【#FocusOn】「夫婦のカタチだって多様性があっていい」iroha広報・工藤まおりさん、西野芙美さんインタビュー<最終回>

【#FocusOn】「夫婦のカタチだって多様性があっていい」iroha広報・工藤まおりさん、西野芙美さんインタビュー<最終回>

女性用セルフプレジャーアイテム“iroha”広報の工藤まおりさんと西野芙美さんへのインタビュー最終回は夫婦のカタチも人それぞれで良い! というお話です。


夫婦のカタチは人それぞれ。夫婦にだって“べき”なんてない!

前回までの記事はこちらから

―工藤さんは夫婦のセックスレス問題についてどう思われますか?

工藤さん:私は結婚したことはないのですが、実は同棲していた彼とセックスレスが原因でお別れしたんです。その彼はエッチな話は大好きでそういう所では盛り上がるんですが、セックスはあんまりしなくてもいい、というタイプで。私は彼のことがすごく好きだったしあれこれ試してセックスをしようとするんですけどダメで…。ある時、彼から「一緒に住んで家族のようになってしまったからセックスできない」って言われちゃったんです。すごくショックでした。私にとってはセックスは大切な人とのすごく重要なコミュニケーションなので、泣く泣くお別れしました。

西野さん:妻に対してだけEDっていう男性いるものね。

工藤さん:そう。だから同じマンションの違う部屋に住むような別居婚だったらよかったのかな、とかいろいろ考えてしまいました。ふたりで子育てできるんだったらそれだっていいよなあとか。

―それは本当にそうですよね。夫婦はこうあるべき、という思い込みがやっぱりありますよね。

西野さん:そうなんです。それぞれの夫婦のカタチがあっていいと思うんです。だからセックスせずに幸せな夫婦ならそれでOK。家事全般を男性がやったっていいんだし、専業主夫だっていいんだし、別居婚だって週末婚だって事実婚だってそれぞれ幸せだったらそれでいいですよね。

工藤さん:本当にそう。自分で勝手に枠をつくって決めてしまわないことはすごく大切だと思います。“絶対こうしなければならない”なんてことはなくて、お互いが分かり合えて満足していれば周りは関係ないですよね。好き合って結婚したふたりが世間の○○すべきに囚われて不幸になるなんて本当に悲しい…。

―わかります。ですが、そういった考え方が浸透するにはまだまだ時間がかかりそうですね。WOMeはアラフォー女性向けのメディアなので、性に関していうと子どもへの性教育問題があります。セックスやセルフプレジャーについてどう子どもに教えたらいいか悩まれている方が多いのですが、ご自身のセルフプレジャーをご両親に否定された工藤さんはあの時、どうしてもらったら良かったな、と思いますか?

工藤さん:そうですね…まず否定はしてほしくなかったです。それはみんながしている普通の行為だけど、先ほど西野が言ったようにトイレ同様に人前ですることではなく、プライベートな空間で清潔な手ですることなんだと教えてあげることが大切だと思います。

西野さん:そうだよね。それにセルフプレジャーをしているのを見つけたら「性教育をするチャンス!」だと思ったらいいのかな、と思います。自分のカラダに興味をもった今だからこそ、性について聞く耳がもてるかもしれないですしね。ちょっと年齢がいっているような子だったら、そっとポップな性教育の本を机の上に置いてあげるとか…(笑)あと、自分のカラダは許可なく人に触らせていいものではない、ということもしっかり教えるべきですね。痴漢などは絶対に許してはいけないものですから。

―本当にそうですね。日本ではまだまだ痴漢や強姦などでも「やられる方が悪い」という風潮がありますね。

西野さん:TENGAでは性教育を行ったり性に関する悩みを解消するために「TENGAヘルスケア」を2016年11月22日の「いい夫婦の日」に立ち上げました。性に関して謝った情報を持ったまま大人になっている人が大勢います。なので、正しい情報をきちんと伝えていくことが大切だと思っています。大人の性教育のために月に1度、3回に渡って泌尿器科の先生などにも出演していただいて生配信の番組も行っています。

―大人でも自分のカラダや性について知らないことがすごく多いですよね。WOMeの大人の性教育の連載もとても人気があります。最後に今後TENGAさんではどんな展開を考えていらっしゃいますか?

工藤さん:まず、商品がごくごく普通に百貨店で取り扱ってくれるようになって欲しいと思っています。今年の8月22日に大丸梅田店でirohaのポップアップショップが日本の百貨店では初めてオープンしました。そして、11月22日あたりには「夫婦愛」をテーマに企画展が大丸梅田店で行われるのですが、そこでもirohaの商品を扱ってくださいます。本当に嬉しいです。

西野さん:梅田店の店頭に立たせていただいたのですが、60代のご夫婦もいらっしゃって、おふたりで嬉しそうにアイテムを選んで購入されているのがすごくいいなあと思いました。私もあんな夫婦でいたいなあって。それから障がいをお持ちの方もいらっしゃってすごく楽しそうに色々アイテムについて質問されたのも印象的でした。TENGAヘルスケアでは障がい者の性問題についても取り組んでいこうと思っています。

―介護の現場での高齢者の性については社会問題になりつつありますね。年齢を重ねたら性的欲求がなくなるわけではないですよね。

工藤さん:そうです。それに自分に置き換えて考えたら歳をとって性的欲求がなくなるなんて嫌だ! って思います。高齢者で性に問題があって自信を無くしてしまっている人もいらっしゃるんですよね。そういう方たちがこういったアイテムをつかって楽しむことで自信を取り戻して活き活き生きることができたらすごくいいなあと思います。

西野:性欲をきちんとコントロールできて楽しめることは自信に繋がりますよね。「まだまだ現役!」って。「○○歳になったからこんなことをしてはいけない」「恥ずかしい」などと思わずに自分に正直になって欲しいです。

工藤さん:本当に。自分の欲求に蓋をして見ないことにするのは心の自傷行為だと思います。自分で自分を苦しめなくていいですよね…。ただ、こういう話は本当に温度感も違うし、今までセルフプレジャーアイテムを使ったりセックスの話をしていない方がいきなりできるわけではないです。それが当然だと思います。なので、参考文献として頭の片隅にでも置いといていただいて、何かあった時にお役に立てればいいなあと思います。

―美しく聡明な工藤さんと西野さん。現在は20代のおふたりですが、これから先も年齢を重ねるにつれてまた色々な思いや違った角度からセルフプレジャーアイテムや性について語ってくださるのだと思います。アラフォー女性はまだまだ現役! 今回のインタビューがご自身の性について今一度考えるきっかけになれば良いなと思います。

文/和氣恵子

左/西野芙美さん、右/工藤まおりさん

【プロフィール】
工藤まおりさん

東京都出身。津田塾大学数学科を卒業後、リクルートグループを経て2015年に株式会社TENGAに入社。現在入社3年目で、TENGAと、女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRやプロモーションを担当。

西野芙美さん
1989年生まれ。早稲田大学文化構想学部で史学、文学、哲学等を学び、卒業後は人材紹介会社、出版社での勤務を経て株式会社TENGAに入社。2017年12月より広報宣伝部広報チームマネージャー。TENGAブランドのほか、医療・福祉・教育分野の専門家と連携して性の問題解決を目指すグループ会社「TENGAヘルスケア」の広報を担当。



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