夫婦の数だけ幸せがある 隣の芝はいつだって青い【幸せ夫婦コミュニケーション術 #100】

夫婦の数だけ幸せがある 隣の芝はいつだって青い【幸せ夫婦コミュニケーション術 #100】

【夫婦のカタチを考える】他の夫婦や家庭を“羨ましい”と思ってしまうことありませんか?立派な家や車を持っている、夫がイクメン、高給取り、子どもが良い子… ですが、それは本当にあなたの幸せなのでしょうか? 他人にばかり目を向けて羨むのではなく、自分の夫や子どもへ目を向けて幸せを感じてみませんか。


「隣の芝生は青い」とよくいいますが、「あそこの旦那さんは高給取りだし子ども思いだし、いいなあ」とほかの家庭を羨むこともあるかもしれません。

ですが、見えないだけであってどこの家庭でもすべてが順風満帆、ということはないのが現実。他の家庭に目を向けるのではなく、自分たちふたりの関係を大切にすることに目を向けてみましょう。

「私は不幸」と自分で決めつけない

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たとえば、旦那さんが有名企業に勤めていて、高級車もあるし子どもたちを私立の学校に通わせている、隣の家庭。ぱっと見れば絵に描いたような理想の姿ですが、実は妻は夫のDV被害に遭っていて、子どもたちは部屋にこもってばかりでろくに家族の会話もないのが現実だとしたら、どう思いますか?

「そんなことならうちのほうがマシね」とどこかで胸をなでおろすのは、劣等感が消えるからです。「夫は年収○○○万円以上であるべき」「賃貸より持ち家に住むべき」「子どもたちは賢くあるべき」など、自分の描く理想を叶えられていない時、どうしてもほかの家庭と我が家を比べてしまいますが、そこにあるのは「いい家庭と思われたい」という見栄。

理想が実現しないことで、みずから「私は不幸なんだ」と決めつけてしまうと、他人の不幸を喜ぶようになります。幸せの基準を他人に求めるとどうしても我が家の良いところに目が向かなくなり、夫婦関係にしても夫への不満ばかりが募るものです。

ですが、自分の人生は自分のものであり、他人がどうにかしてくれることはありません。見栄は誰もが持ちますが、それが悪いのではなく、おかしくなるのは「他人から見た自分」の視点に振り回されるからです。

不幸かどうかは、自分の心持ちひとつで決まります。よそを見て劣等感を抱くより、今の自分たちの姿に焦点を合わせてみると、本当は思うよりずっと「足りている」ことに気が付きます。

「足るを知る」

中国の哲学者、老子の言葉に「足るを知る」という言葉があります。「満足することを知っている者が本当に心豊かな日々を生きられる」という意味ですが、夫婦関係もまさにこの通りだと思います。

夫が有名企業で働いていなくても、高級車を買えなくても、生活に困らないだけの収入があって家族みんなが健やかに生きていける。収入が足りないのならみずから増やす行動を起こすことができるし、家族で支え合って日々を暮らしていける。よその家庭と比べなくても、いま手にしているものだけで幸せを感じられるし、それに感謝ができる。こんな人間が、本当の意味で豊かな人生を歩めることを老子は説いています。

「今月もお疲れさま」「今日もお弁当ありがとう」。こんな言葉があれば、人は十分幸せを感じることができるのです。感謝することを忘れ、また感謝されることを受け取らない姿勢が「私は不幸」というネガティブな思いを生み、不満ばかりの生活を憎むようになるのです。

「足るを知る」のは、無理に現実を受け入れることではありません。素直に今の状態を見て、良いところを「身の丈に合っている」と感じ、悪いところは改善する努力を重ねる。現実は常に変えていけるものであると知る。見栄を張っても、それで満たされるのはハリボテの心であり、自分の基準があって初めて本当の満足は訪れることを、忘れてはいけません。

自分の基準は「比べないこと」で作られる

どんなによその家庭を羨んでも、自分がその人の人生を歩めるわけではないように、結局幸せの基準は自分の心持ちで決まります。「夫は有名企業の社員じゃないけれど、家族のために毎日立派に働いてくれている」「私は家事や育児をしながら家族が居心地よく過ごせるように努力している」。こんな「他人と比べない」現実こそ、本当に大切にするべき基準です。

「あそこはセレブの子が通うところだから」と有名な私立の学校に入れるより、子どもが望むところへ通わせるほうが本人の幸福度は上がります。無理に高い車を買っても、維持することが大変なら出かけるのもストレスになりますよね。他人から見た自分たちを満たすことは、どこかで無理が出て窮屈な思いをします。それより、小さな車でも家族みんなが気に入っている一台があれば、買い物も旅行も本当に楽しめる思い出になるのです。

夫婦関係も同じで、自分が今の夫を心から愛し、尊重できる存在であればそれだけで愛情を育んでいけます。また、愛情を向けることでお互いを認め合う心の繋がりは、問題が起こったときでも協力して乗り越える絆を作ります。その形こそ誰からの承認も必要としない本当の幸せであって、不安になることはないのです。

世の中には、夫婦の数だけ夫婦のカタチがあります。それを他人の基準で「これが正しい」「こうあるべき」と決めつけてしまっては、ただ不満を呼び込むだけ。「私たちはこうありたい」「こう生きていきたい」と自分たちの軸がしっかりしていれば、余計な不幸を寄せ付けない人生を歩んでいけるのだと思います。

守るべきなのは、自分たちの基準です。「足るを知る」ことで、お互いに感謝を忘れずまたこれから先の人生も共に支え合っていける夫婦でいられると、心に留めておきたいですね。

幸せ夫婦コラムニスト ひろた かおり



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この記事のライター

「自分の人生は自分で決める」がモットー。難病の自分を支えてくれた夫との生活が幸せに続くように、と強く心に誓い日々を生きる。

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