別居?離婚? 別居前に読んでおきたい別居の種類とメリット・デメリット【40代別居の基本 総まとめ】 | 大人のワタシを楽しむメディア
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別居?離婚? 別居前に読んでおきたい別居の種類とメリット・デメリット【40代別居の基本 総まとめ】

別居?離婚? 別居前に読んでおきたい別居の種類とメリット・デメリット【40代別居の基本 総まとめ】

「別居したい」「別居してほしいと言われた」別居にはいろいろな始まりがあります。ですが、一つ言えることは“事前準備は欠かせない”ということです。特に40代の別居は自分だけの問題ではなく、子供や両親、相手の両親など、これから人生をどうするかの大きな分岐点になるでしょう。最近では卒婚なんていう言葉が出てきましたが、結婚生活をどんなカタチで継続させるのか、させないのか、様々なパターンを冷静に考えましょう。怒りに任せて家を出たり、相手に別居してほしいと言われて話し合いをすることなく動揺して許してしまった、なんてことがないように。まずは一息ついて、この記事を読んで、賢い別居生活をスタートさせてくださいね。


目次

【40代の別居】「別居」の定義とは?

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別居と一口に言っても、様々な別居の形があります。結婚時期や相手によって状況は様々ですし、家族構成や子供や経済的な問題、条件も違います。ここでは、様々な“別居”の方法や選択肢についてご紹介します。

(1)“離婚”を前提とした別居

“別居”をする、となる時、多くの夫婦は「離婚する踏ん切りはつかないけれど、一緒にいることはできない」というストレス状況にあるのだと思います。事情は様々で、「子供がまだ小さく片親にしたくない」「奥さんが世間体を気にして離婚をしたくない」「出世に響くので離婚したくない」「親の手前離婚できない」「相手が離婚を拒否していて離婚届に判を押してくれない」などでしょう。

たいてい強く離婚を望んでいる相手が家を出ていく形になると思いますが、離婚を前提としているという事はお互いに感情的にかなり荒れて苦痛を伴っている状態が考えられます。勢いで別居する、という事だけは避け、離婚を見越しているならなおさら、周到な準備の上に別居をすることをお勧めします。

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(2)復縁も視野に? 離婚を前提としない別居

離婚を前提としない別居もあります。これは単身赴任や諸事情により、“今”離婚はできない、というものとも違います。卒婚もこの部類に入るでしょう。

心のすれ違いや価値観の違いが続いてしまって一つ屋根の下に暮らすことが辛くなってしまったので、少し距離を置いて、お互いの気持ちを整理して冷静に今後について話合ったほうがいい、という判断をお互いがしている場合です。

ここで注意しなければいけないのは、“お互いが復縁に向けて別居をする”という方向を向いているかどうか、です。自分は復縁前提での別居のつもりだったけれど相手は違ったり、相手の気持ちの確認をしっかりせずに自分だけの判断や勢いで別居してしまった場合には取り返しのつかないことになります。

「離婚するつもりがない」のであれば、安易な別居は命取りになりかねません。

また、卒婚は十分相手、奥さんや旦那さんと話し合いを行った結果、離婚はしないまでも別々の人生を歩み、1人の自由を謳歌する、という選択肢です。熟年以上の年収や子育てが終わったなど一定条件を満たした夫婦に多いようです。経済的に奥さんの自立が難しい場合に卒婚を選ぶこともあるようですが、男性側も離婚という大変な作業をすることなく、結婚から解き放たれ1人の自由が手に入るならと選択するケースもあるようです。卒婚後、相手の食事の世話などから解放された奥さんが、逆に夫を気にかけるようになって趣味を一緒にするなど仲良くなることもあるというので、別居の一つのパターンとして頭の片隅に入れておくのもいいかもしれません。

