季節の新茶や日本各地の地紅茶を楽しんで 英国紅茶研究家 斉藤由美さんインタビュー<最終回>【#FocusOn】 | 大人のワタシを楽しむメディア
季節の新茶や日本各地の地紅茶を楽しんで 英国紅茶研究家 斉藤由美さんインタビュー<最終回>【#FocusOn】

季節の新茶や日本各地の地紅茶を楽しんで 英国紅茶研究家 斉藤由美さんインタビュー<最終回>【#FocusOn】

英国紅茶研究家 斉藤由美さん。著書『紅茶セラピー~世界で愛される自然の万能薬』では紅茶のすごい効能について13項目も紹介しています。なかでもインフルエンザ予防効果が科学的に実証されたという内容は驚きです! 手軽に賢く生活に紅茶を取り入れる方法についてお話を伺いました。


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著書『紅茶セラピー~世界で愛される自然の万能薬ー』で知られざる紅茶の世界を余すところなく教えてくださった斉藤由美さん。「さらに詳しく日常生活に紅茶を取り入れる方法が知りたい!」と、斉藤さんに紅茶についてお話を伺ったインタビュー最終回は“一歩先行く紅茶の楽しみ方”について教えていただきました。

季節の新茶でその時しか楽しめない香りを楽しむ

――ここまで紅茶について色々話を伺いましたが、WOMe読者に向けてワンランク上の紅茶の楽しみ方を教えていただけますでしょうか?

斉藤さん:そうですね…紅茶にも“新茶”があるのはご存じですか?

――知らないです!

斉藤さん:紅茶は様々な産地で基本的に年中生産されますが、特に香りの充実する時期があるんです。その時期を“クオリティシーズン”と呼び、その期間に生産された紅茶は“クオリティーシーズンティー”として特別な位置づけで紹介されます。私はそれをわかりやすく「紅茶の新茶」とお伝えしているのですが、本当にその時期に採れた新鮮な季節の香りや味わいを楽しめる逸品なのです。
有名なものでは、インドのダージリン地方で産出される春摘みの「ファーストフラッシュ」は、若々しく立ち上る香りが特徴の紅茶で、普段飲んでいるダージリンにはないフレッシュさを楽しめます。スリランカの「ウバ」は、8~9月にかけてが旬のシーズンで、この時期に採れたものだけが持つ香りが特徴なんですよ。スーッとした強烈な香りがそれで、例えると湿布薬の香りとでもいいましょうか…この季節に産出されたこの地域の紅茶だけが持つ、特別な香りなのです。

――不思議ですね!

斉藤さん:本当に不思議ですよね。そのスーッとした強烈な香りが強ければ強いほどクオリティが高い紅茶だと言われています。

――紅茶に新茶があるということを話ながらアフタヌーンティーを楽しむだけでも会話が弾みそうですね! ボジョレー・ヌーヴォーは普通のボジョレーに比べて価格が高かったりしますが、紅茶の新茶もそうなのでしょうか?

斉藤さん:そうですね…やはり普段使いするような紅茶とは違って高いと感じる価格だと思います。私の経営する紅茶専門店での価格を例に挙げますと、一般的な紅茶は50g、500~600円ですが、新茶になると3~4倍の価格になります。例えば30g、1350円というものも。そうすると皆さん「高い!」ってビックリされます。でもね、ここで考えていただきたいのが、紅茶は一杯分に茶葉を約3g使うのですが、3gということは30gだと10杯分。一杯分として計算すると金額はわずか135円です。高級だと言われる紅茶をこの金額で飲めると考えたら、家庭で紅茶をいれることもまた、とても楽しくなってきませんか。

――そうですね、そう思うと、すごくハードルが下がりますね。ワインで贅沢しようとなったら一杯、数千円したりしますが、紅茶だったら数百円…そして…体にいい(笑)

斉藤さん:そうです(笑)

日本全国にある“地紅茶”が今、密かなブーム

斉藤さん:あとは、“地紅茶”というのもあります

――ジコウチャ? とはなんですか?

斉藤さん:“地ビール”ってありますよね。それと同じようにその土地、土地で作られている紅茶のことです。

――なるほど! 土地の“地”のお“茶”ですね。日本で紅茶が作られているんですか? 初めて知りました!

