欲しがるカラダ満たされないココロを女性向け風俗は癒やしてくれるのか【すずね所長のオトナ夫婦の寝室事情#39】

欲しがるカラダ満たされないココロを女性向け風俗は癒やしてくれるのか【すずね所長のオトナ夫婦の寝室事情#39】

最近メディアでも目にするようになってきた“女性向け風俗”。しかし興味がある人は多いと思いますが、まだまだ女性にとって身近なものとはいえませんね。そんな“女性向け風俗”について夫婦仲相談所 所長 三松真由美さんが解説!これを読むと女性向け風俗のハードルが少し下がるかもしれませんよ。


結婚してたって“愛とセックス”は諦めない!

未婚オバフォー、既婚オバフォー、性の悩みはそれぞれ違います。既婚ながら恋愛を求める女性も少なくありません。夫と仲はいいけれど、ときめくような恋がしたいと密かに考える妻もいる。夫に恋して結婚したけれど、10年経過で恋心がすっ飛んでしまい、グジグジ悩む妻もいる。

ロマンチック・ラブと結婚とセックスが3つ揃ってこそ“幸せなオンナの人生”。それを手に入れたはずなのにラブとセックスが減少し、“結婚枠”だけが残る。家族を持つ幸せを噛みしめてはいるが、何か虚しい部分がある。さあ、あなたならどうする?

1.やり過ごす
2.諦める
3.我慢する
4.子育て、趣味などに生きがいを見出す

だいたい、これらが多数派でしょう。しかし、身体がタフで欲に忠実な女性方は“愛・セックス・結婚”の3つを継続する方法はないものかと策を練ります。

「夫とのラブとセックス継続が難しければ外で満たしてもいいではないか。不倫ではない。その時間の対価を支払うのだから」

こんな合理的思考回路が出現してもおかしくない。夫が家庭を壊さぬなら自分に内緒でお店で遊んでもらってよし! と考える妻も大勢います。ならば自分も外で欲望を満たす(夢を叶えると言い換えることもできる)選択をしてもおかしくはないでしょう。

この数年でいきなり増えた女性向け性風俗サービス。今回は、その概要について解説します。

オーガズムが目的じゃない!女だと認めてもらって肯定されたいの!

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私の運営する夫婦仲相談所にいらっしゃるご夫婦は重度のセックスレス問題を抱えています。そのため妻たちが外での癒やしを求めて私に「安心できる店舗を紹介してください」と依頼されます。
「まず夫婦仲回復が先だろ!」というのが多数意見ではありましょうが、こじれた夫婦関係に暖簾に腕押しの夫の態度に毎晩泣いてしまうほどやるせない妻の気持ちを考えてみてください。こんな状態が10年近く続くと誰でもハートが疲弊します。相談所に来られる妻がたは「オーガズム目的のセックスがしたい」というより「女性として異性にやさしく抱きしめて欲しい」願望のほうが強いのです。

つまり「女性だという承認欲求をしてもらって、肯定され異性に癒されたい」のです。しかし相手あってのセックスなので、夫がしらけているとどうすることもできません。よって、相談者さんに女性向け風俗についてレクチャーをすることがあるのです。

サービス内容/三松真由美調べ(真剣に身体を張ってリサーチ中!)

現在、風俗経営者やセラピスト(キャストとも呼ぶ)さんにインタビューをして精力的に女性向け風俗サービスについてまとめております。以下が基本的な女性向け性風俗サービス内容です。

1.お話する
2.デートする
3.ハグする
4.添い寝する
5.普通のマッサージをする
6.性感マッサージをする

決して「イケメンとエッチしてオーガズムに達してお金を払う」のではありません。女性たちのニーズは千差万別です。

「男性とアイスティー飲みながらたわいない話をしたい」という方もいれば「夫が何年もハグしてくれないから閉経前に一度ハグされたい」という方も。

さらに「夜中に目が冷めた時に男性が横で寝息を立てていれば安心する」もありです。もちろん持て余す性欲を満たしたいワイルドなオバフォーもいます。挿入はありませんが、研修を受けているセラピストなら性感マッサージプラス“夫は言ってくれないやさしい言葉”で「オーガズム」に導いてくれます。

