
近くのものが見えづらい。まさか老眼?
「スーパーのチラシが見えづらい。そう思って顔に近づけたらますます見えない。試しに遠ざけてみたら・・・。見えちゃいました。」
そんな経験も生きていれば誰もが通るものです。
「目が疲れる」原因は老眼、視力の低下や、目の筋力の低下、涙の分泌量が減ってしまうなど様々あります。
目が疲れると、目がショボショボしたり、痛く感じたり、かすんで見えたり。肩や首のこりを感じたり、頭痛や酷い場合だと吐き気へとつながることもあります。疲れを溜めこみすぎる前のケアが大切です。
そこで今回は、すぐできる目の疲れをとる方法をご紹介します。
疲れ目ケア1:〜つぼ押し〜

まずは、疲れ目をケアするためのつぼ押しの方法をご紹介します。
家事や仕事の合間やお風呂上がりにいつでも簡単にできますので、ぜひ試してみてください。
【ツボその1】睛明(せいめい)
目と鼻の間。目が疲れてくると、よく無意識で押しているところです。
目を閉じて、両手の人さし指で鼻の方に向かって5回〜6回やさしく押してください。
もしも、場所がはっきりわからない場合は、ツボの周囲をやさしくマッサージするようにしてください。
眼球を押さないように、気をつけて行ってください。
【ツボその2】風池(ふうち)
髪の生え際のくぼみの部分。両手で側頭部を包み込むようにします。親指でツボを押さえて反対側の目に向かって持ち上げるようなイメージで5秒間ゆっくり押してください。5秒間押したら、そっと手を離します。
※ずっと目の奥がジンジンするような場合や目の疲れに不安を感じる場合は、一度眼科医に相談してくださいね。
疲れ目ケア2:〜目の体操〜

続いて、疲れ目をケアするための目の体操方法をご紹介します。目を動かす筋肉をしっかり使うことで目の疲れをとります。
眼球を上下左右に意識的に動かすのですが、今回お伝えするのは視点を固定して行う方法です。更年期症状としても多い、めまいのある方でもやりやすい内容です。
【目の体操】
ステップ 1
視点を一点に固定したまま、左右・上下に首を動かします。それぞれ5秒ずつ見つめます。
ステップ 2
視点を一点に固定したまま、円を描くようにゆっくりと首を2周ずつ動かします。
疲れ目を予防するために
誰にでも起こる「老眼」は、目のレンズの役目をしている水晶体が硬くなったり、目のピントを合わせる毛様体筋の働きが低下することで起きます。近くのものが見えにくいままで生活すると、目に負担がかかり疲れ目の原因にもなってしまいます。
老眼鏡のことを英語ではリーディンググラスというそうです。自分にあったリーディンググラスをうまく活用することは、疲れ目に効果的です。
目の周りの筋肉が緊張したり、血流が悪くなると目が疲れたと感じます。普段から、パソコンやスマートフォンに集中したあとは遠くを見るようにしたり、良い姿勢を心がけてみたり、できるだけ疲れ目になりにくい習慣を作りましょう。
その日の疲れはその日のうちに
ポイントは「その日の疲れはその日のうちに」です。
カラダに不調があると「寝て治そう・・」と思う人は多いと思いますが、大人になった私たちは意識的に自分でカラダをメンテナンスしないと、寝ても起きていても変わりません。それは、目も同じです。
日頃のメンテナンスが毎日を快適にしてくれます。ぜひ、試してみてください。
NPO法人ちぇぶら代表理事 永田京子
ピラティスや産後ケアの指導者として活動する中で、40代の受講者たちの声を受け更年期を迎える女性をサポートする「ちぇぶら」を設立。