自分の名前で発言し責任をとる覚悟がない人の話なんて一切聞かなくていい 葉石かおりさんインタビュー<第二回>【#FocusOn】 | 大人のワタシを楽しむメディア
自分の名前で発言し責任をとる覚悟がない人の話なんて一切聞かなくていい 葉石かおりさんインタビュー<第二回>【#FocusOn】

自分の名前で発言し責任をとる覚悟がない人の話なんて一切聞かなくていい 葉石かおりさんインタビュー<第二回>【#FocusOn】

エッセイスト・酒ジャーナリストの葉山かおりさん。結婚、離婚、再婚、そして現在はデュアルライフを満喫する葉石さんですが、20代、30代、40代とプライベートも仕事も盛りだくさん! 今もなお楽しく夢を持って生きる葉石さんに人生を楽しむコツを伺ったインタビュー第二回です。


前回の記事はこちらから

アラフォー女性にとって、この先の人生をどう過ごすのか、というのは大きな問題。そんな時、ちょっぴり年上の素敵な人生の先輩の話が聞きたくなります。エッセイスト・酒ジャーナリストの葉石かおりさんへインタビューした第二回目です。

結婚の先に求めるもの

――“自分軸があるかどうか”が大切、ということはどういうことか教えていただけますでしょうか?

葉石さん:私の最初の結婚の話をしますね。一度目の結婚の時、お相手は6歳年下だったんです。イケメンだったんですよー(笑)私は失恋したばかりということもあり、一気に燃え上がって私が31歳、彼が25歳の時に結婚しました。

――元旦那さん若いですね! 25歳かあ…。

葉石さん:そうなんです。それで私は31歳でしたけど、結婚の先に何があるかなんて何にも考えてなかったんですね。彼が結婚生活にどんなものを求めているかも理解してあげてなかった。彼は大家族で育ったこともあり、自分の家族、つまり子どもが欲しい人で、どちらかというと私に家にいて欲しくて仕事や旅行で長く留守にすることは望んでなかった。でもそういうことは全部結婚後に知ったことで、結婚する前にリサーチしてなかった。彼を分かっていなかったんですね。自分自身が結婚してどう生きていきたいか、ということを何も考えず結婚しちゃったんです。つまり自分軸が全くなかったんですね。「周りが結婚してるし、一人は寂しいし……、えーい、結婚しちゃえ」みたいな(笑)

――若さとはそういうものだったりもしますね…だから結婚できるともいえる…。

葉石さん:本当にそうですね。それでね、私は彼に子どもが欲しいって言われた時に素直に「うん」と言えなかったんです。「私…子ども産むの!? 欲しいの!?」って戸惑ったんです。それ以前に、今まで子どもを持つことすら考えたことがなかったんですね。

――しかしそれもまたでも葉石さんらしいというか…、ある程度の年齢になって結婚する女性は、その先に“妊娠・出産”を想定している人が多いと思います。

葉石さん:普通の女性はそうですよね(笑)でも元夫にとっては、すごく大切なことで、彼は子どもを含めた状態で私と家族になりたかったんですよ。なので、彼が離婚を言い出したのは当然のことだったんです。

自立したもの同士だからこそ真に“心許せる”間柄になる

葉石さん:彼もとても苦しかったと思います。色々考えた末、離婚を切り出されてから一年後に離婚届けを提出しました。

それでね、いま思うのはもし元夫と会った当時、私が自分の人生にとって何が大切でどんなことに幸せを感じて生きていきたいか、という、“自分軸”がしっかりとあったなら、こういう結果にはなっていなかったかもしれない、ということなんです。もちろん、すべての出来事がいまの私を作っていて結婚も離婚も尊い経験だったし、後悔はしていません。でも先ほどの話にあったような“心許せる関係”を互いに築くということは、まず、自分というものがしっかりとあった上じゃないと成り立たないと思うんです。

――お互いが自立した者同士でないと、良好で健全なパートナーシップは築けない…ということでしょうか?

