“再決断療法”で心の奥底に隠されている“想い”を解放する 心理カウンセラー鹿屋由佳さんインタビュー<第一回>【#FocusOn】 | 大人のワタシを楽しむメディア
“再決断療法”で心の奥底に隠されている“想い”を解放する 心理カウンセラー鹿屋由佳さんインタビュー<第一回>【#FocusOn】

“再決断療法”で心の奥底に隠されている“想い”を解放する 心理カウンセラー鹿屋由佳さんインタビュー<第一回>【#FocusOn】

恋愛心理カウンセラーとして2,000人以上カウンセリングを行い、女性に圧倒的な支持を得る鹿屋由佳さん。その慈愛に満ちた優しい眼差しと絶対にクライアントをサポートするという強い意志で多くの人の心を救ってきました。日本ではまだまだ一般的ではない、心理カウンセリングの世界についてお話を伺いました。第一回です。


東京・福岡を拠点に講座や面談カウンセリングを行い、2,000人以上の心を回復させてきた心理カウンセラーの鹿屋由佳さん。WOMeでは恋愛問題について読者のお悩みに答えていただきました。今回は改めて、鹿屋さんが思う、“心理カウンセリングとは何か”について教えていただきました。インタビュー第一回目です。

心理カウンセリングと心療内科の違いとは?

――いつもWOMeに寄稿していただき、ありがとうございます。今日は久しぶりにお会いするのを楽しみにしていました。

鹿屋さん:こちらこそ! よろしくお願いします。

――さっそくですが、昔に比べたら心理カウンセリングというのは一般的になりつつあると思いますが、まだ“心療内科”と“心理カウンセリング”を混在している方は多いと思います。どう違うのか、ということを教えていただけますか?

鹿屋さん:そうですね…まず、カウンセリングにかける時間が違います

電話カウンセリングや対面カウンセリングなど、スタイルによっても変わってくるので一概には言えませんが私の場合は、一回にかける時間はだいたい2時間です。場合によってはそれ以上の時もあります

――心療内科は病院ですし、一日に診る患者さんの数が多いから、通常はそこまで時間はかけられませんよね。

鹿屋さん:そうなんです。たとえばうつ病の診察などで、きちんとカウンセリングをされる先生であっても、長くて30分ぐらいが限界だと思います。あとはお薬を処方して、次回まで様子をみるという方法が一般的かと思います。

お薬が必要な場合は心療内科が有効だと思いますが、「会社に行かなきゃと思うと胃が痛くなる」というように、明確に原因が分かる場合は心理学からのアプローチが効果的だと思います。根本的な原因は心にあるのですから、心の問題さえ取ってしまえば、もう薬で抑える必要はありませんものね。そのアプローチをしていくのが心理カウンセラーなんです。

――とても分かりやすいです!

鹿屋さん:ありがとうございます。私のカウンセリングは医療行為ではありません。医療にできることと、根本的な心の問題にアプローチする心理カウンセラーの仕事とは基本的に違うということをご理解いただければと思います。もちろん、心理カウンセラーがカウンセリングをして、「これは医療行為が必要だ」、と判断したらお医者様をご紹介することもあります。私はお医者様に許可を得ていただき、心理カウンセリングを併用されることが回復への早道だと思っています。

心が弱っている時に色々考えるのはとても大変なことだと思うので、この記事を読めるような余裕のある時に、「もしこういうことがあったらどうしようかなあ」などと考えておいていただくのもいいかもしれませんね。その為に「カウンセラーってこんな人」と身近に感じていただけるよう各地で講演、講座、メディアなどで活動しています。

――心理カウンセラーと一口に言っても、やり方は個々で違うものなのでしょうか?

鹿屋さん:アプローチの仕方はそれぞれ違います。

例えば「“頑張らなきゃ”と思わないようにしてみよう」と、語り掛けるカウンセラーさんもいらっしゃいます。そういう声かけが効果的な方もいらっしゃると思いますが、私はやりません。そこは思考の部分だから、難しいと思うからです。

――どういうことでしょうか?

鹿屋さん:「頑張らなきゃ」と思わないようにしようと一生懸命、頭で考えても心が不安な状態だったら、「頑張らなきゃ」と思わないようにしなきゃ、と頑張ってしまう

なので逆にいえば不安感さえ取り除ければ、自然と思考も変わるし、思考が変われば自然と態度も変わっていきます。それは、不安感から来ていた怯えがなくなるので、ビクビクしたり人の顔色を見たりして頑張る必要がなくなるからです。そうなると、自発的に不安なく頑張れます

