『ざんねんな手相』手相家・漫画家 卯野たまごさんインタビュー<第一回>【#FocusOn】 | 大人のワタシを楽しむメディア
『ざんねんな手相』手相家・漫画家 卯野たまごさんインタビュー<第一回>【#FocusOn】

『ざんねんな手相』手相家・漫画家 卯野たまごさんインタビュー<第一回>【#FocusOn】

『ざんねんな手相』(扶桑社)という本をご存知でしょうか? というか、そもそも手相に“ざんねん”って…ストレートすぎて知るのが怖い! そう思ってしまったあなた! とんでもございません。“ざんねんな手相”を知るのは人生を好転させる第一歩です。というわけで、著者の手相家で漫画家の卯野たまごさんにお話を伺いました。第一回です。


手相家で漫画家の卯野たまごさん。しかし、そのどちらの肩書も10数年前には考えられなかったことでした。卯野さんがなぜ手相家になったのか、漫画家になったのか、数奇な運命ともいえる波乱万丈な人生と“ざんねんな手相”についてたっぷりお話を伺いました! インタビュー第一回です。

引きこもり生活からおじいとの衝撃の出会い

――本日はありがとうございます! お会いできるのが本当に楽しみでした。『ざんねんな手相』(扶桑社)ってキャッチーですね(笑) 本を読み始めて“はじめに”の時点でもう驚いちゃいました。というわけで…、まずは“おじい”との出会いについてお話を聞かせてもらえますか?

卯野さん:ありがとうございます! おじいはですね…本当にまあただの偶然なんです (笑) 私、小学生の頃から引きこもりが始まって、家族以外とはほとんど話さなくなったんです。実際は家族ともあんまり喋ってなかったんですけどね(笑) でも18歳になってさすがに社会に出なきゃいけないと思って、アルバイトを始めました。バイトをスタートさせて1週間経ったくらいかな…道端で占いをしていたおじいに「わしの手をみてくれんか?」と声をかけられて「え?なぜ私が?」と思いながらとりあえずおじいの手を見て思ったことを伝えたら、「7割当たってるから来週からよろしく」って言われたんです(笑)

――ええ! それで信じたんですか?

卯野さん:小学生の頃からぜんぜん人と接することがなく、植物と動物とアニメに囲まれて育ったので…アニメの世界って突拍子もないことが起こるじゃないですか! 世間の常識を知らないから、世界って変わっているもんだって思って「あーこういうことが本当に起きるんだ」みたいな(笑)

――素直すぎます(笑) で、その後どうしたんですか?

卯野さん:まあ、こんなことが本当に起きるんだ、とは思ったけど、よくよく考えてみたら私は占いなんて何の興味もないし、手相なんてぜんぜん知らないし、無理だな、と思って、またバイト帰りにおじいのところに行ったんです。できないってお断りしようと思って。そしたらおじいがいるはずのところに席だけがあっておじいはそこにいなかったんです。ただ、机の上に石を重しにしてメモが置いてあって「しばらく席を外すから誰か来たら占ってあげて。ただしお金はとらないこと」って書いてあったんです。

――えええええ! おじいは卯野さんが来るのを予知していたんでしょうか…それでどうしたんですか?

卯野さん:ああそうか…と思って、とりあえず座りました(笑) 夜遅いし人なんてこないだろうな、と思ったので。そしたら来ちゃったんです!

――なんと!

手を見たらその人のことがイメージとして見えてくる

卯野さん:もちろん「私、占い師じゃないんです。留守番しているだけなんです」ってお断りしようと思ったんですが、その女性がものすごーく悲しそうな顔をしてたんです。それで「これは話を聞かなければ…」と思って、座ってもらいました

――わぁ…そ、それでどうしたんですか?

卯野さん:手相占い、って書いてあるんで、手相を見ました(笑)

――見てもわかりません…よね!?(笑)

卯野さん:ええ、手相の事なんてぜんぜんわからないです(笑) でも…話を聞いて手を見ていたら、どんどんその女性に伝えるべきイメージのようなものが見えてきて、それを一生懸命伝えたんです。2時間くらい話してたかなあ…女性はどんどん元気になっていって最後は明るく帰って行きました

――すごい! なんですかその才能!

