乾燥肌対策の基本は保湿美容液

「乾燥肌」とは文字通り、肌から水分が抜けてドライな状態にあることを指します。そんな乾燥した肌を改善するためには、保湿効果を持つ美容液が効果的です。
保湿効果の高い成分は色々とありますが、まずは「コラーゲン」と「セラミド」の2つを覚えておきましょう。この2つの成分に注目したうえで、美容液の質感をチェックすることが大切です。
美容液の手触りには化粧水に似た水のようなものと、少し粘り気のあるジェル状のもの、最近は乳液のようなテクスチャーのものがあります。
水の質感を持ったものは一つか、多くても数種類の有効成分に特化したものが多く、集中的に乾燥肌をケアできるというメリットがあります。
一方、ジェル状の場合は大量の有効成分を含むことができるため、乾燥肌だけでなくシワの改善など総合的なスキンケアが可能です。
また、乳液タイプのものは油性成分が含まれているので、有効成分が浸透した後に表皮に保護膜を作って肌を乾燥からカバーします。
コラーゲンはビタミンCとセットで

肌に保湿やハリを与える成分として有名なものに「コラーゲン」があります。
コラーゲンは軟骨などに多く含まれ、主に潤滑剤のような役割を担っています。皮膚では外側からは見えない真皮という部分の70%を占めている成分でもあります。
そのため、コラーゲンが不足すると真皮層が薄くなってしまい、結果的に外側の肌の潤いが不足したりハリがでなくなったり等の肌の悩みに繋がります。
また、水に溶けやすく細胞と細胞の間に入り込む性質があるコラーゲンは、肌への水分補給を促すだけでなく、補給された保湿成分をしっかりと皮膚にキープするという効果が期待できます。
さらにコラーゲンの特徴として、ビタミンCとともに摂取することで、活性化される割合が増えるという点も挙げられます。ビタミンCも水溶性の栄養分で血液に溶けることで、一緒に他の栄養分を全身に効率的に届くそうです。
以上のことから、コラーゲン配合の美容液を選ぶ際には、浸透を促進するビタミンCを一緒に含んでいるものを選ぶようにするのがおすすめです。
肌の表面の美容を担うセラミド

乾燥肌のケアでは皮膚の奥にある真皮と同時に、外側から直接見える表皮層のケアも欠かせません。
「セラミド」は乾燥肌に効果的な美容成分として様々な化粧品会社の美容液に含まれていますが、実は表皮層の中でもより外側にある角質層を構成する物質でもあります。
細胞間物質と呼ばれるセラミドは、細胞と細胞を繋ぎとめる役割を持ち、きめ細かい肌を維持するために不可欠なほか、肌への異物の侵入を防ぎ、細胞の間に水分をキープする効果も持ちます。
しかし、年齢とともにセラミドは減少していく傾向にあり、アラフォー世代はしっかりと美容液で補う必要があります。
近年ではほとんどのスキンケア商品にセラミドが含まれていますが、その他の美容成分も色々と含まれているので、セラミドを補給する際は、他の成分が自分の肌に合うのかをも確認するようにしましょう。
また、あまり聞きなれない独自の成分を持つ商品も様々なメーカーから出ていますが、乾燥肌に加えて敏感肌もある方は、できる限り知名度の高い成分を中心とする商品を選ぶ方が安心です。
正しい使用方法を覚えよう!

様々な有効成分を持つ美容液ですが、基本的に肌の保湿を目指す商品であるということを前提としたうえで、それぞれの成分を最大限に活かすために肌への正しい塗布の仕方を知る必要があります。
使用に際しては、まず化粧水で肌に潤いを与え、その水分を肌にキープさせるという流れを覚えておきましょう。化粧水をしっかりつけた後は、鼻や目元、顎など顔のパーツそれぞれに美容液を少しずつ付けていきますが、すぐに伸ばさず、まずは気になる部位に液を置くだけにしましょう。
各パーツに付けたら顔全体に馴染ませるように、内側から外側に向かって広げていく動作を数回繰り返し、肌全体に液が行き渡るように軽く押さえてマッサージします。
その後は再び各パーツに集中し、目元や口元など乾燥肌によるたるみなどが生じやすい部位において、内側から外側に向かって指で液を広げていきましょう。
基本的な動作が内側から外側に向かう理由には、老廃物を外側の血管に流してうまく排出させるという目的があります。
このように、乾燥肌のためのスキンケアでは有効成分を含んだ商品を正しい方法で塗布することが大切です。
美は健康から。いつまでも自分らしくいるために。