アメリカはイクメンパパが大活!?【大網理紗 エッセイ “自分軸”で生きるということ#3】 | 大人のワタシを楽しむメディア
アメリカはイクメンパパが大活!?【大網理紗 エッセイ “自分軸”で生きるということ#3】

アメリカはイクメンパパが大活!?【大網理紗 エッセイ “自分軸”で生きるということ#3】

アメリカに住む働く女性、ママたちのライフスタイルを、国際基準マナー講師の大網理紗さんの視点で発信していただくエッセイ。第3回目はアメリカのイクメンパパ事情について。アメリカのパパたちはとってもコミュニケーション上手のようです。


本題に行く前にアメリカのクリスマスの様子をちょっとお届けします…。

息子の通う幼稚園の教会でのクリスマスコンサートの様子です。

息子のクラスではクリスマスの飾りづくりが行われました。

パパも幼稚園に積極的に関わっている

先日、子どもの4歳のバースデーパーティーをしました。パーティーをしようと思ったのは、アメリカの新学期9月のタイミングで保育園から幼稚園(preschool)にうつったことも理由のひとつでした。こちらの幼稚園は、日本の年少さんに該当する「3歳クラス」よりも前から幼稚園が開かれていて、0~2歳の子どもたちも通っています。年少さんクラスの半分以上が下の学年から通い続けています。

新しい環境へぽん!と入ったので、クラスメイトたちと交流できたらと思い、パーティーを開催することにしました。幼稚園は保育園と違って9時から13時まで。幼稚園のあと、幼稚園で開催されている習い事を受けると14時まで。最近の日本では、働くママたちに合わせて、幼稚園でも延長保育をしているところが増えてきているように感じますが、こちらはそれがないようです。

今、通っているところを含め10箇所程度調べましたが、どこも延長保育は実施していませんでした。しかし、幼稚園に通う子どもたちのママが働いていないかというとそうではなく、大半が働いています。仕事を終えてから迎えに来ているママ、仕事の途中で抜けて迎えに来ているママもいます。 幼稚園の送り迎えは日本だとママが大半、時々イクメンのパパ、という感覚がありますが、こちらでは、送り迎えをしているのはパパとママが半々。それ以外は、おじいさんやおばあさん、シッターさんが1、2割程度です。

近所のママにお願いしている人もいるようです。スーツを着たパパが普通に毎日送ってきています。ママは会社が反対方向だからと、パパしか幼稚園に来ない人もいます。アメリカではそれがよくあることなので目立たず、パパも気後れしないでできるのかもしれませんね。

自然にママや子どもと交流するパパたち

子どものバースデーパーティーには、5人の子どもたちがきました。この年齢だとひとりでは当然来られないので、当然ママも一緒に来ます、これは日本でも普通のことではないかと思います。ですが、私がアメリカらしいなぁと感じたのは、ほとんどがファミリーで来たことです。パパも一緒に来たんですね。

「夫も一緒に行ってもいい?」と聞かれることもなく、ごく当たり前に一緒に来ました。そして、パパだけではなく、兄弟も一緒です。 アメリカのパーティーはファミリーで来るのが普通。そのため、もし人数の関係で来てほしくないときは、お誘いする時点で「兄弟は連れてこないでね」と伝えておく必要があります。

日本だと「下の子も連れて行ってもいいかしら?」と丁寧なママは事前に確認してくれたりしますが、こちらはそれも特になく、上の兄弟でも下の姉妹でも誰でも一緒に来ます。 最初に、パーティーへお誘いのメールをしたところ、1人のママから「私は行けないけれど、夫が子どもを連れて行くわ」と返事がきました。子ども+パパ、で来るといいます。私はパパとは面識がありません。すでに仲のいい顔見知りならまだしも、日本だったら「行きたくない」と思うパパもいるのではないでしょうか。自分が行けない場合、ママは「断らないと…」と思うのではないかと思います。私も今までそんな感覚を持っていました。

そしてパーティー当日にさらに驚いたのはパパたちの社交能力の高さです。 料理が美味しい、デコレーションが素敵だ、あなたの子どもは手先が器用だね、と私に積極的に話しかけてきます。いつも日本でママ達同士が行なっているような社交を自然としています。子どものパーティーに渋々というようなパパはいなく、自ら子どもたちを引き連れてラジコンで遊んだり、他のママと幼稚園のことや普段の子どもの様子を楽しく会話しています。

“ママ”と“パパ”日本は役割を分担させすぎている?

みんな第一線で働く多忙なパパたちです。でもそれができるのは、パパたちの帰りが日本より早いことも理由のひとつかもしれません。家で子どもと過ごす時間が自然と長くなり、子どもの様子がよりわかるのでしょう。そしてもうひとつは幼稚園からの連絡がすべて、あたりまえのように、パパにもママにも届くことだと思います。これは以前いた保育園でも同様でした。

幼稚園からの連絡は主にメール(正確にはアプリ)。メーリングリストには、クラスメイト全員のパパとママが登録しています。「明日は午前中で幼稚園は終わりです。お弁当はいりません」とか「工作に使うので、明日、空き箱を持ってきてください」という些細なことまで、すべてパパもママも、情報を共有しています。

パパの多くは職場のメールアドレスをメーリングリストに登録しています。仕事のメールの合間に、子どもの幼稚園からのメールもチェックするわけです。働くママにとって、それはわりとあたりまえのことですが、日本のパパたちのなかで明日、空き箱が必要なことを知っている人はどれくらいいるでしょうか? 日本では、幼稚園とのやりとりはママがメインのところが多いのではないでしょうか。

特別にこちらから希望しないかぎり、幼稚園も日常の連絡はママへ、緊急の連絡はパパへ、と捉えているようにも感じます。先日、子どものクラスの担任の先生からメールがきました。「He was able to read the numeral!(あなたの子どもが数字を読めたのよ!)」という日常のちょっとしたできごとの報告でしたが、先生はあたりまえのように、私と夫、両方宛てにメールをしてきました。日本はもしかしたら「パパ」「ママ」と役割がはっきり分かれているほうなのかもしれません。「ママ文化」があり、「ママ友」という言葉があったり、ママ向けの雑誌があったりします(こちらではママ向けではなく、“Parent(親)”向け) もちろんそれに伴う大変さもありますが、私たちママには、ママの楽しいネットワークがありますね。そんな楽しいネットワークが、もしかしたらパパを少し入りづらくさせているのかもしれません。

リサ・コミュニケーションズ代表 大網理紗


大網 理紗

リサ・コミュニケーションズ代表
世界の王室・皇室・政府要人といったVIP接遇業務に従事した後、全国アナウンスコンクール優秀賞、国際優秀賞受賞などの経歴を活かし、話し方&国際基準マナーのスクールRiSA Communicationsを設立。
独自のメソッドを開発しコミュニケーションスペシャリストの育成を行なう。大学、教育委員会、企業等で数多く講演。また、宮内庁・王室主催の舞踏会などで社交界の経験を積む。

著書
『人生を変えるエレガントな話し方(講談社刊)』
『大人らしさって何だろう。(文響社刊)』



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この記事のライター

話し方&国際基準マナーのスクールRiSA Communicationsを設立。国際基準マナー講師。

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