夫から「好きな人ができた 離婚したい」と言われたら?【夫婦問題お悩み相談室 #20】

夫から「好きな人ができた 離婚したい」と言われたら?【夫婦問題お悩み相談室 #20】

いつどうなるかわからないのが結婚生活。ごく普通に幸せに暮らしていたのに、ある日突然、パートナーから離婚宣言されることもあります。今回は、突然、夫から離婚を言い渡された妻からの相談です。ある日パートナーから「好きな人がいる」「離婚したい」と言われたら、あなたはどうしますか?


「好きな人ができたから離婚したい」という身勝手な夫。どうしたらいいかわかりません。

【お悩み】いつものような喧嘩の膠着状態が2週間くらい続いていたある日、夫から「好きな人ができたから離婚してほしい」と言われました。突然のことにビックリしてどうしていいのかわからなくなってしまいました。そんな浮気夫と暮らすのは嫌だと思ってしまいますが、子どもが小さいので離婚はしたくありません。どうしたら修復できるでしょうか? (Aさん・40歳)

配偶者の浮気が発覚。その後は…

夫からのある日突然の離婚宣言。本当に驚いたことでしょう。そして、「好きな人ができた」という言葉も、とてもショックだったと思います。

夫婦問題カウンセラーに寄せられる相談の中でも配偶者の浮気問題は、悩みのトップクラス。配偶者からの「好きな人がいる」という言葉は、頭の中が真っ白になってしまうほど破壊力のある言葉なのです。

ずっと信じていた夫に裏切られた…
私は何も悪いことをしていないのに…
どうしてこんな目に合うの…


これまでの平穏な時間から、いきなり世界が変わってしまうのですから、パニックになってしまうのも無理はありませんよね。

相手に激しい口調で詰め寄り、何時間も何日も言い合いになる夫婦。
いっさい口を閉ざし、無言を貫き、会話がなくなってしまう夫婦。


浮気発覚後の展開も様々ですが、ギクシャクした関係が続き、家庭内が険悪ムードになり、離婚したほうがいいのか、修復したほうがいいのか、それすらもわからなくなってしまうという感情のプロセスは、いずれも共通のようです。

「有責配偶者」からは離婚できない

ご主人から離婚宣言されてしまったAさん。ここからが大切です。

夫の浮気を知ったことで頭に血が上り、「自分は犠牲者だ!浮気は許さない!」と騒ぎ立てる妻も少なくないのですが、それは、あまり得策ではありません。事を大きくしてかえって問題がこじれてしまう可能性大です。冷静になれと言われても、なかなかむずかしいのですが、現状を受け止め、これからどうするかを考えましょう。

Aさんのケースは、ご主人が「好きな人ができた」と、不倫を認めました。
不倫をした「有責配偶者」のご主人からは、離婚したくても、夫婦の同意がなければ「離婚」することはできません。Aさんが離婚したい場合は、スムーズに協議離婚できるのですが、そうでない場合は、簡単に離婚はできません。戸籍上の妻の座は強いのです。

まずは、ご主人と話し合い、できるだけ冷静に自分の気持ちを伝えましょう。感情的にならずに、落ち着いて話し合ってみてください。

そして、ご主人は本心から離婚したいのかどうかを確認します。不倫相手からせっつかれているケースもあります。場合によっては、女性の存在を確認する必要があるかもしれません。

さらに大切なのは、Aさん自身の気持ちです。夫婦関係を修復し、再構築を望んでいるのなら、「私は離婚しない」と覚悟を決めて修復の方向に進みましょう。

修復以外についてシミュレーションする

Aさんは修復を考えていますが、修復以外のいろいろなケースをシミュレーションしておくことも不安解消の一つになります。以下に例を上げました。

●慰謝料を請求する
どうしても釈然としないのなら、夫や不倫相手に慰謝料を請求し、けじめをつけるのもいいと思います。ただし、離婚しない場合は、ご主人の気持ちを逆なでするような結果とならないよう話し合いの上慎重に進めます。

●離婚せずに別居する
ご主人と毎日顔を合わせるのが苦しいのなら、別居するのも方法です。その際は、婚姻費を決めましょう。口約束だけでは不安なので、公正証書など、きちんとした書面に残しておくのをおすすめします。

●離婚する
離婚を選択する場合、こちらから離婚の申し立てができます。家庭裁判所の調停が不成立だった場合は、裁判へと進みます。裁判では不倫の証拠が必要なので、写真やLINEのやり取り、レコーダー、日記などを保管しておきましょう。

決定権を握っているのは自分自身!

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別れるか別れないかの決定権を握っているのは、Aさん自身です。今後どうしていくかを決めるのは自分にあることを忘れずに。

そして、将来は、どう展開するかわかりません。ご主人と不倫相手の関係が解消するかもしれませんし、Aさんの気持ちが変わるかもしれません。

子どものためだけに離婚しないのか。自分の夫に対する気持ちなど、いろいろな角度で検討することで自ずと答えが出てきます。

夫の不倫を許せないまま、恨みつらみを抱えながら長年ともに暮らしている妻もいますが、憎しみからは何も生まれませんし、決して幸せな人生とはいえません。

修復を目指すのなら、これまでの夫婦げんかばかりの結婚生活を振り返り、「ご主人がなぜ浮気に走ってしまったのか」「離婚したいと言ったのか」を含め、改めて考えてみてください。とても苦しい作業ですが、いまはそんな課題と向き合うために与えられた時間なのかもしれません。どうなるかわからない将来について必要以上に考えすぎず、自分と子どものためにも今を大切にして、納得の人生を過ごしてほしいと思います。

一人では不安でたまらない。誰かに聞いてほしい。自分の気持ちがわからなくなった。そんなときは、専門カウンセラーに頼ってください。すべてを一人で抱えることはありませんよ。

夫婦問題カウンセラー 渡辺里佳



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この記事のライター

夫婦問題カウンセラーとして、結婚・離婚・夫婦に関するコラム記事を発信、電話カウンセリングのボイスマルシェでも活動している。

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