サービスの種類は、女性側の要望により多種多様です。着衣のままバックハグで抱きしめるだけの場合もあるのです。

そして、既婚セックスレスだから女性向けサービスを利用するのではありません。私が話を聞いた店舗はどこも「顧客は30代40代の未婚女性が多い」とのこと。「彼氏なしで寂しいから疑似彼氏が欲しい」はもちろんあり。「今まで40年間男性とお付き合いしたことがないので、セクシー体験したい」もあり。

「不感症を直したい」という方も多いそうです。

モテ経験がない女性が男性に初めてやさしくされる。想像してみてください。男性観がガラリと変化する場合もあるのです。“良い体験”は自己肯定欲を高めます。昨日と今日では観る景色が違う。モノトーンの世界がカラフルになる、という感覚です。女性に自信を与えるという意味ではこのサービスは社会のためになると私は考えています。

トラブルを回避するにはどうしたらいい?

ただし、皆さんが心配する「トラブル」は確実にあります。

研修を受けていないセラピストに当たると、嫌な思いをすることもあるでしょう。性感染症のリスクがあるのでお口を含め粘膜接触は絶対に避けなければいけません。システムをよく知らずに利用してしまい高額な料金を請求されてしまった、なんてこともあります。

さらに個人情報や秘密を100%守ってくれる店舗かどうかはジャッジできません。夫や彼氏にばれて大騒動になった方々もいます。

女性向け風俗の経営者の方に「どうやって良いお店と悪質なお店を見分けたらいいですか?」と聞いて教えてもらったのは「“セラピスト募集”欄を見てください」ということでした。

「研修有り」「試験有り」「面接で落とす場合有り」など厳しい募集をしているところはしっかりしているそうです。テレビやメディアで取材を受けている店舗も素性がはっきりしています。ブログやTwitterなどSNSで随時情報発信をしているのも見落としてはいけません。性風俗特殊営業届をしているかどうかのチェックも重要です。

私は『はじめての不倫学』(光文社新書)で有名な、性の公共を作る理念で風俗産業の社会化を後押しする活動をされている坂爪真吾さんと時々情報交換をしています。

先日、セックスワークサミット2019「女性向け風俗進化論」にスピーカーとして呼ばれて登壇し、女性向け風俗経営者の方々と熱い意見を交換しました。このサービスで救われる女性と救われない女性について、セックスレス解消の切り札になり得るかなど真剣に性のアウトソーシングについて考えました。

道徳観、結婚観、背徳観そして性感‥‥人の人生観と切り離せない性の問題は、解決してもまた新たに湧き上がってくる尽きない問題です。この連載で「性の自立」を目指そうと伝えてはいますが、セックスは相手がいてこそ満たされる幸福感があるということは事実です(何度も言いますが挿入して射精することがセックスではありません)。未婚既婚問わず、彼氏がいようがいなかろうが関係なく、「おのれの性」のことを灰になるまで意識して過ごしましょうね。おばあちゃんになっても身体と心が元気でいるためにウフンな気持ちを決して忘れてはいけません。

50年後におばあちゃんたちが明るく「おばあちゃんセックス」について語っている場面を想像してウフンな気持ちになる筆者でありました。

参考:セックスと超高齢社会 「老後の性」と向き合う (NHK出版新書)

参考:<セックスワークサミット2019 夏@渋谷> 「女性専用風俗」進化論 ~女性専用風俗の現在と未来~

夫婦仲相談所所長/執筆家 三松真由美

セックスと超高齢社会 「老後の性」と向き合う (NHK出版新書)

「長寿大国・日本」の現実とは? 性的貧困に陥らないために! 単身高齢者約600万人のうち、初婚・再婚するのは0・001%。また配偶者がいたとしても、75歳になれば男性の2割、女性の6割は離別・死別を経験する。その時、私たちは残された自らの「性」とどう向き合えばいいのか。シニア婚活の実態、介護現場の問題行動、高齢者向け性産業など……、長寿大国と言われつつもほとんど光が当たってこなかった「超高齢時代の性」の問題に個人・社会の両面から挑んだ一冊。



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この記事のライター

恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。

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三松真由美 すずね所長

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