育児を手伝う感覚のパパは意識のアップデートを ファザーリング・ジャパン安藤哲也さんインタビュー<第二回>【#FocusOn】 | 大人のワタシを楽しむメディア
育児を手伝う感覚のパパは意識のアップデートを ファザーリング・ジャパン安藤哲也さんインタビュー<第二回>【#FocusOn】

育児を手伝う感覚のパパは意識のアップデートを ファザーリング・ジャパン安藤哲也さんインタビュー<第二回>【#FocusOn】

「夫をイクメンにしたい!」と思っている妻は必読。多くのイクメンを育成してきたファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さんにインタビューした第二回目。家事育児は“手伝う”ものではなく“手を取り合って共にする”もの。これを読めば“家事育児を手伝う”意識の夫をアップデートさせる方法がわかります。あなたの夫もイクメンに!


前回までの記事はこちらから

ご自身の育児経験を基に「もっと笑顔で育児も仕事も人生も楽しめる父親を増やしたい!」とファザーリング・ジャパンを設立した安藤哲也さん。

常に笑顔の安藤さんは人生を楽しんでいるオーラに満ち溢れていました。インタビュー第二回目です。

まだWindows95のまま? OSはどんどんバージョンアップしよう!

昭和の時代、男性は一生懸命勉強していい学校入って、いい会社に永久就職してって言うのが良い人生とされてきたけど、今はもうそんな時代じゃないよね。

そんな時代に育児を男性がやらないなんてありえないと思います。女性が当たり前に社会で働いている時代に「俺は育児家事はやりません」はたぶん通用しないし、子育ては期間限定なんだから、やれるときにやっておいた方がいい。男性の育休取得率も5.1%まで上がってきているから、変化の兆しは見えていると思うけどね。でもヨーロッパなんかに比べたらまだまだです。

アラフォー世代の夫たちはまだまだ育児は“手伝う”ものだって意識の人が多いと思います。これからは人生100年時代だと言われていて、定年退職してからまだ40年近くある。熟年離婚も増えてるし、そのときの夫婦や家族との関係を考えたら、やっぱり男性は育児に関わっておいた方がいいと思うね。

――そうですよね! 今は晩婚化していて高齢出産も多いですが、みんな夫を育児に参加させるのに苦労しています。どうしても「手伝う」という感覚が抜けないと。「平等に共にやる」という意識がない。

物理的に父親は母乳が出ないから、できないことはあるんだけど、それ以外はね、やれますよね。その時に“手伝う”という感覚の父親はOSがWindows95のまんまなんですよ。

――なるほど…まさにアラフォー世代が20代の時のOSを20年後の今も引きずっているということですね。納得です。

そう! バージョンアップさせなくちゃね。ファザーリング・ジャパンが行ってる講演を聞いてOSがバージョンアップするとね、パパスイッチが入って考え方がガラリと変わるから行動も変わります。たくさんのお母さんたちから「驚くほど変わってびっくりしていますが、本当に嬉しいです」って声をもらいます。

――素晴らしいですね! ですが男性って女性、特に妻がいうことって聞いてくれない傾向があると思うんです。なので講演に行こうって誘っても素直に行ってくれないような…。

そういう時は、周りのパパ友に声をかけて一緒に行ってもらったりするのが良いと思います。男ってね、男の言うことしか聞かないところがあるの。だからこそ、先輩パパの話を聞くとすんなり納得したりする。

――なるほど! 安藤さんのような人がどんどん企業研修などで話をして欲しいです(笑)

今ね、イクボスプロジェクトで企業に行って話をさせてもらったりしているんですが会社が変わらないとそもそも早く家に帰れないし、育休だって取りづらい状況は続いてしまう。

せっかく父親になれたんだから育児をしないと絶対に損ですよ。1度きりの人生の貴重な経験です。それにね、中学高校と思春期になった時に反抗期が訪れますよね。その時に学校に親が呼び出しされて、母親じゃらちがあかないから父親の出番だ! と出て行って子どもを叱っても育児をしてこなかったら子どもから「俺は母さんに育てられたんだ!」と逆切れされちゃうだけですよ。

ベーシックトラストっていうんですけど、基本の信頼関係は毎日、関わり続けた人とでないと築けません。だから幼少期から毎日、子どもとなんらか関係を持つ努力をしなければいけないんです。これをしていれば反抗期になってもちゃんと心を開いて話をしてくれるはずです。

MBAをとるならPTA会長をやった方がずっとビジネススキルが付く

ファザーリング・ジャパンではね、育休をとることとPTA会長になることを推奨しているんです。役員連中はみんな育休とってPTA会長もやってますよ。よくね、「MBAとるならPTA会長になれ」って言ってるんです。

――どうしてでしょうか?