(3)子供への影響は? 子供のいる別居

子供がいる場合、別居をためらう夫婦は多いでしょう。特に子供が小さい時にはDVや虐待などがないのであれば、父親と母親がふたりともいる方がいい、と思うのは自然なことです。子供が小さければお世話も大変ですし、1人より二人の方が良い、と思うこともあるでしょう。また、子供は変化を嫌うので、精神面を考えて我慢する奥さんもいるでしょう。しかし、どちらかが一方的に相手の負担を背負って我慢している場合、「いない方がマシ」という感情になってしまうことも当然です。

注意しなければいけないのは、住民票を移動させる別居の場合、保育園や幼稚園、学校のこと、転園や転校などの変化は子供に大きな負担を与えることにもなりかねない、ということです。また、保育園はただでさえ入園が無理というケースもあるのに転園するとなるとまたハードルが上がってしまいます。転園希望を出してから新しい保育園に入れるまでにはタイムラグも生じるでしょう。どちらにせよ、子供と一緒に自宅に暮らし別居を希望するなら転園や転校をしないで別居ができるような方法を考えるのが得策でしょう。

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(4)子供がいない別居

子供がいない別居、というのは最初から別居婚を望んで平日は仕事の関係などで別居をしていていたり、奥さんの経済的な問題、相手に特別な理由がある、などの場合でもない限り、不毛な状態が続くことを意味します。

お互いの気持ちが離れてしまった大人の二人が別居するのであれば、住民票などの移動、様々な書面を交わし同意するなど、様々な手続きを踏むことを覚悟して、離婚へ向けた話し合いをすることが得策かもしれません。

人生100年時代、40代であればまだまだ先は長いのです。1人の人に固執して、すれ違いに目をつぶり我慢をしながら、どんどん年齢を重ねる覚悟があるのならいいですが、新しい門出をスッキリ始めたほうが視野も可能性も広がるというものです。実際、バツイチ女性は男性にモテる、なんていう話も良く聞きますよね。離婚して再び結婚をした、なんてケースもあるようです。そのためにも男性に依存しない、自立した状態でいたいですね。

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(5)最近話題のプチ別居

“プチ別居”という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。NHKの朝の情報番組『あさイチ』で“プチ別居”特集が組まれて話題になりました。これは住民票の移動や経済的な自立などを考えることなく、一定期間離れて自宅に帰宅する、というものなので気が楽です。

“プチ別居”は2通りあります。一つは喧嘩などをして勢いに任せて「実家に帰らせていただきます!」などと言って、離婚する気などはまったくなく実家に2~3日帰り、また何事もなかったかのように帰宅することです。

もう一つは、お互いのストレス発散のために平日は普通に暮らし、計画的に週末などにホテルなどに一人で行って息抜きをして帰宅することです。これは、一人の時間を満喫することでお互い息抜きをして、また二人で力を合わせて結婚生活頑張ろう! という方法で、とても前向きなことです。実際、プチ別居をすることで結婚生活が良好に変化した夫婦もいるようです。これにある程度の年収など経済的な自立をした者同士でないと難しいかもしれません。ですが、一定期間奥さんが食事などの家事からされる1で完全に息抜きをして帰宅することで、夫婦仲が良好になるのなら、ある程度負担をしてもいいと考える旦那さんもいるでしょう。

お伝えしなければならないこととして、番組では奥さんが感情的にプチ別居をした結果、ある日、帰宅すると夫から勝手に家を出ていったという理由で離婚届けを突き付けられたケースも紹介されていました。“出ていく”という行為で相手にお灸をすえたつもりで「追いかけてきてくれるだろう」「謝ってくれるだろう」などと安易に考えていたら取り返しのつかないことになってしまう場合もあります。

そのため、安易な気持ちでプチ別居をするのはおススメしません。さらに、計画的なプチ別居であってもその時はお互い1人なのですから、しっかりとパートナーシップが確立されていなければ、浮気心が起きるかもしれません。