――なるほど…。

鹿屋さん:私のカウンセリングは、感情にアプローチしていくことで、改善に導いていくので効果がでるのが早いのが特徴ですが、別な方のカウンセリングを受けたことがある方で「あ、その方法は以前受けましたが効果ありませんでした。」と仰る方がいらっしゃいます。私のカウンセリングはオリジナル部分が多いので入り口は同じようでも行程は違います。そしてカウンセリングとは何よりもカウンセラーとの相性です。心の奥を扱うので、お互いに信頼しあえてこそ効果が生まれます。間違っても、「心理カウンセリング自体が自分に合わないんだ」とか「自分が悪いんだ」とか思わないで欲しいです。

カウンセリングに重要なのは“分析”

――鹿屋さんがカウンセラーになったのは、ご自身の様々な経験がベースにあったそうですね。

鹿屋さん:私は子どもの頃からずっと心に空虚感、不安感があったんです。ですが母からは「元気で華やかでいなさい」と言われ続けていました。なので母からの愛情を得るためにいつも人前では頑張って元気なように装っていました。ですが、それって薄い氷の上をそーっとそーっと歩いているような感覚でした。ちょっとでも油断すると氷は割れて、冷たく深い湖の底に落ちてしまう。そうなるのが怖いから、いつもいつも周りの様子をうかがって氷が割れないようにビクビクしながら生きている感じでした。

――それはものすごくしんどいですね…。

鹿屋さん:ええ。それがね、カウンセリング学院に通っている頃、尊敬するカウンセラーのワークの中で「その氷を割って落ちてごらん」って言われたんです。それまでずーっと氷を割らないように生きてきたのに、その氷の上を割って深い湖にわざと落ちてみなさいって!

――ものすごく勇気のいることですね。

鹿屋さん:そうなんです。でもね、思い切ってその氷を割って湖の中に落ちて行くと「これだったんだ!」ってずっと胸の内にあった空虚感、不安感の原因がわかったんです。そしてそこをさらにカウンセリングしたら、胸の中にあった冷たい湖と氷が草原に変わりました

――草原に変わったんですか!?

鹿屋さん:そうなんです。もちろんイメージですが。薄い氷の上を歩くような不安がない。草原なのでドンッ!ドンッ!と飛び跳ねても割れないから安心なんです。この心の感覚の変化が私の人生を変えました。気が付いたら、鬱傾向から抜け出し、19年苦しんでいた摂食障害の行為が無くなり、生理不順から解放され、ダイエットをしなくても理想の体重になっていました。本当にいつの間にか楽になっていた、という感覚です。そして無理して元気な振りをしなくても、心からのびのびと人に接することができるようになり元気になりました。カウンセリングの勉強を始めて最初に楽になったのは自分自身だったんです。それで「自分自身が辛さから解放されたこの体験や心が本当に楽になったこの経験をみんなに伝えたい! 辛い苦しい思いをしている方たちを解放したい!」と、さらに強く思うようになり、カウンセラーの世界に入る覚悟が本格的にできました。

――いよいよプロのカウンセラーとして仕事をスタートさせたのですね。普通の人にとっては、重い話を聴くだけでも相当しんどいことだと思うんですが、鹿屋さんは、人の悩みを聞き続けることでしんどくなったりはしないのでしょうか?

鹿屋さん:そうですね…もちろん、カウンセリングをしたあとはグッタリと疲れてしまいます。それくらい集中して真剣に依頼者の方に向き合いますから。でもね、不思議と“ストレス”として蓄積することはないんです。それは恐らく、カウンセリングを受けにきてくださった方をいらっしゃった時の状態のまま帰してしまうことがないからだと思います。

――なるほど…鹿屋さんのところにいらっしゃって、カウンセリングを受けた方は、元気になって帰って行かれるから結果的にプラスの状態だけが残る、というわけですね。素晴らしいです。

鹿屋さん:心理カウンセラーとして、話をただ聞くのではなく、分析をしながら聞いている、ということもあると思います。友だち同士だと共感しながら話を聞いてしまうので、相手の話に自分も同化してしまってしんどくなってしまうことがあると思うんです。でもね、私はプロとして目の前の方をどうやったら楽にしてあげられるか、という視点で分析をしながら話を聞いているので、どんな内容であっても、頭は冷静な状態なんです。「この案件のポイントになるキーワードはココだ!」と、糸口を見つけるのに必死ですから(笑)

“再決断療法”と“アドバイスはしない主義”

――鹿屋さんが心理カウンセリングで用いられている方法はすごくオリジナリティが高いと聞きました。どういったことなのか具体的に教えていただけますか?

