです。まだ生きた年数の分だけの人生経験なんですから、そんなに簡単に「それは〇〇だと思う」なんて答えはでませんよね。ですが、この質問や対話のタネが何年か後に、きっと花開くはずです。それは何か言葉かもしれないし、行動かもしれないです。

もし、中学生になった時にゲイカップルがいたとして、何も知らずに周りにのまれて言葉の暴力と気がつかずに誰かを傷つけている人がいた時、娘さんは今回の対話や絵本のことを思い出し、多様な生き方と価値観をもって、娘さんらしい態度で接することができるかもしれません。その時こそ、お母さまとの対話の答えがでてきます。ただ、それも状況に応じてやケースバイケースです。教えたからOKなんてことは一つもなくありません。

最も重要なことは、お子さんが“何があっても自分を受け止めてくれる親の存在があることをおなかのソコで感じられる”ことです。困ったことがあった時に、戸惑ったときサインを出せるようになっていること。(でもサインをださないこともありますよ。それが思春期です)

親が子どもにしてあげられることは少ないですが、共に学ぶことや考えることこそがお金をかけることより重要なように思います。性の健康教育として、「いい質問ありがとう!」と子どもと一緒に学びを深めてママ自身も自分らしく生きてくださいね。

多様な価値観がどんどんでてきている今、子どもたちにはそれを否定することなく、「みんな違ってみんないい」と感じられる心を育てていってくれればと思います。

助産師・バースセラピストやまがたてるえ



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この記事のライター

等身大の母から伝える「いのち・こころ・からだ」をテーマとした講演、お話し会や、雑誌などがメディアにも取り上げられている。

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