くれぐれも、お互いの信頼関係をしっかりと構築した状態で納得して行うのが“プチ別居”である、と心してください。

まずは卒婚ならぬ家庭内別居から始めてみる

「別居したい」と思っても、先立つものがなければ別居するのは難しい、という現実があります。新しく家を借りたり、引っ越し代や新居の家具や電化製品などを揃えるのにまとまったお金が必要になるからです。また、子供がいる場合には住民票を移動させるのは学校の問題などで困難です。

そこで、おススメなのは覚悟を持って別居したい気持ちがあることを正直にパートナーに伝え、家庭内別居を提案してみることです。2つ以上部屋があれば、寝る場所を別々にして、家事も自分の分もしくは子どもの分だけを負担して、基本的に顔を合わさずに生活する、ということもできるでしょう。

平日も休日の予定も把握することなく、独身のように好きなように過ごし、“やらなければいけない”という家事の呪縛から解き放たれ無理をしないだけで、随分と心が楽になるのではないでしょうか。

もちろん、これもお互いが納得しなければ難しい行為ではあります。ですが、もしも離婚したいと思うほどパートナーの世話や相手に負担を感じているのではあれば、一度、その事実をしっかりと伝え、色々なことを放棄して、パートナー自身に考える時間を家庭内別居というスタイルで与えてあげることも一つの選択であると思うのです。

“仮面夫婦”という言葉もありますが、仮面夫婦になる前に、一度しっかりと話し合い前向きな家庭内別居をすることで、お互いが納得するより良い未来が開けるのではないでしょうか。

その間に、勉強をして年収を上げ自立のための転職を視野に入れた活動をするのもいいでしょう。アパートを借りずとも物理的な冷却期間を置くことで自分のお互いの気持ちを確認することができるはずです。

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【40代の別居】別居にまつわるお金の話

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「別居する!」となったら何かとお金がかかってきます。年収はいくらなのか? 場合によっては転職を考えなければいけないかもしれません。さらに、専業主婦の場合、自分の扶養はどうなるのか? 子供の扶養は? 社会保険は? 保険証は? そもそも生活費はどのくらいかかって養育費はどの程度もらえるのか? など不安もたくさんありますよね。別居した友達などがいれば話を聞くこともできるでしょうが、民法を自力で勉強するのも大変です。そこで別居にまつわるお金の話についてご紹介します。

扶養はどうなる?

妻が夫に扶養してもらっている場合、離婚が成立した場合には扶養から外れることになりますが、別居しただけでは扶養の義務が生じているので、扶養からは外れません。子どもも同様です。ただし、平成23年にこども手当(現在の児童手当)ができたために16歳未満の子どもに関しては扶養控除の対象にはなりません。

健康保険は? 保険証はどうなる?

夫の扶養を自分や子どもが受けている場合に、引き続きそのまま健康保険を活用したい場合には被保険者(夫)が会社に届け出をすることで保険証が交付されます。ただし、別居の事実はあるものの住民票を同一にしていて、役所や会社に届けていない場合にはその手続きは不要になります。

生活費&養育費、婚姻費用はいくら? いつまでもらえる?

別居をする際に一番心配になってくるのは生活費ではないでしょうか? 夫婦は婚姻関係にある以上、生活費を負担し合う義務があります。これを“婚姻費用”といいます。そのため、別居しても収入が多い方が少ない方に支払う義務があります。養育費に関しても同様です。例え夫婦関係が破綻していたとしても子どもに罪はないからです。しかし、一方的に相手が家を飛び出してしまったり、コミュニケーションが取れなくなっていた場合に生活費や養育費を要求するのは難しくなります。その際には家庭裁判所に申し立てをして決めることになります。しかし過去にさかのぼって請求することは難しいので、別居が決まったらできるだけ早く生活費の取り決めをして、合意にいたらないようであれば家庭裁判所に調停、申し立てを進めるようにしましょう。合意に至った場合には必ず公正証書を作成し、法的に約束が守られる状況をつくりましょう。

