【#FocusOn】自分らしく生きたいと思うならまずは自分の呼吸を知ること 呼吸整体師 森田愛子さんインタビュー<後半> | 大人のワタシを楽しむメディア
【#FocusOn】自分らしく生きたいと思うならまずは自分の呼吸を知ること 呼吸整体師 森田愛子さんインタビュー<後半>

【#FocusOn】自分らしく生きたいと思うならまずは自分の呼吸を知ること 呼吸整体師 森田愛子さんインタビュー<後半>

【呼吸整体師 森田愛子さんインタビュー】『養生思考を身につける』(ワニブックス)著者、呼吸整体師の森田愛子さん。呼吸の大切さに着目し、呼吸を整えれば健康になれる! と独自のメソッドを開発。カラダを動かしながら呼吸を自然に行う方法を多くの人に伝えています。インタビュー後半はなぜ森田さんが呼吸に着目したのか、自然に呼吸を行うにはどうしたらいいのか、などについてお伺いしました。


健康ってなに? 不調のデパート状態から脱出したい!

――なぜ森田さんは呼吸に着目したのでしょうか?

私自身が不調のデパートだったんです。肩凝り腰痛が酷くていつも疲れている、たくさん寝ても朝起きたらだるい。体調が悪いから気分にもムラがあって、すぐイライラしたりスタッフに八つ当たりしたり…そんな状態で患者さんを治療して健康にしようとしているわけです。矛盾してますよね。それでふと「健康ってなんだろう?」と思ったんです。だけど自分の言葉で表現することができなかった。もちろん、WHOに定義された“健康”について話すことはできますよ。でも、本来の自分って? 人間って? 痛みって何?と考えていった時に、何も答えを出すことができませんでした。

そんななか、当時ヨガ教室に通っていたんですが「深呼吸してください」って言われて私できなかったんです。

――体調が悪いせいですね…

ええ。もう衝撃でした!「みんな深呼吸できているのに私はできないんだ」って。そんな時に、ある呼吸法に出会って衝撃を受けたんです。そして「ああ私、生かされている!」って思いました。同時に、私は今まで自分のカラダに鞭を打ち続けて、息の根を止めてカラダの流れを滞らせていたんだって気が付きました。それでそこから呼吸を意識するようになって、私独自のカラダを使いながら呼吸を自然にする方法を編み出し、実践していくうちに、いつの間にか不調が消えていたんです。

気が付いたら「あれ? そういえば起きてもカラダだるくないな」とか「疲れ方が全然違うな」「まったく痛くないな」って。すぐに効果が出たわけではありませんよ。毎日の呼吸に気を付け続けた結果、いつの間にか健康になっていたんです。

――具体的にはどういう風に気を付けたんでしょうか?

人は日々色々な動作をしますよね、布巾でテーブルを拭いたり、リモコンをとってテレビをつけたり、カーテンをあけたり、パソコンを使ったり。そういうことをしている時も必ず呼吸をしています。動作をしている時にどういう呼吸をしているか、ということを知るところから始めました。例えば、テーブルを拭いている時、急いでゴシゴシ拭いたら息が止まっていたりします。すると「あ、息が止まってる。こういう風に拭く時は息が止まってるんだ」と気が付くことができます。すると、意識してそうならないようにすることができますよね。

「呼吸先生」がすべて教えてくれます

――まずは“気づく”ということが大切なんですね。

そうです。呼吸は身近にいる先生のような存在です。呼吸先生が色んなことを教えてくれます。出ていくべき時に自然に出ていって、戻ってくるときに自然に戻ってくる、これが本来の呼吸です。カラダが健康な状態の時に呼吸先生はNGを出しません。息が止まっていたり浅くなっている時は、呼吸先生がNGを出している状況です。なので、カラダに負荷がかかっていて健康な状態ではないのだと気が付くことができるんです。

――なるほど! 自律神経が乱れている時も呼吸がおかしくなりますよね。

そうですね。バランスがとれなくてシーソーの支点の土台がグラグラになっているんですよね。土台がしっかりしていれば戻るべき場所にしっかりと戻ってくれます。カラダとコミュニケーションをとり続けるというのは土台をしっかり作るために行うことです。

