夫が助けてくれない… 家事育児に忙しい妻 VS テレビ見るだけ夫【夫婦問題お悩み相談室 #35】

夫が助けてくれない… 家事育児に忙しい妻 VS テレビ見るだけ夫【夫婦問題お悩み相談室 #35】

【夫婦問題カウンセラー・渡辺里佳の“夫婦問題”お悩み相談室!】夫が助けてくれない問題。家事に育児にパートに…毎日忙しい妻と、それを助けようとしない夫。妻が「ちょっとは労ってよ!」と言えば、夫は「お互い様でしょ」と、まったく相手にしない…。どうしたら妻の気持ちをわかってもらえるのか夫婦問題カウンセラーの方に相談しました。


「仕事も子育てもたいへん!生きるってたいへん!」。結婚・出産・育児・仕事とライフイベントが重なりがちな30~40歳世代から、特にそんな声を聞きます。

誰もが多忙な日々を過ごす現代。結婚生活を送る夫婦にとって、どうしたら居心地の良い環境と穏やかな関係を生み出すことができるのか、夫婦問題カウンセラーの渡辺里佳さんにお話を伺いました。

【お悩み】家事に育児にパートに…私だって働いてるのに!「労って」と言ったら「お互い様」と言われました。

夫は仕事から帰ってきて、ご飯を食べて好きなテレビを見て寝るだけ。

パートで働いている私は、二人の子どものお弁当作りや塾の送り迎え、朝晩の食事作りに掃除洗濯、学校の行事と息つく暇なく働いています。

夫が家事に協力して、助けてくれることはほとんどありません。

ある日、「ちょっとは私のことも労ってよ!」と言ったら、「お互い様でしょ」と言われました。腹が立って仕方ありません。

(Gさん・44歳)

男性も女性も「働く環境」はどんどん厳しくなっている

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ひと昔前に比べると労働環境は一段と厳しくなっていると感じています。仕事の現場の話を聞くと、個人情報やシステム管理など、本来の仕事以外にも、配慮しなければならないことが山のようにあると言います。

昔のほうが、時間的な余裕と心理的なゆとりがあったように思います。仕事とはいえ、組織や団体で働くというのは、本当に大変なことですよね。

Gさんのご主人は会社員でしょうか。会社員だとしたら、ご主人もきっとハードな一日を過ごして、疲労困憊して帰宅していることでしょう。

もちろん、ご主人だけでなく、パートの仕事をしているGさん自身もそうです。
仕事のほかに家事に育児にとやることが山積みで、常に時間に追われていることと思います。家事や育児は、報酬が支払われない無給の働きです。しかも休みがありません。育児中は、子ども中心の生活を余儀なくされます。病気になったり、けがをしたり、予想もしないことが突発的に起こるなど、気が休まりませんよね。

「わかってほしい」誰もが持っている承認欲求

こんなに頑張ってるのに……。
すごく大変な私の気持ちを理解してほしい。

誰しも「承認欲求」を持っています。自分のことを認めてほしいという心理です。

「ちょっとは私のことを労って!」。ご主人に対してそう願う気持ち、とてもよくわかります。それなのに、「お互い様」と、気持ちを逆撫でするような言葉が返ってきたら、自分が認められていないような、否定されたような気がしてしまいますよね。

ですが、立場を変えて考えてみてください。
「労ってほしい」のは、じつはご主人も同じです。

仕事を頑張っているのだから、もっと自分のことを「労ってほしい」「認めてほしい」と叫んでいるのです。

つまり、夫婦がふたりとも同じことを考えているということです。認めたくないかもしれませんが、「お互い様」というご主人の言葉は、あながち間違っているわけでもないのです。

夫も妻も、お互いに認めてもらいたいし、癒やされたいし、労ってほしい、と思っているということです。

言葉足らずが「誤解」と「溝」を生む

言葉が足りない、もしくは言い方によって、「思い違い」や「すれ違い」が生じることがあります。

カウンセリングの現場でも、言葉が少ないために、誤解や思い違いが発生し、しなくてもいい喧嘩をしたり、夫婦間に溝ができてしまったというケースがとても目立ちます。

「わかってくれない」
「察してくれない」
「なんで私ばっかり」

妻から聞こえてくる愚痴はこんな言葉が大半です。これはほとんど夫婦間のコミュニケーション不足によるもの。言葉が足りなくて、相手に思いが伝わらないのです。

女性は特に「共感」を求める生き物なので、いちばん身近にいるパートナーから冷たい態度を取られると、とっても悲しくなってしまうんですよね。
寂しいし、苦しい。それが怒りとなって、Gさんも、「腹が立って仕方ない」という気持ちがあふれてしまうのでしょう。

大変な状況は、未来永劫続かない

言葉足らずは危険です。面倒くさい、と感じるかもしれませんが、話すことを怠るほうが、もっと面倒くさいことになります。時間をかけて丁寧に伝えると、ある程度、思っていることや要望していることは伝わりますよ。

自分が思っていることを、相手が都合よく「察してくれる」ということはありません。
Gさんの場合は、家事や育児の中のどこがどのように大変なのか、具体的に伝えることがポイントです。言われて初めて、夫は妻がどんなふうに大変なのかがわかります。

体力的に厳しい。物理的に難しい。だけでなく、“自分ばかり損しているような気がする”。といったメンタル面も、わかりやすく穏やかに伝えましょう。

もう一つお伝えしたいことは、
今はとても大変な時だと思いますが、この状況は未来永劫続かない、ということです。
私自身、子育て時期を振り返ってみると、その期間は案外短かったです。お弁当づくりや塾の送迎はいずれなくなり、家事が楽になり、自分の時間が増えていきます。

「大変なのは今だけ」と思ってこの時期を乗り切ってください。

もちろん無理は禁物ですよ。一時的なことなのでプロの力を借りるのもありだと思います。外注も視野に入れ、心に余裕を持って楽しむくらいの気持で過ごしてほしいと願っています。

共働き世帯はともに多忙です。自分が感じていることはたいてい相手もそう感じていたりします。まずは、帰宅したご主人に「お疲れ様」と労いの言葉をかけてみてくださいね。

夫婦問題カウンセラー 渡辺里佳

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この記事のライター

夫婦問題カウンセラーとして、結婚・離婚・夫婦に関するコラム記事を発信、電話カウンセリングのボイスマルシェでも活動している。

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