“ステップファミリー” 子連れ再婚で気を付けたいこと【幸せ夫婦コミュニケーション術 #79】

“ステップファミリー” 子連れ再婚で気を付けたいこと【幸せ夫婦コミュニケーション術 #79】

40代での再婚になると、どちらかが子連れであることも珍しくありません。血の繋がりがない人間が親となる家族は一般的にステップファミリーと呼ばれますが、最初は対応に戸惑うことも多いでしょう。幸せなステップファミリーになるには、何よりお互いの信頼が欠かせません。子連れでの再婚で気をつけたいことについて、お話します。


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今や珍しくない“ステップファミリー”という家族の形

ひと昔前までは、子どもを連れて離婚した場合、その後は一生シングルを貫くという女性も多かったと思います。子どもを連れての再婚は、本人同士だけでなく子どもの意思もないと難しいため、踏み切るのはかなりの勇気がいることです。

ですが、晩婚化が進む現代では、30代後半や40代になってからの結婚が珍しくなくなりました。それにともない、バツイチ同士であったりどちらかに子どもがいたりするケースも増え、“ステップファミリー”という呼び方も一般的になりつつあります。

大人は自分で環境を作っていけますが、まだ独り立ちのできない子どもの場合、再婚は精神的にも大きな影響を受けます。「血のつながらない人間が親になる」ことは、子どもにとってあまりにも変化が大きすぎ、受け止められなければ家に寄り付かなくなったり非行に走ったりと、間違った道を選んでしまう可能性もあります。

子連れ同士の再婚では、まず考えなければいけないのは子どものことです。どんな点に注意して進めていけば良いのでしょうか。

子どもの戸惑いをきちんと受け止める

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一番やってはいけないのは、「私が決めた相手なんだから、子どもは黙って従うべき」のように子どもの意思を無視することです。母親がそれで良くても、再婚相手と親密度が低ければ子どもは抵抗を示すでしょう。いきなり「この人が父親になるから」と言われて、素直に受け入れる子どもなどそういません。

自分には本当の父親がいることを、子どもが一番知っています。どんな理由があって離婚したにせよ、再婚相手は「失った父親の代わり」と子どもの目には映り、その現実になじんでいくのは相当の時間がかかるはずです。

まず何より、子どもの戸惑いを無視しないこと。再婚を考える男性がいるなら、気持ちが決まった段階から少しずつ子どもにも会わせるようにし、「いま私(母親)が親しくしているのはこの男性」という現実を子どもにも知ってもらうようにします。いきなり「父親になるのよ」のような紹介は、子どもの心が追いつかずにパニックを起こします。そんな痛みだけは、避けたいものです。

「本当の父親」以外の男性の存在に、子どもはどう接すれば良いか悩むでしょう。その戸惑いや葛藤を母親がしっかり見て感じて、受け止めてあげることこそ、子どもが安心する一番の姿。自分の気持ちを母親に理解してもらっていることの実感が、「本当の父親以外の男性」の存在を少しずつ受け入れていく扉を開きます。

「本当の父親」の話を避けない

再婚すれば、当然ですが相手の男性と一緒に暮らすことになります。これまで血を分けた父親としか暮らしてこなかった子どもなら、新しく家族になった男性をどうしても「本当の父親」と比べることもあります。

「これ、お父さんの好きなおかずだったね」など、食卓を見てふと口にすることもあるでしょう。女性からすれば血の気が引くような場面かもしれませんが、そんなときこそ「そうだね」と肯定してあげましょう。「そんなことどうでもいいでしょ」と子どもの言葉を否定してしまうと、ただ意見を言っただけの子どもの心は大きく傷つきます。

「本当の父親」がいるのに、それを拒否してしまうのは子どもの反抗心を呼びます。そうなると新しい父親となった再婚相手を父親と認めるのは難しくなり、溝が深まるだけです。

最初は「本当の父親」の話題を持ち出していた子どもも、再婚相手との暮らしが落ち着いてくれば自然と「新しい父親」の存在を受け入れられるようになります。そのためにも、「本当の父親」の話は避けないことが肝心です。子どもの素直な気持ちを無視しないようにしましょう。

時間をかけて絆を作り上げていく

初婚同士なら、本人の心がけ次第で結婚生活は良くなっていきますが、ステップファミリーの場合は子どもの気持ちをしっかり考えてあげることが、幸せな家庭を作るために欠かせません。

未成熟な子どもの心は揺れやすく、敏感です。籍を入れる前に何度も接触を繰り返して同じ時間を共有し、「一緒にいること」が不自然でなくなるような距離感になるのが理想ですが、それには時間がかかります。

信頼は一朝一夕で得られるものではありません。「新しい父親」は、すなわち「大切な母親の好きな人」であるわけで、子どもにとっても手を伸ばしたいと思える存在でなければ、本当の意味で家族になるのは難しいのです。

時間を惜しまず、子どもの気持ちを汲んでいくこと。そんな姿が子どもの葛藤を消していきます。幸せなステップファミリーは、子どもの意思を尊重してこそかなうものだということを、忘れずにいたいですね。

幸せ夫婦コラムニスト ひろた かおり



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この記事のライター

「自分の人生は自分で決める」がモットー。難病の自分を支えてくれた夫との生活が幸せに続くように、と強く心に誓い日々を生きる。

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