――頭ではわかりますが、いざ実践…となるとどうもハードルが高いような…。

完璧にやろうとするからですよ。アラフォーの女性たちって本当に頑張り屋さんですよね。「全部完璧にやらなきゃ!」ってものすごく肩に力が入ってガチガチになっている。なので0か100でやらなくなってしまう。そうじゃなくて、「トイレに行くときだけ意識してみよう」とかすごくスケールの小さいことから始めてみればいいんです。まったく頑張らなくていいんです。

――ああ…本当にそうです。完璧に遂行しようとして、ついつい肩に力を入れて力んでしまう…でも、そもそもゆるむ方法がわからなかったりするんですよね…

そうですよね。だからゆるむ方法を練習するんです。私はカラダを動かしながら呼吸を意識してカラダをゆるめる方法をお伝えしています。この前、アラフォーの患者さんに呼吸法を教えてカラダをゆるめて「これが正常な状態ですよ」って伝えたら「だるい」って仰ったんです。

いつもの自分の癖が入っている状態が正常なカラダだと勘違いしているので、本当に正常な状態にしたら“だるさ”を感じてしまった。「これが本来のカラダの状態なのでこの状態を続けてください」とお伝えしたら、1週間後にカラダの痛みがまったくなくなったと仰っていました。

――40にもなると思考や感覚に自分のクセがついてしまっているんですよね。

そうなんです。なので、すべて疑ってかかった方がいいです。幼少期からの刷り込みはすごいものがありますよ。頑張らなければいけない社会の中でゆるむことを許されず、一生懸命生きてきた40代女性たちはまずは自分の感覚を疑うことから始めて欲しいと思います。

――本当にそうですね。

自分らしく生きたいなら、まずは自分自身を知ること

私のところにいらっしゃる多くの女性たちは自分の抱えているカラダの不都合を解消したいわけじゃないんですよね。ただ、“自分なりに生きたい”“もっと活き活きともっと自分らしく生きたい”って思っているんです。ですが、“どう生きていきたいのか”“どんな自分だったら自分を好きでいられるのか”自分を見失ってしまっていてわからなくなっている。

それは、自分のカラダの声に耳を傾けず、自分を見つめていないから。

なので呼吸というツールをつかって、自分のカラダの状態を知ってカラダを生かして欲しいと思います。心地良い呼吸とはいったいどんなものなのか知って欲しいです。カラダの状態が良くなれば心の状態も良くなる。両輪が正常に回って初めて幸せを感じることができると思います。

――本当にそう思います。森田さんの考え方が多くの人に広がって欲しいですね。

ありがとうございます。もっともっと伝え続けたいと思っています。呼吸って本当に面白いですよ。奥がとても深い。様々なところで呼吸についてレクチャーするイベントなども開催しているのでぜひ来てほしいと思います。

――多くの人のカラダとココロをサポートする呼吸整体師の森田さんだからこそのお話をたくさん聞くことができました。呼吸を意識することは無料でしかも今すぐ始められる健康法です。忙しいアラフォー女性も今この瞬間から実践することができます。興味を持った方は『養生思考を身につける』(ワニブックス)ご一読を。

文/和氣 恵子、撮影/鈴木 志江菜



森田愛子さん

K-Raku Style代表、呼吸整体師、鍼灸師、ヨガ・インストラクター
2008年、呼吸に重点を置いた渋谷鍼灸理学治療室(K-Raku Style)を開業、そのわかりやすい指導から口コミによって予約がとれないほどの話題に。延べ4万人以上の施術及び指導実績があり、女性の体質改善や出産前後のケアだけでなく幅広い世代の悩みに応え、経営者、俳優、アーティストなど様々な分野でも信頼が厚い。
2013年より取材や監修といったメディア活動を始め、2014年には「深呼吸のまほう」を出版。以後、現在に至るまで六冊の本を出版し、ラジオやTV出演、企業研修や親子向けのワークショップなど呼吸に関する活動を精力的に行なっている。一児の母。

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