更年期と髪の毛の関係 メノポーズカウンセラーセッション!<第三回>【#FocusOn】

更年期と髪の毛の関係 メノポーズカウンセラーセッション!<第三回>【#FocusOn】

更年期は髪の毛にも大きな影響を与えます。女性ホルモンが減少することによって起こる更年期症状のひとつに薄毛などの悩みも含まれるのです。そこで、更年期による髪の毛の悩みを解消する対策法について、更年期の専門家であり毛髪診断士でもあるメノポーズカウンセラーの元井里奈さんに教えていただきました。


前回までの記事はこちらから

髪の毛の状態で人に与える印象は大きく変わるといいます。女性ホルモンは髪の毛にも大きな影響を与えるので、更年期以降、髪の毛で悩む女性はとても多いのです。具体的にどんな悩みが起こるのか、そしてお悩みを解消する方法はあるのでしょうか。

女性誌「クロワッサン」で長年更年期の女性のための情報発信をしてきた越川典子さん、40代からの女性の健康管理を主としたクリニックで看護師として更年期の女性に寄り添ってきた江藤亜矢子さん、ヘアケアを専門とし女性の髪の悩みと対策に詳しい元井里奈さん、3名のメノポーズカウンセラーにお話を伺った第三回です。

更年期に髪の毛について悩む女性は多い

――ではヘアケアの専門家の元井さんに、特に更年期と髪の毛のお話をお聞きしてもいいですか?

元井さん:はい! 出番がきました(笑)私はヘアケアのアドバイザーをしていまして、女性から髪の毛の相談を受ける中で、「更年期について勉強をしよう!」と思い、メノポーズカウンセラーを取得しました。

更年期以降は髪の毛が細くなる方が多いんです。女性ホルモンが減ることで髪の質が変化するからだと思います。うねったり伸びにくくなったりします。分け目や額の生え際が薄くなる方もいらっしゃいますね。

――そういう場合どうしたらいいんでしょうか? やはりホルモン補充療法ですか?

元井さん:髪の毛は、残念ながらホルモン補充療法が効くというデータはでていないんです。なので、それ以外のケアが必要となります。

――女性ホルモンを補充してもだめですか・・・。

元井さん:そうなんです。日常的にケアをしてもらうしかありません。

越川さん:具体的にどんなケアをしたらいいのですか?

元井さん:まずは「シャンプーの種類を見直してください」とお願いしています。女性は特に40才を過ぎると、頭皮の皮脂の分泌量が減ってきますので、洗浄力が強いシャンプーを使うと、頭皮がカサカサになってしまいます。なので、「洗浄力がマイルドなものに変えてください」とお伝えしています。

江藤さん:洗浄力がマイルドなものってどうやって見分けるんですか?

元井さん:シャンプーの成分もたくさんあるので、なかなかパッと見分けるのは難しいのですが、私がおススメしているのは、成分表の最初にでてくる5つくらいの成分をネットで調べる方法です。特に界面活性剤(※)はどんなものが入っているのかをみてもらっています。

――界面活性剤はどういうところに注目してみればいいのでしょうか? 年齢を重ねた女性におススメの界面活性剤とかあるのでしょうか?

元井さん:更年期世代の皮脂分泌量が少ない方には、弱酸性で、なおかつ洗浄力がマイルドな「アミノ酸系」「両性イオン系」の界面活性剤がおすすめです。洗浄力の強い「高級アルコール系」の界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム等)が、配合成分一覧の上位に記載されている場合は、注意が必要ですね。ただ、生活環境や皮脂分泌量には個人差がありますので、一概に必ずというわけではありません。

しばらく使ってみて、頭皮のコンディションを確認してみるといいと思います。

※界面活性剤とは、洗浄成分のこと。本来混ざりあわない水と油を混ざるようにする作用を利用して汚れを落とす。

皮脂の分泌量が違うので子どもと同じシャンプーは使わない

元井さん:お子さんがいらっしゃる場合、「お子さんとは別のシャンプーにしてくださいね」、ってお伝えしています。子どもは活動力も多く、皮脂の分泌量も多いですし、しっかり洗った方がいいんです。ですがお子さんと同じシャンプーはお母さんには刺激が強すぎるんです。

――子どもと違うシャンプーを使った方がいいということは知りませんでした。

元井さん:あとは、毎日シャンプーをされている方が多いと思うのですが、実は毎日洗わなくてもいいんです。特に50代以降は、整髪剤をたくさんつけていなければ2日に1回で充分です。それにシャンプーなしでぬるま湯だけでもいいんですよ。

――そういえば、産後に頭皮がかゆくなって通っている美容室で相談したら保湿剤入りのシャンプーとコンディショナーをすすめられました。洗いすぎて乾燥していたのでしょうか?

