“離婚させ屋”の異名、探偵もこなす占い師 卯野たまごさん『ざんねんな手相』インタビュー<第二回>【#FocusOn】 | 大人のワタシを楽しむメディア
“離婚させ屋”の異名、探偵もこなす占い師 卯野たまごさん『ざんねんな手相』インタビュー<第二回>【#FocusOn】

“離婚させ屋”の異名、探偵もこなす占い師 卯野たまごさん『ざんねんな手相』インタビュー<第二回>【#FocusOn】

『ざんねんな手相』(扶桑社)著者の手相家で漫画家の卯野たまごさん。その波乱万丈な人生と天性の才能、そして“ざんねんな手相”とは? についてたっぷりお話を伺いました。インタビュー第二回です。


前回のきじはこちらから

手相を見てもらって「ざんねんな手相ですね」って言われたらショック…ですよね。しかし、実はそうではない。ざんねんな手相を把握した時こそ人生が好転するチャンス! その理由を卯野たまごさんにたっぷり教えていただきました。インタビュー第二回です。

離婚させ屋と呼ばれた占い師

――占いをしていてそのまま岡山に行っちゃった話(前回の記事参照)は本当に衝撃ですが、そういうことってよくあったんですか?

卯野さん:私、“離婚させ屋”って有名だったんです。離婚したい奥さんに「ちょっと今から夫に話をしてください」って言われて一緒に家に行って、奥さんと旦那さんと三人で夜を明かして、そのまま奥さんは「じゃ、仕事に行くから」っていなくなって、旦那さんとふたりでコーヒー飲んで「別れてやってくださいよ。お願いしますよ」とか言ったりなんてこともありました(笑)

――それは…なかなかすごいですね。

卯野さん:あとはどうしても離婚したいのにしてくれない夫に対して、奥さんと口裏を合わせて「奥さんが占い師にはまってしまって洗脳されている」という状況をつくり上げるんです。それでそれをわざと旦那さんに言うんですね。そうすると、男性ってそういうの大嫌いだから、関わり合いたくないってすんなり離婚してくれます。

――その頃にはもうすっかり人気占い師になってたんですか?

卯野さん:そうですね。梅田の商店街に座っていたのは3年だけで私ショップ店員として働いていたんですが、お店に占って欲しい人が押し掛けて長蛇の列ができちゃって。

――仕事中に! それでどうしたんですか⁉

卯野さん:店長さんがとてもいい人で、占ってあげていました。もちろん店の商品をおススメしながら(笑)

――すごい状況ですね…そんな時もお金はとらなかった?

卯野さん:はい。でも私その時に一人暮らしを始めたりして本当にお金がなくて、お金が欲しかったんです。だからおじいに「私はお金が欲しいんだ! なんでお金をとったらいけないんだ!」って言ったんですね。そしたらおじいが「何の仕事をしてご飯を食べたいかは自分で選ぶことができる。だから占いでご飯を食べたいならそうすればいいけど、本当にやりたいことでご飯を食べられなくなるよ」って言われたんです。

――深い言葉ですね。

卯野さん:それで、「このままじゃいけない! 私が本当にやりたいことを始めなきゃ!」と思って漫画家になるために独学で勉強を始めました

――しかし、おじいにいくらそう言われたとしても、ただで人の悩みを何時間も聞くって相当しんどいことじゃないですか?

戦場で戦い疲れた戦士たち

卯野さん:しんどいですよ! 相談内容によっては一人の人の話を聞くだけでもうグッタリして生気を吸い取られたような感じになったりします。だけど私、占いに来てくれた人たちのことが戦士に見えてたんですよね。

――どういうことでしょう?

卯野さん:梅田の商店街で夜遅くに座っているとね、そこを通りかかる人たちというのは社会の荒波にもまれて会社という戦場で戦ってクタクタになって帰路に着くサラリーマンやOLさんたちなんです。私は体験したことのない、社会や会社という戦場で一生懸命戦って傷ついたり苦しんだりしている戦士たちに対しては、本当に尊敬しかなかったです。

――なるほど…そうやって疲れたり傷ついたりして卯野さんに悩みを打ち明けて、相談にのってもらって…しかもタダで! 皆さん幸せですね。

卯野さん:いや、それがですね。私、口が悪いというか、思ったことを率直に言っちゃうんです。だからそれでケンカになることもありました。サラリーマンに殴られて鼻の骨を折られかけたりとか(笑)

――ワイルドすぎます(笑)

卯野さん:サラリーマンの方は酔っぱらっていたんですが、私が指摘したことが図星だったのか、顔面にパンチが飛んできて。私も血の気が多いので、「なにすんじゃー!」って商店街をゴロゴロ取っ組み合いの大喧嘩になって警官に止められて血だらけになって病院に搬送されました(笑)

――数年前までほとんど人と話したことがなかった引きこもりとは思えませんね(笑)

卯野さん:ほんとですね(笑)

漫画家としてデビューし個人鑑定は終了へ

――話は戻りますが、それで本当にやりたかった漫画家としてデビューしようとして、持ち込みなどを繰り返していたんですか?

卯野さん:いえ、賞を絞って、ひたすら応募し続けました。コミックエッセイを描きたかったので、某出版社のコミック大賞に応募して賞をいただくことができてデビューすることができました。そこから少しずつイラストを描いたりマンガを描いたりという仕事をいただけるようになったんです。

――漫画家をやりだしてからはもう一切、個人鑑定は行っていないんですか?

卯野さん:やってないですね。昔なじみのお客さんの相談にのったりとかはありますが…あとは、ご飯食べに行ったりして隣の席で女子会やってたりすると聞き耳立てて興味深い話をしていたら、「ちょっと手相見せてください!」って占ったり(笑)

――わあ! 卯野さんとたまたま居合わせたお客さんラッキーですねえ。

卯野さん:興味がある手を見るのは本当に好きなんです。だけどもう個人鑑定はしてません。

――今は、講演会とか学校で手相の授業や講演をしているんですよね?

卯野さん:そうなんです。そこで私が教えているのは“手相の見方”というよりも、手相を介したコミュニケーションについてなんです。

――激動の占い個人鑑定時代を過ごした卯野さん。のべ数千人の手を見続けて見つけた卯野さんが思う手相の世界とは。次回、最終回は「手相を介して人は人と親密になれる」というお話です。お楽しみに。最終回はこちらから

文/和氣 恵子、撮影/鈴木 志江菜

今回のざんねんな手相【病気注意線】

卯野たまごさんプロフィール

漫画家・手相家  
1982年 兵庫県生まれ。小学生の頃から不登校で引きこもりになったが、 19歳のときにベテラン占い師 (のちに師匠となる“おじい”)に スカウトされて路上で手相占いをはじめる。 すると、人間不信だった暮らしが一変し、他人の人生に深く寄り添えるようになり、 12年間の修業期間中に 2000人以上を無料で占った。 また、長年の夢だったマンガ家の夢を叶える。 現在、全国で手相講座を行い、 実践型の新しい手相のみかたが毎回大人気。著書に、『手相占いであなたの幸せ引き寄せます!』 『恋愛ブランク女子のための 運命の人の見つけかた』 『いい運気と仲良しになれる! 引き寄せ行動術』(以上、メディアファクトリー) 『引きこもりがスカウトされて占い師になったら 人生が一変した話』(竹書房)など。

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