夫の姓は名乗りたくない 事実婚が理想なのですが…【夫婦問題お悩み相談室 #25】

夫の姓は名乗りたくない 事実婚が理想なのですが…【夫婦問題お悩み相談室 #25】

結婚すると、妻は夫の戸籍に入籍するのが一般的。保険書類もパスポートも姓の変更手続きが必要となり、女性のほうが何かと大変だと言われています。今回は、事実婚と結婚時の姓の変更についてお話します。


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【お悩み】結婚したら夫の姓を名乗ることに抵抗感があります。パートナーのことは大好きなので別れたくはありません。事実婚でいいのですが、パートナーが理解してくれるかどうか不安です。

パートナーとの間に子どもができ、彼からプロポーズされました。ですが、私は結婚による姓の変更に抵抗があります。自分の姓が気に入っていますし、名前が変わることで自分のアイデンティティが揺らぐような気もしています。事実婚でいいと思っているのですが、理解してもらえるか不安です。彼のことは好きなので別れたくありません。どうしたらいいでしょうか?(Sさん・43歳)

幸せな状況と恵まれた環境に感謝して

おめでとうございます!!
大好きな彼との間に赤ちゃんを授かったのですね。新しい生命の誕生は奇跡的で神秘的なことです。さらに、大好きな彼からプロポーズされたのですから、こんなにおめでたいことはありません。その幸せを、心からかみしめてほしいと思います。

カウンセリングの現場では、結婚したくても結ばれない人や、子どもを望んでも恵まれず苦しんでいる人がとても多くいます。Sさんは、大好きな彼からプロポーズされ、かわいいベビーに恵まれました。自分がとても幸せな状況にいること、恵まれた環境にいることに感謝してくださいね。

大好きなパートナーとの間に愛の結晶を授かることができて、本当に良かったですね。

法律は、現実の生活に合わせて変化する

一昔前に比べ、結婚観が大きく変化し、結婚は、“しなければならないもの”ではなくなりました。結婚は選択肢のひとつと考える人が増え、同棲だけしているカップルや籍を入れない事実婚のスタイルも増加しています。同時に、ようやく同性婚が認められるようになりました。

同性婚といい、LGBTへの理解といい、実際の生活に不都合が生じたり、矛盾が生じたりすることで、ようやく法整備について考えるというのがいまの日本社会。
本来は、生活者を保護するために先手を打って法整備がなされるべきなのですが、残念ながら後手後手に回っているのが日本の現状です。

一人ひとりの声が反映されて法律が改善されていくので、「おかしい」「不便」だと感じたり、実生活とのギャップを感じたときは、我慢するのではなく、できるだけ声をあげて問題提議したほうがよさそうです。

「事実婚」も認められつつある

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このように世の中の流れに合わせ、ようやく認められつつあるのが「事実婚」です。

保険金の受け取りに関して例をあげると、これまでは、婚姻関係のない人を「指定代理請求人」にすることはできず、法律的に認められた配偶者にしか、請求の権利がなかったのですが、ともに生活しているパートナー、つまり事実婚の場合、署名横に「未入籍」と書けば、認められる保険会社が増えてきました。

また、パートナーの入院の手続きの際は、入籍していなくても、自分のことを「妻または夫「内縁」「未入籍」「未届け」と書けば問題はありません。

二人が同じ住所に住んでいるのなら、住民票の続柄欄に妻(未届け)、または夫(未届け)と記載すれば、事実婚が証明され、諸々の手続きがスムーズです。
「事実婚」を選択した場合でも、不便な状況が改善されつつあるのは嬉しいですね。

相手を責めるのではなく、自分の気持ちを伝える

さて、お悩みの本題ですが、Sさんの思いは、パートナーに伝えていますか。
Sさんの、「実家の名前が好き」「大切にしたい」という思いがあるなら、その気持ちをパートナーに一度話してみてください。

事実婚の良さや悪影響がないことをパートナーに伝えることで、理解が得られるかもしれません。(そのためにも情報収集は必要です)

夫婦は、常に考えや意識が一致しているとは限りません。むしろ、意見が違うことのほうが多いのです。話し合いの際の伝え方ですが、相手の考え方を否定したり、責めるのはタブー。また、「理解なんかしてもらえない」と決めつけたり、結果を恐れたりせずに、まずはSさんの気持ちを正直に伝えてくださいね。

もし、パートナーが反対するなら、その理由を聞いてみてください。
話し合うことで、パートナーの意見にも一理あり、と納得する場合もあります。思いを吐き出すことでスッキリして、相手に歩み寄れたり、妥協できることもあります。もしそうであれば、入籍を選択すればいいですし、納得できなければ、話し合いを続けます。

いちばん良くないのが、話し合いを避けて早々に諦めてしまうことです。意見の相違は「勝ち負け」ではありませんし、双方の意見が合わない場合でも、決して八方塞がりということはありません。

結婚したら、ライフイベントに合わせていろいろな出来事と問題がやってきます。人生はその連続だと言っても過言ではありません。出産すれば、子どもの育児方針、養育や教育について考え、その都度、夫婦で意見を出し合い、すり合わせます。
ポイントは、喧嘩に発展しないよう、穏やかに話し合うこと。これさえできれば、大抵の問題は乗り越えられるはずですよ。

夫婦問題カウンセラー 渡辺里佳



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この記事のライター

夫婦問題カウンセラーとして、結婚・離婚・夫婦に関するコラム記事を発信、電話カウンセリングのボイスマルシェでも活動している。

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