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児童手当について

内閣府のH.Pによると、児童手当を受け取る人と振込口座は同一名義である必要があります。つまり手当を受け取る人として申請した人以外の口座に入金することはできないです。児童手当を受け取る人は主に世帯主であることが多いため、世帯主である夫が家を出たり妻が子どもを連れて家を出て別居となった場合には子どもと同居していて「生計を維持する程度の高い人」に支給されることになります。別居が決まり自分が子どもと同居するのに手当はパートナーが受け取っているようなケースはすみやかに役所で手続きをして児童手当の受取人を変更しましょう

【40代の別居】別居する前に準備すること

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別居を決意したら準備しなければいけないことが山ほどあります。平日、夫がいない時に家で行うことなので、別居してしまった後は難しくなります。そこで別居前に必ず家でやっていただきたい事柄についてご紹介します。

別居の準備(1)マンションや車、ローン、生命保険など共有財産を把握する

夫婦であった期間に築いた財産は等しく二人のものとして離婚の際には折半になります。そのために、大切なことは「別居したい!」と思ったからといって、勢いで家を出てしまわないこと。

別居したすきに夫から財産を隠されないように、しっかりと夫がいない平日の間に財産を把握しておきましょう。マンションや不動産、預金、債券、等に関してはいわゆる“財産”として認識している方も多いと思いますが、“社会保険”もそうだということは案外知らないケースが多い用です。夫がかけている社会保険は満期でなくても途中解約をした際に支払われるお金も財産として折半されます。

また、年金も婚姻期間中の年数分の年金が、年金の支払いがスタートしたら同時に妻にも払われることになります。その手続きは離婚届けを出した後、夫同席のもと年金事務所に行って手続きするか、公証役場に行って分割合意書の認証をしてもらってから年金事務所で手続きすることになります。

また、妻の側が家を出ていく場合に夫の預金通帳とハンコを持って行くのもいいでしょう。夫婦カードを持っていたとしても口座を止められてしまったり、別に預金を移されてしまっては財産が把握できません。なにより生活するためには当面の現金が必要になります。

婚姻期間中は婚姻費用を収入の大小に合わせて負担する義務があるので、別居していたとしても法律上の夫婦であれば支払われます。もしも支払ってもらえない場合には、婚姻費用分担請求をすることができます

生きていく上で、お金は必要不可欠です。しっかりと財産を把握して泣き寝入りすることがないようにしましょう。

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別居の準備(2)仕事を見つけてお金を確保する

専業主婦、もしくはパートで仕事をしている場合には子どもの有無に関わらず別居をする前に仕事を探すことが大切です。

実家が近いから落ち着くまでは実家に住めばいい、と安易に考えてはいけません。最初は両親も優しく許容してくれていたとしても、いざ生活をスタートさせてみれば、口うるさい親であることに変わりはありません。

であれば、別居中に夫のお金を使いながら就職活動をして、賢く仕事を決めて職場環境をしっかりと確保して地盤固めをしたのちに別居する方がずっと自分主体でことを進めることができます。自分(子供がいれば子供も)の生活基盤を確保してから別居する、これが自立した生活をスタートさせるための第一歩です。

その上で、婚姻費用や養育費、扶養費などについての請求準備を進めましょう。

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別居の準備(3)世帯主や住民票の移動など、どちらが別居するか決める

“別居する”といっても、しっかりとした収入のある状態でなければ、家を探すのは一苦労です。また、シングルマザーに家を貸さない、という大家さんも一定数いることは確かです。

そんな状況を踏まえた上で、お互いが納得したうえで別居するのであればどちらが家を出ていくのか冷静に話し合いましょう。

もし、子どもがいて、保育園や幼稚園、学校に通っているのであれば、転園、転校することは一苦労です。また、住民票の移動や郵便物に転送をかける、会社に届けを出す、など、手続きも色々発生します。

