モラハラ夫と離婚したい! スムーズに別れるには?【夫婦問題お悩み相談室 #37】

モラハラ夫と離婚したい! スムーズに別れるには?【夫婦問題お悩み相談室 #37】

“モラルハラスメント”略して“モラハラ”という言葉が一般的になりました。「うちも、もしかして…」と感じている妻も多いのではないでしょうか。本当に苦しくて離婚したいと思っていても“モラハラ夫”と離婚するには相当の勇気と覚悟がいると思います。そこでスムーズにモラハラ夫と離婚する方法を夫婦問題カウンセラーの渡辺里佳さんに教えていただきました。


「配偶者からのモラル・ハラスメント」という苦しい現状から抜け出せずにいる。そんな悩みが今もあとを絶ちません。心ない言葉、傷つける言葉を繰り返し受け続けていると、自信を失い、やる気や気力が失われていきます。

どうしたらいいのか夫婦問題カウンセラーの渡辺里佳さんと一緒に考えていきましょう。

【お悩み】モラハラ夫との離婚を考えています。どうしたらいいですか

夫は、私の話はすべて否定、基本的に無視をし続けます。いつからかそうなってしまったのですが、そんな生活が10年続き、もう限界だと感じています。中学生の子どもが一人いますが、親権は私がもらって離婚したいと思っています。どうしたらスムーズに離婚できるでしょうか? (Kさん・43歳)

精神的な虐待「モラル・ハラスメント」

「私のことを受け入れず、すべてに否定的です」
「お前は何もできないだめな人間だと言われます」
「暴言を受け続けて、自信喪失になりました」
「そんなこともわからないのか、と常に私を見下します」
「バカ! 死ね! というひどい言葉で私を罵ります」
「上下関係ではなく、夫と対等の関係になりたいです」

これらは、夫からのモラハラで苦しむ妻からの訴えです。
夫婦喧嘩以来、話しかけても返事がなく、目を合わさず、無視され続け、何ヶ月も口を聞いていない夫婦もいます。

モラル・ハラスメント(モラハラ)とは、相手を貶めるような態度や言動を繰り返し、精神的に追い詰め、傷つけること。暴言を浴び続けることで、自己肯定感が低くなり、苦痛を伴い、心身ともに病んでしまう人も少なくありません。

言葉は魔物。取り扱いには要注意!!

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夫婦はいちばん親しい(ちかしい)関係ですが、もともとは赤の他人。性格や考え方が違うのは当たり前です。お互いに気遣いや最低限の礼儀は必要なのですが、なぜか、結婚して一緒に暮らし始めると、相手に対して甘えや依存が出て、態度や言葉使いがぞんざいになる傾向にあります。さらに、密室での出来事はエスカレートしがちなので暴力行為に発展しやすいという危険性もあります。

私がカウンセリングをしていて感じることは、夫婦間でも言葉使いはとても大切だということです。言葉は魔物です。人を優しい気持ちにしてくれる一方で、“言刃”となって、心を深く傷つける残酷な面をもっています。

ご相談を受けていると、「信頼関係」と「言葉使い」は別物だとつくづく感じます。関係が良好だとしても、言葉使いひとつで、ふたりの関係性は変わります。「親しき仲にも礼儀あり」。言い過ぎには気をつけましょう。

必要なら第三者の立ち会いを検討する

Kさんは、ご主人との婚姻関係を解消したいのですね。
10年間、我慢し、夫の顔色を伺ったり、自分を責めたりしながら、苦しい時間を過ごしてきたこととお察しします。
中学生という多感な時期のお子さんがいるので、できれば離婚は避けたいところですが、Kさんも深く考え、決意と覚悟をもって出した結論なのだと思います。

「いつからかそうなってしまった」とあります。すべてのことは因果応報なので、ご主人の生育歴や過去のトラウマ、ストレス、メンタルの弱さなど、なにか原因があった可能性もあります。

本来は、そうした兆候が目立つようになった時点で、解決策を探り、軌道修正するのが望ましいのですが、それができないまま時間が経過し、溝が深まることで、修復が難しくなってしまったのかもしれませんね。

当然ですが、離婚は一人ではできません。結婚と同じように、離婚する場合も二人の話し合いが必要です。

夫婦が合意して離婚するのが「協議離婚」です。この方法がいちばんスムーズな離婚といえますが、Kさんの離婚の意思や母親親権について、ご主人はご存知でしょうか。

ご主人が納得し合意しているのであればいいのですが、そうではない場合、もしくは冷静な話し合いが難しい場合は、第三者に力を借りるといいでしょう。

●夫婦問題カウンセラーに相談する
●家庭裁判所の「離婚調停」を申し立てる
●民間調停の「ADR」(裁判外紛争解決手続 ※)に依頼する

など、それぞれの特徴とメリット・デメリットを検討したうえで、適したものを取り入れるのも方法です。

離婚は、金銭や養育に関して納得の行く形で

離婚の際は、後々問題とならないように、お子さんの養育に関してしっかり決めます。
「親権」とは、子どもを監護・教育し、子の財産を管理すること。未成年の子をもつ場合は、離婚の際、どちらが親権者となるかを定めます。
親権のほか、養育費や面会交流など、さまざまな取り決め事項があります。書面作成しておくといいでしょう。

法律(民法770条)で定める離婚原因のひとつ、に「その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき」という項目があれます。

相談内容に、「夫は、私の話はすべて否定、基本的に無視をし続けます」とあるので、悪意ある態度や無視を受け続けているのなら、離婚理由として成立する可能性があります。
裁判離婚になることも想定し、モラハラの証拠があれば準備しておきましょう。詳しくは法律事務所に相談するといいでしょう。

すべての人は「幸せ」になる権利があります。

Kさんが決意と覚悟をもって選択したことなら必ず乗り越えられます。親の幸せを願っているお子さんが、きっと一番の応援団になってくれますよ。

最善の努力をしても改善が見られず、いまもなお精神的な苦痛を受け続けているのなら、自分と子どもを守るためにも勇気を持って行動に移してくださいね。

「裁判外紛争解決手続(ADR)」

「家族のためのADRセンター(小泉道子)」

夫婦問題カウンセラー 渡辺里佳



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この記事のライター

夫婦問題カウンセラーとして、結婚・離婚・夫婦に関するコラム記事を発信、電話カウンセリングのボイスマルシェでも活動している。

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渡辺里佳 モラハラ 離婚

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