斉藤さん:ええ。北日本以外では、ほぼ作っていると思います。

――え! そんなにあちこちでですか!? すごくびっくり…。

斉藤さん:もともと日本は、紅茶を製造し海外に輸出していた時代があったのです。明治時代から昭和の戦後にかけて、栄えました。ところが、1971年に紅茶輸入自由化となってから、国産紅茶は姿を消してしまいます・とはいえ、せっかく紅茶を作る技術があるのに、作るのを完全にやめてしまったら、その技術も廃れてしまいますよね。それで生産地の方々が紅茶を復活させようという取り組みが増えていきました。町おこしのために作り始めて有名になっている紅茶もありますよ。ここ10年間で、地紅茶は著しく成長しています。地域の特産品として販売しているとことも増えていますから、旅行先などで探してみるのも楽しいですね。


――そうだったんですか全然知らなかった…。そう考えると紅茶を飲むことで世界旅行も国内旅行も楽しめちゃいますね。安全に健康的に(笑)

斉藤さん:そうなんです! それも紅茶の楽しい味わい方の一つですね。

紅茶を使って思い出を呼び覚まそう!

――他に紅茶の楽しみ方はありますでしょうか?

斉藤さん:これは私の楽しみ方の一つなのですが、海外旅行で出かけた先、特にイギリスの場合ですが、旅ごとにいつも同じ紅茶をオーダーするようにします。今回の旅は、どこにいってもアールグレイを飲もうとか、今回はアフタヌーンブレンドにしてみようというように。同じ紅茶でもティールームによって香味が異なったりする点を知る機会にもなりますし、何よりも、日本に帰ってきてからその紅茶の香りを嗅ぐと自然にその旅のことを思い出す瞬間が、たまらないのです。

――ああ! 記憶に一番直結しているのは香りだと言われていますものね。

斉藤さん:そうなんです。ですから、その紅茶を飲むと自然と旅の記憶が思い出されて幸せな気分になりますし、いい気分転換になります。写真やビデオには収められない、特別な旅の思い出です。

――素敵です。私も真似しよう(笑)たくさんお話いただきましてありがとうございました!最後に、斉藤さんの夢などありましたら教えてください。

斉藤さん:そうですね…希望はいろいろ叶えてこれたので、いざ尋ねられると考え込んでしまいますね(笑)もし、もっと時間に余裕ができたら…オリジナルの紅茶ブランドを立ち上げたいです。そのためにも、もっと海外に行きたいですし、国内の紅茶についても勉強したいです。まだまだ知りたいこと、学びたいこと、経験したいことがたくさんありますから。

――斉藤さんのお話を聞いていると紅茶の世界がどんどん身近に楽しいものとして感じられます。紅茶は子どもからお年寄りまで楽しめるもの。老後の素敵な趣味として、紅茶を勉強するのもいいかもしれませんね。まずはインフルエンザシーズンに向けて殺菌効果抜群の紅茶を日常に取り入れて元気に乗り切りましょう!

斉藤由美さんプロフィール

英国紅茶研究家、ライター

日本紅茶協会認定ティーインストラクター、ティーアドバイザーの資格を持つ。東洋大学文学部卒業後、ブルックボンド紅茶を扱うメーカーに入社、総務部で人事を担当したあと、「ブルックボンドハウス」副支配人として紅茶教室の企画を担当、人気紅茶教室の基礎確立に貢献。その後、ユニリーバに転籍し飲料マーケティングに所属、リプトンのPRを担当した。
現在は、紅茶専門店&紅茶スクール「イギリス時間紅茶時間」(秋田県大館市)のオーナーとして、ティールーム、ショップ、紅茶スクールを運営。秋田市、青森県弘前市のカルチャースクールでも紅茶講座を担当するほか、紅茶セミナーや講演などの活動も行う。自身がプロデュースし、同行する「イギリス紅茶ツアー」なども実施。近著『しあわせ紅茶時間』(日本文芸社)は、台湾・韓国でも翻訳出版された。著書はほかに、『すてきな紅茶時間』(PHP 研究所)、『英国紅茶の贈り物』(KK ベストセラーズ)など。秋田県大館市在住。

紅茶セラピー - 世界で愛される自然の万能薬 -

¥ 1,430

斉藤由美:著、冨田勲:監修 いいことずくめの飲み方のコツ、おすすめレシピ、おいしいお供を紹介。インフルエンザ予防効果も科学的に実証された紅茶のすごい効能13。



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