「共に納得したうえで気持ちよく別居をする」ということは難しいことだと思いますが、互いの負担をなるべく減らした状態で別居するのがお互いにとってベストなはずです。一度決意したのであれば、感情はなるべく排除して、冷静に話し合いをする場をつくる努力をしてみることも自分のためになることだと心に留めてみてください。

別居の準備(4)頼れるなら実家に住むもよし。援助体制の確保

特に子どもが小さい場合は一人ですべてを抱えるのは精神的にも肉体的にも負担が大きくなってしまいます。感情的に別居するのはおススメできませんが、夫と同居している状態に耐えられないのであればきちんと逃げましょう。その際に頼れる先はすべて頼る、というスタンスで親兄弟や気の置けない友人宅などを確保・検討しておくこと

親には言えないけど、兄妹なら、友人なら、というケースもあるでしょう。DVを受けている場合には必ず警察に相談し別居日を伝えましょう。住民票を移す場合には転居先がばれないように行政にもDVの事実を伝えることが大切ですが、手違いなどで夫にばれてしまったというケースも過去にはあります。身辺が落ち着いて、実際の行政サービスを受けるために住民票の移動が必要になった場合に移す方が安全かもしれません。

別居の準備(5)浮気やDVなど夫に非がある場合の証拠固めは必須

夫が浮気をしている、と知って頭に血が上りすぐに問い詰めたり、家を出ようとしてはいけません。自分がこれからどうしたいか、ということを冷静に考え復縁の道を選ぶのか、離婚や別居に踏み切るのかある程度、冷却期間をおいて考えるのが賢い選択です。自分の気持ちに整理をつけるためにも、その間しっかりと夫の浮気の証拠を集めましょう。DVに関しても同様です。痣ができるほど殴られたり骨を折られたりしていなくても、叩かれたり、言葉の暴力を受けていたり、無視を常習的にされるなどはすべて日記につけて、時には録音をすることです。

また、日常的に非道暴力を受けていなくても、例え月に一回だとしてもそれは立派なDVです。TVやメディアから流れている情報よりも自分の夫は“マシ”だからDVではない、と思わずに、辛い現状があるのなら、それを3人の信頼できる人に話してみてください。もしも3人ともが「それはおかしい」というのであればそれは正常な夫婦関係ではなくなっているということなので、速やかに別居の準備を進めましょう。すべて、自分がこれからよりよく生きていくための準備だと思って、冷静に慎重に事を進めましょう。

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【40代の別居】別居のメリット

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安易な別居は危険ですが、熟慮を重ねた結果の別居には様々なメリットがあります。そこで、代表的な別居のメリットを3つご紹介します。

別居のメリット1:冷静になって色々なことに諦めがつく

「ワンオペ育児でいなくても一緒」「家事を一切やらない。私はお手伝いさんじゃない!」「会話なんてほとんどない一緒にいる意味がない」。なんて思って別居をスタートして本当にパートナーがいない生活を始めてみた時に何を思うか、それは誰にも分りません。

本当に一人で子育てをスタートした時、本当に一人の生活が始まった時、もしかしたら、「いてもいなくても一緒だと思っていたけど、案外○○なところで役に立ってたんだな」「精神的な支柱になっていたのかも」なんて、今まで自分が高望みをしていた事実に気が付き諦めるところは諦め、新しい夫婦関係を模索するスタートがきれるかもしれません。

別居のメリット2:夫婦関係が破綻しているという事実を調停で証明しやすい

確固たる意志を持って離婚を決意している場合、同居を続けていると夫婦関係が破綻している実態が分かりづらく、調停などで主張してもまだ改善の余地があるのではないか、とみなされる場合があります。特にモラハラやDVなどで苦しんでいる場合には証拠を固めて別居をすることで、調停などでスムーズに離婚へと進むことができるでしょう。

