【#FocusOn】リプロダクティブヘルス・ライツ 自分の身体は自分のもの やまがたてるえさん×大貫詩織さん助産師対談(最終回) | 大人のワタシを楽しむメディア
【#FocusOn】リプロダクティブヘルス・ライツ 自分の身体は自分のもの やまがたてるえさん×大貫詩織さん助産師対談(最終回)

【#FocusOn】リプロダクティブヘルス・ライツ 自分の身体は自分のもの やまがたてるえさん×大貫詩織さん助産師対談(最終回)

WOMeで連載していただいている助産師でバースセラピストのやまがたてるえさん。そして助産師で思春期保健相談士であり、現在は精神科病院で看護師として働くシオリーヌこと大貫詩織さん。おふたりに日本の性教育の現状、世界との違いなどについてお話いただいた対談もいよいよ最終回。多くのアラフォー女性たちが悩んでいる妊活と自己肯定感のお話です。


リプロダクティブヘルス・ライツ(性と生殖に関する健康・権利)を誰しもが持っている

前回の記事はこちらから

やまがたさん:そうですね…そもそもなのですが、なぜ欲しいのか? 子どもがいる方が幸せな気がするから? 結婚したら子どもを持つものだから? 友人たちには子どもがいるから? 親が孫の顔を見せてというから? もしかしたら主体的に妊娠を望んでいるわけではないかもしれない、という可能性について考えた方が良いと思います。リプロダクティブヘルス・ライツ(性と生殖に関する健康・権利)というものがあって、自分の身体は自分のもの、自分自身で産むか産まないか決める権利というものが守られているんです。そこをまず考えて欲しいなあと思います。そして産まないから何かが欠けているわけじゃないんです。それから“子どもを授かることがすごいこと”、という風潮も見直していかなければいけないと思います。

―どういうことでしょうか?

やまがたさん:子どもを授かることは奇跡なんです。素晴らしいことです。それは間違いありません。でも“すごいこと”というとどうなのか? 産んでないとすごくない、ダメなんだ、となっていしまいますよね。

―なるほど。

大貫さん:私は今、子どもはいないのですが、そうすると妊婦さんに寄り添っていても「産んでないからわかんないでしょ」って言われることがあります。年配の助産師さんに「産んでないからね」と言われることもあります。

やまがたさん:そうね、そういうことをいう人もいるね。

―大貫さんのような助産師さんに寄り添ってもらったら私はとても嬉しいです。

大貫さん:ありがとうございます! 出産や子育ての経験があることと、専門知識があることは全く異なるのに、助産師のなかにも生んだ経験があるほうが偉いといった価値観はありますよね。

やまがたさん:産んでるからって偉いわけじゃないよね。産んだからって自動的に人間レベルがアップするわけじゃない。何にも変わらない。結婚の次のステップが妊娠出産という考えも改めた方がいいと思います。その上で、子どもが欲しいのかどうか考える。

―なるほど。

妊娠することは神様の領域。コントロールなんてできない

やまがたさん:人生のなかでどんな経験をしたいのか、その経験のなかで何を学び感じたいのか、ということを考えることがとても大切だと思います。子どもを産むことを自分の人生の穴埋めのように考えてはいないか? そもそも妊娠して出産したあと、子育ては20年近く続くんです。本当に子育てしたいのかどうか? 産むというのは命がけの行為です。苦しい妊活をして命がけの出産をしてその後20年近い子育てをしなければいけません。

―本当にそうですね…。

やまがたさん:私も日々感じていますが、育児って本当に大変です。一人の人間に責任をもつ覚悟がなければいけません。こういうと逆に子どもを持つことが怖いと感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、そういうことを言いたいわけではないんです。「何が何でも…」と日々苦しみの中で妊活をしている女性たちに、本当にそれが自分が望んでいる人生なのか? ということを立ち止まって考えてもらうきっかけにして欲しいなあって思うんです。

大貫さん:そうですね。子どもっていずれは巣立っていく。人生100年時代の今、夫婦ふたりでいる時間の方がずっと長いんですよね。良いパートナーシップを築いておくことが人生を豊かにする上で欠かせなくて、その上で子どもを持つ・持たないという選択をパートナーと話し合えるといいなあと思いますね。



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