
加齢と共に薄くなる肌
ある日突然、昨日までは平気だった化粧水がしみてピリピリしてしまう…そんな経験はありませんか?
いつもと同じ基礎化粧品やメイク道具を使っているのに、刺激や痒みを感じる事があります。
化粧品が肌にしみたり、痒くなったりすると、「このまま同じものを使っていて大丈夫なのかな?」と心配になってきますね。
アラフォーのお肌は、実はだんだんと薄くなってきています。これは女性ホルモンやコラーゲンの減少が原因です。
肌が薄くなることで、若い頃よりも確実に刺激を受け易くなっています。さらにこれからの季節は、汗による刺激にも注意が必要です。
汗の塩分は肌に刺激や痒みを与えるだけでなく水分も奪います。“キュウリの塩揉み”をイメージしてください。キュウリに塩をふって放置しておくと、水分がでてきますよね。これと同じように、汗の塩分を放っておくと肌の水分が奪われて乾燥を招きます。
そこで、汗をかいたらこまめに拭き取るようにしましょう。夏に向けて、汗の量もだんだんと増えるので、ただおさえるだけではなく、化粧水ミストなどで潤いを与えながら、軽く押さえて汗を取り去ることで、汗が与える肌ダメージを抑えられます。
ピリピリするときのケア方法

肌がピリピリとしみるのは、肌のバリア機能が弱まっていることを知らせるサインです。こんなときは焦らずシンプルなケアに切り替えて、症状を落ち着かせる事が大切です。いつも使っているスキンケアを変える必要はないですが、角質を剥離するタイプや刺激が強いものを使っている場合は控えましょう。
例えばこんなものは使用をやめた方がいいでしょう。
・スクラブ洗顔
・酵素入り洗顔
・シートクレンジング
・アルコール入り化粧水
・美白ケア(ハイドロキノン)
・シェービング
■洗顔方法
肌荒れを起こしている時は、なるべくしっかりメイクは避け、クレンジング不要のB.Bクリームなど、落とす負担の少ないものを選びましょう。
石けんや洗顔料はたっぷりと泡立て、泡をクッションにして指の腹を使いやさしく洗います。メイクをしていなければ、石けんは使わず、ぬるめのお湯で丁寧にすすぐだけにしましょう。
■入浴方法
入浴中の肌は意外と乾燥しています。長時間の半身浴や、熱いお湯に浸かることで皮脂が洗い流されて肌のバリア機能が低下します。入浴前にオイルなど肌のバリアとなるものを塗ってから入るようにしましょう。
■保湿方法
肌が敏感になっているからといって、何もつけずに放置しておくと、ますます症状が悪化して悪い状態が長引く可能性があります。
ただ、炎症がひどくて化粧水がしみるときは、化粧水はお休みしワセリンやバームを塗るだけのシンプルなケアにとどめましょう。シートマスクなど水分を過剰に与えるものは、痒みを促進させてしまう場合があります。敏感肌に傾いている時は、水分より、油分を与えバリアを作ってあげることが大切です。お肌の状態が良くなってきてから、化粧水などでたっぷり水分も与えて行きましょう。
肌がゴワゴワしていると、水分を与えてあげようと思いがちですが、かぶれてピリピリしている時はまずは油分でケアをして、回復してきてから水分の順番です。
あなたの肌、本当に敏感肌?
約70%の女性が「敏感肌」「やや敏感肌」と感じているそうです。
そう感じている方の中には、アトピー性皮膚炎など、元々皮脂の分泌が極端に少ない肌質ではなく、日頃の間違ったスキンケアによって自ら敏感肌を作り出している方もいらっしゃいます。
ゴシゴシこする洗顔やピーリングを頻繁にすると、まだ剥がれ落ちなくていい角質が剥がれ落ち、育ちきってない未熟な角質が肌を守ることになってしまいます。未熟な角質は外からの刺激に弱く、肌の内側の水分も保てない為、乾燥しやすい敏感肌の状態になってしまうのです。肌には与えることも大切ですが、なにより奪わないようにする事が一番大切なのです。
40歳を過ぎると、シミやシワといったお悩みだけでなく、かぶれや肌荒れなどの肌トラブルも起こしやすくなります。かぶれや痒みを防ぐ事と、シミやシワは直接関係の無いようにも思えますが、結果として繋がっています。
ぜひ毎日きちんとスキンケアをして健康で美しい肌を手に入れてくださいね。
スキンケアアドバイザー 松瀬詩保
これまで自分が実践してきたスキンケアや経験をもとに、正しいスキンケアとは何なのかブログで配信中。