鹿屋さん:そうですね…色々なメソッドを組み合わせて独自のカウンセリング手法を用いているので、オリジナリティ色が強くなっているかもしれませんね。私はとにかく相手の話を聴いて、問題となる部分を見つけたらひたすらその人が持っている感覚を掘り起こして処理をしていく、というカウンセリングを行います。

――それは…なかなか難しい作業な気がします。自分が本当に思っていること、思い込み、表面的に取り繕いたい思い、など様々な葛藤がゴチャゴチャになっているのが、大人のような…。

鹿屋さん:そうなんです。ご本人の思い込みなど様々な感情が邪魔をして、なかなか本当の感覚というのは出てこないものです。

でもね、「いや、この話は別に関係ありません」なんて依頼者の方が仰ったとしても、長年カウンセリングをしていると、「ん? 何かまだこの奥にあるな?」とピンとくるようになります。「強がっているのかな」とか、「これは消した方がいい感情だな」といった感じで考えながら聞いていって、見つかった負の部分のケアをしていくんですね。本当の感覚は深―い根っこの部分にあるので、その根っこを探し当てて取り除く、という作業をしていきます。ご自分で「私はこういう経験のせいで、辛い思いをしています」と“原因はこれだ!”と思ってこられても、私と一緒に原因を探していくと9割以上は別の原因が出てきます

その上で、その時、感じた感情をきちんと受け止めてもらいます。これがとても大切なことなんです。感情をしっかり受け止めることで、はじめて次に進むことができるんですね。そして、その後もカウンセリングの段階を追って、嫌な感情がすっかり取り除かれた後で、新しいプラスのイメージを入れる作業を行います。基本になっているものは“再決断療法”といいます。

――“再決断療法”という言葉は初めて聞きました。 他に鹿屋さんの独自色が高いことってありますか?

鹿屋さん:そうですね…この療法を元にその方に合ったアプローチをしていきます。しいて言えば、私は“アドバイス”はしない主義なんです。“アドバイス”って、一人の人間の経験や知識から生まれたものにすぎないんですよね。ですが、一人ひとり生まれ育った環境や価値観は違いますから、たった一人の人間の経験からのアドバイスがフィットすることなんてまずないと思うんです。

――なるほど…。

鹿屋さん:それにね、私自身が昔から人から相談を受けるのが苦手なんです(笑)友人からでも、「これ、どうすればいいと思う?」とか「彼、どう思ってると思う?」なんて丸投げされて聞かれるのがとっても苦手 (笑)「そんなのわかるわけない」と思うし、簡単に「大丈夫」なんて言えません。アドバイスしても「そうねー、でもね」と返され堂々巡りになってしまうことがほとんどです。友達とは楽しい時間を過ごしたいのに、解決もせず、堂々巡りに時間を費やすことほど私にとって辛いことはありません(笑)。

なので私は “アドバイス”をする方法ではなく、“問題を解決する技術”を勉強してきたわけです。

――ものすごく納得です。

鹿屋さん:ありがとうございます。これがね、カウンセリングではなく、講座や講演の場合は自分がこれまで体験してきた事をベースに発信する場なので「こんなふうにすると楽しいよ」といったお話をすることができます。心理学をベースに、「こうしたことが原因だったとしたら、その相手に、こういう言葉がけをしてあげることができますよ」とか「こういう話し方をすれば子どもの心に届きやすいですよ」といったことをお伝えします。

“怒りの抑圧”から発症する“うつ病”

――カウンセリングの手法としては、相談された方の負の感情を解放させることで取り除き、新しいプラスのイメージを上書きすることで改善に導いていく“再決断療法”をベースとして、様々な療法を組み合わせたものだと伺いました。しかし、辛いからこそ潜在意識の中に隠されていた負の感情を自覚させるというのは、すごく難しそうです。

鹿屋さん:そうですね。負の感情を体験するのは辛いことでもあるので、難しく感じるのは当然です。でも、自分の本当の気持ちが認識できるようになると、ストレスから解放されて生きるのがずいぶん楽になるんですよ。

一つ例をあげると、講座の生徒さんの配偶者で、うつ病を患い休職中の会社員の方が来てくださったことがありました。その方の場合、最初はなかなかご自分のことを話してくださらなかったんです。(※カウンセラーには守秘義務があります。事例は許可をいただいているもののみです)

――男の人は特に自分のことを話すのに抵抗がありそうですね。

鹿屋さん:そうなんです。うつ病のきっかけになった出来事を聞いても、「自分が悪いんです。仕事ができなかったせいだから」と仰るばかりでした。でもお話を聴いていくうちに、仕事で失敗してしまった時、同僚から「だからお前はダメなんだよ!」と言われたことをきっかけにうつ状態が始まったことがわかりました。

――ひどい言い方ですね。

鹿屋さん:ふつうはそう思うでしょう? でもその方は「いやいや、自分がうまくやれなかったから悪いんです。そう言われてもしかたがありませんし、別に腹も立ちません」とおっしゃるんですよ。そこで、100円均一のお店で手に入る、当たるとペコンと凹むようなおもちゃのバットを渡して「目の前に相手がいると思って、その時の気持ちをバットで表現してみてください。相手を攻撃するのではありませんよ。その時感じた気持ちを音にして吐き出してみてください」とお願いしました。

