SNS疲れ… 幸せそうな家族に嫉妬してしまいます【幸福度を高める ポジティブ心理学#10】 | 大人のワタシを楽しむメディア
SNS疲れ… 幸せそうな家族に嫉妬してしまいます【幸福度を高める ポジティブ心理学#10】

SNS疲れ… 幸せそうな家族に嫉妬してしまいます【幸福度を高める ポジティブ心理学#10】

幸せそうな友人家族のSNSなんかを見るたびに嫉妬心が止まらない。ついつい自分の家族と他人の家族を比べてしまう。見なければいいと頭では分かっているけれど…SNSを見るたび気持ちの浮き沈みに疲れてしまう。そんな体験ありませんか?人の幸せに嫉妬することなく、素直に喜べる人になるにはどうしたらいいのでしょうか。ポジティブ心理学の側面から教えていただきます。


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SNSを止められないのは、タバコやパチンコが止められないのと同じ脳の仕組み

孤独を感じているときや心が疲れているとき、甘い物を口にするとホッとして少し孤独や疲れが和らぎます。何度かそれを経験すると、再び孤独や疲れを感じたときに「お菓子を食べたら気分が良くなるよ」と脳が指令を出します。私たちは脳が指令を出している事に気づかないで近くにあったお菓子に手を伸ばして口に入れるわけです。

ストレスが引き金になって報酬を求めるようになり、ストレス→お菓子→気分が良くなるという仕組みを脳が学習しているのです。これを脳の報酬系システムと呼びます。これはお菓子以外にも、食べ過ぎ、お酒、タバコ、パチンコなどが習慣になるきっかけにもなります。

実はSNSも、甘いお菓子と同じように脳の報酬系システムを働かせて脳に依存を引き起こしています。

例えば、気分がモヤモヤしているとき、SNSに写真を投稿したら「いいね!」をたくさんもらったとします。するといい気分になって、さっきモヤモヤしていたことをしばらく忘れます。そんな経験を何度か繰り返しているうちに、度々SNSを開いて「いいね!」の数やコメントの内容をみて安心しないと落ち着かない気分になってしまうのです。

気分を晴らそうとして、余計に落ち込むSNSの仕組み

実はこの「気分を良くするための脳の報酬系システム」は、結果的には気分の落ち込みにつながることが分かってきました。いつもリアルタイムの画像が出ているわけではなく、他人はいい場面を選んで見せてくるわけですから、それを自分の現状と見比べて、「いいなあ〜。それに比べて私は・・・」となってしまうのは自然な成り行きとも言えます。

ある研究ではSNSを使うほど落ち込みやすくなるという結果が確認されています。しかし一度、脳の報酬系システムにインプットされると、SNSを見ると落ち込んだ気分になることが分かっていても、見ずにはいられなくなります。お酒やタバコも、それほど気が晴れると感じていなくても気分がモヤモヤすると手を伸ばさずにはいられなくなるのと同じ状況です。

SNS疲れに陥りやすい3つの思考パターン

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他人の投稿記事を見て落ち込むとき、あなたの頭の中では何らかの思考が生まれているはずです。その思考から落ち込みの感情が生まれます。

知らず知らずのうちに落ち込みやすい思考パターンを繰り返していませんか?よくある思考パターンを見てみましょう。

SNS疲れになる思考パターン(1):オールオアナッシング All or Nothing

これは白か黒かのどちらかに分けて考える思考パターンです。「勝者か、敗者か」「優秀か、無能か」という極端なとらえ方をするため、完全を求めて頑張りすぎ、少し不完全だとやる気をなくすこともあります。そうした極端なとらえ方をすると、友人の素敵な写真を見て、「私はあの人とは違う、みじめな人間だ。」という思考になりやすいのです。

SNS疲れになる思考パターン(2):過剰な一般化 Overgeneralization

1つの事実を取り上げて、「いつも〜だ」「すべて〜だ」と決めつける思考パターンです。例えば、ある日投稿した写真についた「いいね!」の数が普段より少なかったら「みんな私をよく思っていないんだ」と決めつけるようなことです。「みんな」「すべて」「結局」「いつも」と一般化させてしまうのです。

SNS疲れになる思考パターン(3):○○すべき思考 should statements

過剰に「〜は〜すべき」と考えるパターンです。みんなそれぞれ幾つもの役割を持って生きています。「大人の女性ならこうあるべき」「母親なら子供にこんな経験をさせるべき」のような基準を持っていると、それに当てはまっていない自分を責めたりしがちです。誰かが自分の基準から逸脱していると、批判する気持ちで投稿写真を眺めて嫌な感情を引きおこします。

自分の幸せにフォーカスしよう

SNS自体が悪いのではなく、それに依存する習慣と思考パターンに問題があります。まずは、それに気づくところから始めましょう。1日何時間SNSを見ているかiphoneならスクリーン占拠率をチェックできます。そして、どんな時にスマホに手が伸びるのかにも注意してみましょう。スマホをチェックしたい衝動に駆られた時、「どうしても見たい?」「今見る必要がある?」「見ないとどんな気分?」「見たらどんな気持ちになると思う?」など自分の衝動をじっくり観察してみるのもオススメです。できれば、SNSをじっくりチェックしたり投稿する時間は朝や夜、10分ずつなど時間を決めておきましょう。

そして、最後にお伝えしたいのは、誰かと比較するのは悪いことではないということ。

誰かと比較して「いいなあ〜」と思う時は、あなたはどうなりたいのか、どうしたら幸せを感じるのか立ち止まって考えるいいチャンスです。

 ・あなた自身はどうなったら幸せを感じるのでしょうか?
 ・どんな時にワクワクして、やる気が出てきますか?

無意識に壁を作って私にはできないと思い込んでいるなら、障害はさておき目指すゴールを思い描いてワクワクを感じてみましょう。「私ならいつか必ずやれる!」という根拠のない自身を自己効力感といいます。

あなたはそのままの自分でも十分素晴らしい存在です。しかも、あなた次第でこれから人生を切り開いて行くこともできるんだという事を、忘れないで下さい。

参考文献/著:ジャドソン・ブルワー『あなたの脳は変えられる』(ダイヤモンド社)

株式会社マインドフルヘルス代表山下あきこ

あなたの脳は変えられる 「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法

「マインドフルネス脳科学」の世界的権威が明かす! 「悪癖だらけ脳」を科学的にリセットする方法 雑念・感情ループ、続かないダイエット・禁煙、SNS・スマホ中毒、 恋愛・お酒・快楽への依存……現代人の頭脳は何もしなくても「悪習の罠」にハマる。 プリンストン、イェールで先端脳科学や依存症メカニズムを研究し、 「マインドフルネスの脳科学」の“総本山"で研究責任者を務めた著者が、 初の著書で語る「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法! 26万部突破のベストセラー『最高の休息法』シリーズ著者で 同じイェール大で学んだ久賀谷亮氏による「解説」付き!



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この記事のライター

医学博士、脳神経内科・内科医師。2016年に健康習慣を身につけるサービスを提供したいと考え、株式会社マインドフルヘルスを設立。

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