つい “○○すべき” と考えてしまう時はどうしたらいい?【幸福度を高める ポジティブ心理学#16】 | 大人のワタシを楽しむメディア
つい “○○すべき” と考えてしまう時はどうしたらいい?【幸福度を高める ポジティブ心理学#16】

つい “○○すべき” と考えてしまう時はどうしたらいい?【幸福度を高める ポジティブ心理学#16】

小さい頃から学校や親から植え付けられた“○○すべき”という呪縛。そんなの関係ない、自分は自分、と思うけれどやっぱり逃げられない。本当はそんな枠に縛られたくないのに、つい○○すべきと考えてしまい苦しい。そんな時はどうしたらいい?


“○○すべき”の前提になる「主語」があるはず

・母親は、子供と過ごす時間を優先すべき
・部下は、上司にだまって従うべき

などなど、“○○すべき”という思考に主語をつけてみると、その前提となるものが見えてきます。前提とは、その人の役割と言い換えることもできます。つまり、人はそれぞれが多くの顔、役割をもって生きていて、それに合わせて自分で枠を作っているのです。
例えば

・自分の親から見た子供という顔、自分の子供から見た親という顔
・夫から見た妻という顔、姑から見た嫁という顔
・上司から見た部下という顔、部下から見た上司という顔

ほかにも、友人、客、指導する人、学ぶ人など、本当に多くの顔や役割を持っていることがわかります。

その役割に対する世間の意見や自分の信念に合わせようとするから、“○○すべき”という考えが湧き上がってくるのです。“○○すべき”という心のつぶやきに気付いたら、主語をつけてみましょう。自分に対してあるいは他人に対して、「こんな役割を持つ人はこうするべきだ」という考えやこだわりを、無意識のうちにたくさん持っていることに気づくでしょう。

“○○すべき”ができなかったら本当にNGなのか?

枠に当てはめようと頑張る傾向がある人は、「それができれば合格、できなかったら不合格」というように、できなかった場合に厳しくダメ出しをしているかもしれません。

自分のいくつもの顔と、それぞれに作り出した枠や縛りに気づいたら、本当に“○○すべき”なのかを改めて考えてみましょう。「あれをしないといけない」と思っていることについて、それをしなかったらどうなるのか? 絶対必須のことなのかという観点で見てみると、“○○すべき”と思っていた事を「しない」選択もありかもしれません。必要以上に自分を追い込んでいないか、客観的な視点から物事を見てみましょう。

“○○すべき”の陰に隠れている“不安”

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なぜ、自分で作った枠にあてはめようと頑張るのでしょう? 枠に入っていれば、少なくとも陰口を叩かれたり、批判されたりしないで済むからかもしれません。つまり「ちゃんと役割をこなしている人」として承認されたいという欲求があるので、枠に入っておくと安心感を覚えるのです。

批判されることや認めてもらえないことへの不安が、枠に入るための行動を加速させます。

しかし残念ながらその枠は思い込みで出来ており、簡単に変えることはできません。時代や地域が変われば世間の枠組みも変わります。若い世代が常識外れに見えたり、他国の人たちの振る舞いを批判したりするのは、長い間自分で持っていた枠組みから外れているからです。その集団に初めから入っていれば、あなたの枠組みは全く異なったものになっていたはずです。

大切なのは、行動の基準があなたの気持ちや信念に沿ったものであるかどうかではないでしょうか。“○○すべき”にとらわれてるなと感じたら、以下の2つを自問してみましょう。

・よく思われるためだけに、必要以上に苦労していないか?
・これからもずっとそれを続けて幸せなのか?

少しだけ自分を緩めてみる

今まで“○○すべき”と思っていたことを急にやめたり変えたりすることは難しいものです。

そこでまず、少しだけ心のつぶやきを変えてみましょう。

「○○するほうがよい。」
「○○するとなおよい。」

そしてもし、「それをしたら誰かが喜ぶ、自分が嬉しい」ということに気がついたら、“○○すべき”という義務感で自分を追い詰めることなく自然に行動できるかもしれませんし、「しなくても誰も困らないし喜ばない」ということに気づいたら、そのこだわりを手放せるかもしれません。

自分に対する強固な枠組みをたくさん持ち続けていると、その考え方で他人を見て批判的な気持ちになり人間関係に影響が出ることがあります。自分を苦しめ、相手も苦しめる結果にならないように、少し縛りを緩めてみませんか?

株式会社マインドフルヘルス代表山下あきこ



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この記事のライター

医学博士、脳神経内科・内科医師。2016年に健康習慣を身につけるサービスを提供したいと考え、株式会社マインドフルヘルスを設立。

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