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離婚にまつわる「調停」の種類とやってはいけない3つのこと【弁護士が教えるかしこい離婚相談所#03】

別居のメリット3:距離を置くことで復縁する可能性も

同居中、顔を合わせてはケンカばかり、もしくは家庭内別居状態で会話もまったくなかった、という場合に実際に別居というカタチで物理的に距離を置いて生活をすると、落ち着いて自分の気持ちに向き合うことができ、自分はこれからどうしたいのか、ということを冷静に考えられるようになります。毎日一緒の空間にいて、忙しい日々を送っていると不満ばかりが募り、冷静に自分に向き合うことは難しいのが現実です。別居をすることで、例え子連れであってもいつもと違った状況になり、また離婚後のシミュレーションも現実的に行うことができるので、どういう生活を真に自分が望んでいるのか、ということが分かり、パートナーの有難さ、必要性などを感じ、己を反省するようなこともあるかもしれません。

特に浮気などで一気に不仲になってしまった場合には物理的な距離を置くことでお互い素直な気持ちで再度向き合い復縁へと繋がるかもしれません。また、離婚を視野に入れた別居の場合、その時期に離婚調停を行うことがあるかもしれません。調停では、調停委員がそれぞれの話を聞き、お互いの言い分をお互いに伝えてくれます。これまで、第三者を介入せずに二人きりで話し合いを行ってきた場合、冷静に相手の考えていることや行動の意図などが理解できていない場合があります。それが第三者を通すことで、実はこういうことだったのか、と思い改めてお互いの理解を深める結果になるかもしれず、離婚調停だったはずが復縁へと繋がるケースもあるようです。

【関連記事】
知っておきたい「離婚調停」の流れ【弁護士が教えるかしこい離婚相談所#04】

【40代の別居】別居のデメリット

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軽い気持ちの別居はもちろん、固い決意の上の別居であってもデメリットは付きまといます。ここでは3つのデメリットについてみていきたいと思います。

別居のデメリット1:生活費などお金がかかる

単純に住居が二つに増えるわけなので、家賃や光熱費などの負担が増えます。もしかしたら必要のない出費をすることになってしまうかもしれません。ですが、それも厭わないほど、別居に心が向いているのなら、別居のための事前準備をしっかりとした上で行いましょう。

別居のデメリット2:復縁が難しくなる可能性も

夫の浮気や生活態度への不満などで、お灸をすえるつもりで別居をした場合、それが逆効果になってしまう時があります。プチ家出のつもりで実家に帰り、夫が謝りに来るだろうと思っていたらそのままいつまでたっても迎えに来ず、たまらず家に戻ってみたら逆に離婚届けを突き付けられた、というケースもあります。その場合、家を出たのは妻の側なので妻が有責配偶者となり、あらゆる面で離婚に関して不利になります。繰り返しますが、安易な別居はNGです。

別居のデメリット3:児童手当、住民票、転送届…事務手続きが面倒!

別居というとまずは家探しや引っ越しなどを行わなければならず、それだけでもかなり面倒です。実家に戻るにしても、児童手当の変更や住民票の移動、転送届、関係各所への報告など、行わなければいけないことは山積みです。精神的に不安定な状態ですべてをこなすのは至難の業といえるでしょう。積もり積もったものがあるのなら、別居を視野に入れた準備を着々と進め、用意周到、精神的に落ち着いた状態で行うことです。その先に離婚があるかもしれないことを考えて段階的に行うのも賢いやり方です。

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戸籍や届出… 離婚が決まったらやるべき手続き【弁護士が教えるかしこい離婚相談所#07】

【40代の別居】別居から離婚を決意した場合

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離婚を望まずに別居してもしなくても、最終的に離婚を迎えることはあります。それはいったいどんなケースなのか。また、別居中に浮気した場合はどうなるのか? 離婚する際の注意点についても紹介します。

5年別居したら離婚できる?