元井さん:そうかもしれないですね。

江藤さん:一般的にドラッグストアなどで買えるものではなく、美容室でおすすめされるシャンプーは、洗浄力や頭皮への刺激なども考慮されていると思っていいんですか?

元井さん:うーん…残念ながら美容師さんでも更年期に起きる女性の頭皮の変化に詳しい方はまだ少ないと思うので、一概にそうとも言えないように思います。

越川さん:そうですよね。メノポーズカウンセラーの資格をもった美容師さんがもっと増えて欲しいですね。

薄毛の悩みは35歳から増加傾向

――育毛剤やサプリメントもいろいろ出ていますよね。そういったものも飲んだ方がいいんですか?

元井さん:育毛剤はものによりますが、有効成分が入っているものはいいと思います。積極的にケアしたいのであれば、サプリメントと育毛剤は両方必要ですね。漢方では髪の毛は血のあまり物といいます。髪の毛は栄養やエネルギーがあふれているからこそ育つものですので、栄養がないとしっかり育ちません。なので、体の内側から補うことも重要なんです。そして、髪はなんらかの効果を感じるまでに半年はかかりますので、少し気長に効果を待って欲しいと思います。ただ、早い方では1ヶ月くらいで抜け毛が減ってくることもありますよ。

――ちなみに、何歳くらいから髪の毛に影響がでるんですか? 私の母が薄毛で悩んでいるのを見ているので、ちょっとドキドキします。

元井さん:35歳を超えると、薄毛に悩む方は増えますね。最近、出産年齢も高くなってきていますから…産後に髪の毛が抜けますよね。あれも女性ホルモンの影響ですが、通常は産後1年ほどで生えてくるんですが、そのまま生えてこない、という方もいらっしゃいます。そして気がつけば更年期になっていて薄毛に悩まれる方がいらっしゃいます。

――更年期は、女性ホルモンの影響を受けていたところが弱るということがよくわかりました。頭皮や髪の毛も例外ではなく、やさしく、刺激の少ないシャンプーを使ったほうがいいんですね。更年期との付き合い方が少し見えてきた気がします。最終回では人生100年時代の更年期についてお話いただきました。※7月8日(月)12時公開予定

文/北 奈央子、撮影/鈴木 志江菜



越川 典子(こしかわ のりこ)さん
合同会社ウェルネス&キャリア通信社代表
国家資格キャリアコンサルタント、米国CCE認定キャリアカウンセラー。名古屋工業大学実務型教員。25年所属した女性誌「クロワッサン」では副編集長として医療・美容の編集ディレクションをする。現在は、取材・執筆を続けると同時に、ヘルスケアとキャリアと2つの領域から女性の支援を続け、講演・セミナー活動も行う。日本更年期と加齢のヘルスケア学会幹事。メノポーズカウンセラー、女性の健康とワークライフバランス推進員。



江藤 亜矢子(えとう あやこ)さん
小山嵩夫クリニック看護師長
1997年より現職である40代からの女性の健康管理を主とした婦人科クリニックに勤務。長年にわたり多くの更年期女性への健康相談を行っている。日本女性医学学会代議員、日本更年期と加齢のヘルスケア学会幹事、認定女性ヘルスケア専門看護師 認定シニアメノポーズカウンセラー 聖路加国際大学大学院看護学研究科修士課程修了。2児の母。



元井 里奈(もとい りな)さん
毛髪診断士、メノポーズカウンセラー、サプリメントアドバイザー。髪の毛、女性ホルモン、栄養学に関する幅広い専門知識をもとに抜け毛や薄毛に悩む女性1,000人以上のカウンセリングを行う。女性用・育毛サプリメント「ヘアドルーチェ」をプロデュース。ヘアケアコラムや動画の監修、セミナー等も。慶應義塾大学卒業。1才の娘を育児中のアラフォー。

女性用・育毛サプリメント「ヘアドルーチェ」
ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」
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