卯野さん:それでその女性が帰ったと思ったら、またすぐ次の人が来るんです。結局ずーっとお客さんが来ちゃって、対応してました。

――おじいは帰ってこなかったんですか?

卯野さん:いえ、途中で帰って来て後ろにいてくれたんです。それで、その一日が終わった後に、「これからも手相を見なさい」って。「ただしお金はとらないこと」って言われました

――おじいは卯野さんの才能に気が付いていたんでしょうか?

卯野さん:それがねえ…どうして私をスカウトしたのか? という問いに対しては、いつもはぐらかして教えてくれなかったんですよ。おじいが亡くなってしまった今、真実は闇の中です(笑)

――そうなんですか…しかし、その手を見たらイメージが湧いてくるっていうのは凡人の私には想像がつかない世界です。しかし、手相を見なさいって言われて見れるものですか? おじいには何て言われたんでしょう? そもそも手相の勉強はしなかったんですか?

卯野さん:おじいにはわからないことがあったら手に聞きなさいって言われました(笑)なんていうんでしょうね…手を見ていたら映像が頭の中に流れてきて、言葉が雨のように降ってくるんです。そして、その人に伝えたい、伝えなきゃいけない言葉が光る。それをその人に伝わるようにカスタマイズして伝えるというか…。手相の勉強はおじいから「勉強は向いてないな」って言われて結局なにもしませんでした。わからないことがあったり、気になることがあったりしたら都度おじいに確認する、ということはしていましたけど。

――おじいからお金はとらないように、って言われたそうですが、本当にまったくお金をとらなかったんですか?

卯野さん:とりませんでした! 梅田の商店街での3年間を含め、のべ12年間手相を見ましたが、修業期間中、お金は一銭ももらってないです。それから占い時間も決めてなかったので、数時間一人の人の話を聞くこともありましたし、「今から生き別れた母親を一緒に探してください」って言われて、岡山まで行ったこともありました

――ど、どういうことですか?

まるで探偵! 生き別れた母親を探しに岡山へ

卯野さん:20代の男性だったんですが、10代の頃に母親と離れ離れになって、いま母親がどうしているのか知りたい会いたいと思っていて、でもどこにいるのか見当がつかないから一緒に探してくれ、と。

――それでどうしたんですか?

卯野さん:まず、彼がお母さんと一緒に住んでいた長屋に行って聞き込みをしました。すると備前にいるらしい、ということが分かったんです。それで高速バスで岡山まで行きました。

――探偵じゃないですか!

卯野さん:いや、もうそういう探偵みたなことはしょっちゅうしてましたよ(笑)

――岡山といってもそうとう広いですが、そこからどうしたんですか?

卯野さん:それがですね…道の駅で下車したんですが、お店に入ってレジの人を見たら、その人が相談者さんソックリだったんです。で「あ! お母さんだ!」ってすぐに分かりました。もちろん彼もお母さんもお互いの事はすぐに分かって、よかったね、ということで私はそのままバスに乗って家に帰りました(笑)

――すごすぎます…そんなことまでしてあげて、一銭もとらない…

卯野さん:はい。1円ももらってません(笑)

――占い師になった経緯も驚きですが、その後の占い私生活も驚きの連続! 次回はなぜお金をとって占ってはいけないのか? 卯野さんがよばれた○○させ屋とはいったい? 第二回の記事はこちらから

文/和氣 恵子、撮影/鈴木 志江菜

今回のざんねんな手相【お疲れ線】

卯野たまごさんプロフィール

漫画家・手相家  
1982年 兵庫県生まれ。小学生の頃から不登校で引きこもりになったが、 19歳のときにベテラン占い師 (のちに師匠となる“おじい”)に スカウトされて路上で手相占いをはじめる。 すると、人間不信だった暮らしが一変し、他人の人生に深く寄り添えるようになり、 12年間の修業期間中に 2000人以上を無料で占った。 また、長年の夢だったマンガ家の夢を叶える。 現在、全国で手相講座を行い、 実践型の新しい手相のみかたが毎回大人気。著書に、『手相占いであなたの幸せ引き寄せます!』 『恋愛ブランク女子のための 運命の人の見つけかた』 『いい運気と仲良しになれる! 引き寄せ行動術』(以上、メディアファクトリー) 『引きこもりがスカウトされて占い師になったら 人生が一変した話』(竹書房)など。

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