葉石さん:「私の場合は」ということです。どちらか一方が相手に寄りかかっていたら、最初は耐えられるかもしれませんが、そのうち経済的にも精神的にも厳しくなると思うんです。私たちの両親の世代は、父親の稼ぎで一家を養い母親は専業主婦として家族を支える、という構造が一般的でしたが、大企業が副業を認める世知辛い現代において、そのスタイルを維持できる夫婦はごく限られてしまいますよね。しかも“女性だから”という理由だけで、家庭におさまるという考え方はほとんどの方が持っていないのではないでしょうか。自分がどんな人生を歩んでいきたいのか、ということをしっかりと自覚して努力すれば、自分が思い描いた通りの人生を送ることができる、と思うんです。
“自分軸”を持っていないと、どんどん流されてしまうと思うんですね。もちろん世間体も大事ですが、それが全てになってしまうと他人軸で生きるようになってしまう。それはあまりにももったいないと思うんです。自分の人生ですからね。


――今はどんどん価値観が多様化していて、昔からの“こうでなければならない”というような呪縛から自由になっていると思います。ですがまだまだ囚われている側面も多いですよね…。

葉石さん:そうかもしれません。古い価値観から脱却するのってとても大変だとは思います。とはいえ、まだ女性の中には結婚したら男性が多く稼いで、自分は家のことをする代わりに金銭的には依存させて欲しい、と思っている人たちも少なくないんじゃないかと思うんです。

もし私が男性で、そうした依存度の高い女性をどう思うかな、というと「結婚したくないな」と思います(笑)だって、重いじゃないですか、その人の人生を背負わなきゃいけない、生活の面倒もみなきゃいけない、おまけに依存されて常にべったりで、自分の時間までなくなる。自分だけで手いっぱいなのに、そんな重りをしょい込むくらいなら結婚なんかしたくない、そう思ってしまいます。

――確かに…それは…私も嫌です(笑)

葉石さん:男性側の視点から見るとそういうことだと思うんです。だから結婚に踏み切れない男性が増えているんですよ。逆に女性はそういう男性の視点は置いといて…というか見ないで、「男性が草食化している」とか言っちゃう。でも、実はそうではなくて、依存度の高い女性たちを敬遠しているだけなんだと思います。もちろん、そういう女性が好きな男性もいますけどね。

その反対に経済的にも精神的にも自立していて、共通の趣味や好きな物があって、一緒にいて楽しいと思えたら、自然とずっと一緒にいたいって思うんじゃないでしょうか。「依存されている」という負担もないですしね。それが法律的な“結婚”というカタチを取らなかったとしても“心許せる関係”にはなっているんじゃないかなあと。

――なるほど。それこそ、お互いがお互いを支え合える素敵な関係ですね。

批判的なことをいう人たちは気にするだけ“無駄”

――今の旦那様とは友人関係からスタートされたんですよね?

葉石さん:そうなんです。着物デザイナーをしていた私の友人と、夫の弟が仕事をしたことがきっかけで知り合いました。夫とは5年近くずっといい友人関係が続いていました。距離が縮まったのは、元夫との離婚で相談するようになってから。実は身近に気軽に相談できる人がいなかったんです。年下男性(元夫)との結婚生活を書いた本を出版していたので“離婚”となると、売上にも響くでしょうし、変な風に話が漏れるのが怖くて…。ですが今の夫は京都に住んでいるし、業界も全く違うので、そういうしがらみがなく何でも相談できたんです。

私も夫も一人の時間がないとダメな人間で、エッセイにも書いたんですが、お互いが居心地よく時間を共にできるのは2週間がマックス。なので、今も京都と東京の二拠点生活です。それが私たち夫婦には心地よく自然なことなんですが、いわゆる一般的な夫婦が一緒に暮らす結婚生活とは違いますし、批判的な事を言う人もいます。でもね、私たちは自分たちがそうしたくてそうしているんだから、それでいいんです。それにね、批判的な事を言う人たちが私のために何かをしてくれるわけじゃないですから(笑)気にするだけ無駄です。

――様々な経験を経て、“自分軸”を持ち自分の人生を進む葉石さん。最終回は“自分軸を持つ”ことと“自分らしさ”に囚われることの違い。そしてこれからのこと、です。お楽しみに!※最終回はこちらから

文/和氣 恵子、撮影/鈴木 志江菜

葉石かおりさんプロフィール

ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に。各地の酒蔵を巡り、各メディアにコメント、コラムを寄せる。テレビ、ラジオ、トークショーなどにも出演。2015年、一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーションを柴田屋酒店とともに設立。世界各国で日本酒の伝道師であるSAKE EXPERTを育成する。プライベートではデュアルライフを実践。型にはまらない夫婦のスタイルを提案する。

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