
加齢とともに粘液力最近が下がり、乾燥しやすくなる!
デリケートゾーンの基本のケア、スペシャルケア(膣内のオイルマッサージ)についての記事でもお伝えしてきたとおり、加齢とともに膣内の壁(膣壁)は薄くなり乾燥しやすくなっていきます。そんなとき、外側からのケアはもちろんですが内側からのケアも大切になってきます。日々の食事で粘液力を助ける食材を摂り、粘液力・免疫力を底上げしましょう!
粘液力アップの食べ物 ポイントは「女性ホルモン」&「トリプトファン」
粘液力をアップするには、女性ホルモンのバランスを整え、膣の粘膜を丈夫にすることが大切です。季節を問わず、冷たいものや添加物の摂り過ぎには注意してバランスのとれた食事を心がけましょう。そのうえで、内側から潤った女性になれる、お助け食材をご紹介します。
■大豆・大豆製品
女性ホルモンのエストロゲンを補ってくれる食品として知られる大豆・大豆製品。女性ホルモンが高まれば粘液力もアップし、膣の乾燥や萎縮の予防にも効果を発揮します。
■ブロッコリー・ブロッコリースプラウト
ブロッコリーの芯やブロッコリースプラウトには、抗酸化力の高いポリフェノールが豊富に含まれ、肌はもちろん膣まわりのエイジングケアにも最適です。さらに重要なのが、良質な睡眠を促進するトリプトファンという成分。幸せホルモンと呼ばれる脳内ホルモン=セロトニンをつくりだす材料こそ、必須アミノ酸のトリプトファンなのです! バナナやチーズ、鶏肉、牛すじなどにも多く含まれています。
■まいたけ
私もよく食べる食材のひとつで、粘液力を高めるグリスリンを含有しています。皮膚や髪のエイジングを予防するビタミンB2や女性に不可欠な鉄分も豊富な女性の味方。
■海苔
海苔に含まれる海苔ペプチドという成分には、皮膚の状態を安定させる作用があります。膣まわりの粘膜や皮膚を健やかに保ち、粘液の分泌のサポートにもつながります。
■味噌や醤油など発酵調味料
発酵食品で腸内環境を整えることで、からだの内側から粘膜や粘液の分泌をサポート。長期熟成させて発酵が進んだタイプがおすすめです。
さらに、植物療法士としては粘液力アップに欠かせないのがハーブ!
■ラズベリーリーフ
ビタミンやミネラル、抗酸化力の高いポロフェノールが豊富で、ヨーロッパでは「安産のハーブ」として親しまれています。弱った粘膜を整え、粘液の分泌を促してくれます。子宮の緊張を和らげる作用もあり、まさに女性に欠かせないハーブのひとつです。
■高麗人参
“性ホルモン”に近いステロイド成分を含有するため、ホルモン分泌を促して免疫力をアップ! 結果的に粘液力のアップにつながります。冷えや貧血対策、更年期障害の緩和などにもおすすめです。
いかがでしょうか。少し意識をすれば簡単に摂ることができる食材ばかりです。ハーブはハーブティやサプリメントで一定期間継続することをおすすめします。外側からのケアに加えて、内側からも粘液力アップをサポートすれば全身の潤い感が変わってくるはず。早速試してみてくださいね。
次回は皆さんが悩むアンダーヘアの処理についてお伝えします。お楽しみに!
植物療法士 森田敦子
日本における植物療法の第一人者。デリケートゾーンケアの重要性を説いて話題となった『潤うからだ』の著者。