第三者的に見て夫婦関係が破綻しているとジャッジされれば離婚することが可能です。別居というのは一つの夫婦関係の破綻を意味しているので、その相場はおよそ5年~10年だと言われています。ただし、夫婦関係を破綻させた方、有責配偶者が離婚を求めている場合にはその限りではなく、およそ10年~20年だと言われています。

浮気をしたり、家を出たりして別居に至らせた有責配偶者が一方的に離婚を申し立てそれに応えなければいけないというのは理不尽だからです。ただし、別居状態が10年以上に渡り、関係修復が完全に不可能だとみなされたり、子どもが独立するなどの条件が揃えば離婚を成立させることができます

つまり、もしも夫が有責配偶者で妻の意志を考えず勝手に家を出て別居に至った“悪意の遺棄”の場合はどんなに離婚を求められても少なくとも妻は別居期間が10年未満であれば合意する必要はないのです。

ただし、別居を経た結論が復縁し結婚生活を続けるのか、離婚かの二者択一ではなく、現在は様々な夫婦のカタチがあり、“卒婚”といった、婚姻関係を続けながら干渉し合わずお互い自由な人生を謳歌するという選択肢もある、ということを念頭に置いて様々な可能性を二人で探ってみて欲しいと思います。

別居期間中の浮気が理由で離婚できる?

別居中の浮気に関してはいくつかのパターンが考えられると思いますが、この場合は妻が離婚を望んでいて、夫が浮気した場合、妻が浮気した場合についてご紹介します。

まず、妻が浮気を望んでいて夫がそれを拒んでいる状態で夫の浮気が発覚した場合。別居中とはいえ婚姻期間中なので、有責配偶者となり妻は離婚を進めることができます

逆に、そもそも夫が有責配偶者で妻が離婚を望み夫がそれを拒んでいる状態で妻の浮気が発覚した場合。妻の浮気が原因で別居したのではなく、あくまでも別居後、夫婦関係が破綻した状態で他に好きな人ができてお付き合いしたことが証明できれば離婚に関しての条件が不利になる、ということは多くの場合においてありません

離婚が成立したらやるべきこと

別居をしていたとしても離婚が決まったら、やるべきことはいくつもあります。別居の際に住民票や児童手当などの変更をしていたとしても、婿養子などではなく奥さんが氏を変えるのであれば銀行から保険、戸籍、会社への報告など様々な手続きを行わなければいけません

しかしそれらは一人ですべて行うことができるのでいいとして、大切なのは別居中に公正証書や合意書を作っていたとしても離婚が成立した際には改めて条件を明文化し、公正証書を作ることです。養育費の支払いなどが滞った場合に、法的効力を持って夫の財産や給与などを差し押さえることができるからです。ただし強制執行認諾文言付きの公正証書である必要があります。公正証書は公証役場で作ることができます。

【関連記事】
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いかがでしたでしょうか? 別居について様々な角度から検証してきました。あくまでもこの内容を参考に、最後は自分がどうしたいのか、ということをよくよく考えて冷静に決断していただきたいと思います。卒婚や別居婚、事実婚、同性婚、などなど今、結婚のカタチは多様化しています。二人や家族にあった結婚スタイルを探る一つの手段として“別居”という時間を捉え、よりよい未来、幸せな自分らしい人生を目指して人生100年時代を謳歌しましょう!



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この記事のライター

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更年期は眠い!  原因は自律神経の乱れ?【更年期は人生が輝くチャンス #17】

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睡眠はしっかり取れているはずなのに、眠くてだるくて仕方がない。そんなことはありませんか? 更年期は女性ホルモンの低下から自律神経が乱れがちになります。「眠れない」という悩みがある一方で「眠っても眠ってもひたすら眠い」というお悩みを持っている方も多いのです。そこで今回は、更年期の「眠気やだるさ」の対策方法をお伝えします。


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