PTA役員は本当に多様性のるつぼ。集まるお母さんたちをマネジメントできたら、会社の女性社員のマネジメントは楽にできるようになります(笑)

――分かります(笑) 芯のある様々なタイプのお母さんたちが役員をされていますね。

そうでしょう。MBAは高いお金だして経営やマジメントについて学ぶのに、PTA会長はただですよ(笑) あとね、「社長や会長になりたいって思わない? じゃあPTA会長になればいい。手さえ上げればやらせてもらえるよ」とも言ってます(笑)

――確かにPTAの役員のお母さんたちをマジメントできたら会社の女性社員のマジメントはとても簡単に感じる気がします(笑)

僕もね、PTA会長をやったんですが最初はそれはそれは大変でした(笑) でもね、3か月くらい経った頃からかな、チームとして団結できてPTAとしてすごく良い動きができるようになりました。

誰だって最初からうまくはいかない。でもまず“やってみる”“参加してみる”という姿勢が大事だし、やるからには楽しんでやらないとね! 僕は前世イタリア人だから人生は楽しまなきゃ損だと思ってる(笑) だからとにかく、いろんな体験を楽しんでする方法を毎日考えてます。

笑っていない子どもの後ろには笑っていない母親、父親がいる

ファザーリング・ジャパンでは父親が絵本の読み聞かせをするイベントもしているんですが、そういう時にね、子どもが笑う鉄板の絵本を読んでいるのに笑ってない子どもがいるんです。「なんで笑ってないのかな?」と思って子どもの後ろを見ると、笑ってないお母さんがいてお父さんがいる。お父さんはせっかくの休日に無理やりお母さんに連れてこられちゃったっていう感じでね。

その時に「ああ、あの子どもを笑わそうと思ったら、まずはあの父親を笑わさなきゃいけないんだな」って思ったんです。父親が笑えば母親も笑って、子どもも笑うはず。そう思いました。

――パパが絵本を読み聞かせするっていうのはとてもいいですね。

母親とはまた別の視点で絵本を選びますからね。僕は6000冊子どもたちに本を読みましたが、多くは母親のほうが父親より読み聞かせをしますよね。母親たちはいい子になってもらいたいっていう思いが強いのか、教育的や古典的な絵本ばかりチョイスする傾向があると思うんです。

――たしかに…

もちろん、それはそれでいいんだけど、それだけじゃなくてね。子どもが無条件に笑っちゃうような絵本も読んだらいいなって思うんです。子どもって“うんこ”とか“おしっこ”とか“おしり”とか好きでしょう(笑) そういうテーマの絵本をチョイスして読み聞かせしてあげるのは父親の役目じゃないかなって思ってます。

――様々なジャンルの絵本を読んであげることで子どもの世界が広がっていく。父親が育児に参加することで生まれるメリットは計り知れないなと改めて感じました。最終回は性を家庭に持ち込まない日本人と夫にとって家庭がアウェイになってしまう恐怖などについてです。お楽しみに。※続きはこちらから

文/和氣 恵子、撮影/鈴木 志江菜


ファザーリング・ジャパン代表 安藤哲也さん

1962年生まれ。3児の父。出版社、書店、IT企業など9回の転職を経て2006年にファザーリング・ジャパンを設立。「育児も仕事も人生も笑って楽しめる父親を増やしたい」と講演や企業セミナーなどで全国を飛び回る。著者に『「パパは大変」が「面白い!」に変わる本』(扶桑社BOOKS)、『パパとママの育児戦略』(repicbook)等多数。

「パパは大変」が「面白い! 」に変わる本

¥ 1,404

「家庭内ぶら下がり社員」になっていませんか?まずは週1回、定時に帰ることから始めよう。弱音を吐ける「パパ友」をつくろう…パパたちが「自分を取り戻せる」ヒントが満載!頑張りすぎなくてもパパママが笑顔になれる36のコツ。「男性学」第一人者・田中俊之氏(武蔵大学助教)との対談も収録。



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