音というのはすごく効果があるものなんです。最初はポンポンとバットで軽く叩いていたものが、だんだん激しくなって「なんだか腹が立ってきました」と仰るようになりました。「その調子でどんどん怒りを出してしまいましょう」とお伝えすると、もうバンバン叩きながら「お前だって失敗するじゃねーか!」という本音の部分が出てきたんです。

――その気持ちを抑えて隠していたんですね。

鹿屋さん:はい。うつ病は“怒りの抑圧”から発症することが多い病気です。怒りというのはエネルギーの元なので、それをむりやり抑えていると、だんだん気力がなくなってくるんです。また、“同僚への怒り”を抑えてしまったことで、行き場を失った怒りの矛先が“仕事がうまくこなせなかった自分”へと向かってしまい、自分自身を傷つけてしまったので自己否定感が強くなりうつ病になってしまったともいえます。

とはいえ、怒りを他人に向けてしまうとそれは“攻撃”となり人間関係が悪化するので、してはいけませんね。けれどさっき言ったように怒りの感情は自分だけで処理することもできるんですよ。それをしないから、心にストレスが溜まってしまうんですね。

――“再決断療法”に“アドバイスはしない主義”。鹿屋さんのカウンセリングが徐々に姿を現してきました。第二回目は怒りの発散の仕方や最近でてきた“新型うつ”に関するお話です。お楽しみに。

インタビュー・文/佐藤優子、撮影/鈴木 志江菜、編集/和氣恵子

鹿屋由佳さんプロフィール

全国心理業連合会認定プロフェッショナル心理カウンセラー

東京、福岡を拠点として全国でカウンセリングや講演、講座を行い活躍中

【資格】
・全国心理業連合会認定プロフェッショナル心理カウンセラー
・全国心理業連合会認定ストレスチェックコンサルタント
・日本肥満予防健康協会認定講師
・日本マナーOJTインストラクター協会認定 マナーOJT講師
・日本マナーOJTインストラクター協会認定 ソーシャルマナー1級インストラクター
・JAM認定 アンチエイジングアドバイザー
・JOPH認定 ダイエットアドバイザー
・JOPH認定 美肌食マイスター
・フラワーセラピー講師
・バランスウォーキング講師
・日本ホリスティックビューティ―福岡認定校講師
・ジョンロバートパワーズ校福岡修了(マナー、立ち居振る舞いなどフィニッシングスクール)他

【講演、カウンセリング他実績】
・日本最大級女性専用の電話カウンセリングサイト『ボイスマルシェ』カウンセラー数500名超中人間関係部門1位、2018年顧客満足度において人間関係部門年間MVP
・ソーシャルマナー講師として、断トツの受講者数で2018年、年間功労賞を受賞 
・RKBテレビコメンテーター、2013年~2015年3月まで2年間
・全国の企業や大会、ロータリークラブ、ライオンズクラブでの講演、クリニックや企業での社員研修。
・プライベート講座の他、朝日カルチャーセンタ新宿・池袋コミュニティカレッジ・岩田屋コミュニティカレッジ・福岡女学院天神サテライト・西日本ビューティーアカデミー・朝日カルチャー北九州、琉球新報、沖縄桜坂市民大学、同志社大学日本橋サテライト・リビング福岡・リビング北九州・リビング東京・リビング埼玉・リビングかしわ・リビング千葉・などで連続開講
・東京・若者教育支援センター元顧問(2015年ニュースeveryにてカウンセリング風景の特集をされました。YouTubeにて再生回数50万回以上)(不登校、引きこもりなどの若者、親ごさんそれぞれの問題解決サポート)
・一般の方、芸能人、東京タレント養成校の生徒やスポーツ選手の本番やオーディション前の緊張解消対策
・不妊治療情報誌『ママになりたい』専属カウンセラー
・面談カウンセリングでは2000名以上、電話その他2000名以上、計4000名以上のお悩みを解決

【主な出演番組】
日テレ「ニュース every」(フリースクール密着取材)
RKB「今日感テレビ」コメンテーター
RKB「今日感テレビ」にコミュニケーション講座の連続特集
KBCテレビ「ドォーモ」(心理コメンテーター)
KBCテレビ「サワダデース(ストレス心理やダイエット心理カウンセラーとして)」
KBCテレビ「気ままにLB(妹と鹿屋姉妹として美の達人のコーナー)」
TVQ「アイシテ!」(恋愛心理カウンセラーとして)
TVQ「あっは、研究室」(コミュニケーション術)
NHKテレビ(恋愛講座)
RKBラジオ(女子力アップ)
FM福岡
沖縄RBCラジオ
fmタイフーン など



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