『こじらせない離婚』著者:“円満”離婚弁護士 原口未緒さんインタビュー<第一回>【#FocusOn】 | 大人のワタシを楽しむメディア
『こじらせない離婚』著者:“円満”離婚弁護士 原口未緒さんインタビュー<第一回>【#FocusOn】

『こじらせない離婚』著者:“円満”離婚弁護士 原口未緒さんインタビュー<第一回>【#FocusOn】

三度の離婚、一度の事実婚~そして解消、とご自身が結婚・離婚のプロフェッショナル! “円満離婚弁護士”として多くの離婚を円満解決へと導く原口未緒さんにご自身の結婚・離婚のこと、最近増えている離婚案件などについてご著書『こじらせない離婚』を基にお話を伺いました。インタビュー第一回です。


“円満離婚弁護士”として『こじらせない離婚』を執筆した原口未緒さん。ご自身も三度の離婚、一度の事実婚解消と様々な経験をされています。今回は原口さんになぜ弁護士になったのか、ご自身の結婚・離婚などについてたっぷりお話を伺いました。インタビュー第一回です。

両親の泥沼離婚劇と満員電車に“乗りたくない”

――本日はよろしくお願いします。さっそくですが、原口さんはなぜ弁護士になろうと思ったのでしょうか?

原口さん:質問内容をいただいて改めて考えてみたんですけど、“満員電車に乗りたくない”っていうのが一番の理由かなあと思いました。あと、父は弁護士だったので環境も大きいですよね。子どもですから、どんな職業があるかとか良く分からないじゃないですか。周りの友人たちが当たり前のように会社員になるために就職活動を始めだした大学2年生の頃に、「毎朝同じ時間に満員電車に乗って同じ場所に行くなんて絶対に無理!」って思ったんです。そこから弁護士の勉強を始めました。

――お父様は喜ばれましたか?

原口さん:そうですね。嬉しそうにしていた気がします(笑)

――『こじらせない離婚』に書かれていましたが、ご両親は泥沼離婚をされたんですよね。

原口さん:そうです。母は未だに離婚に納得していないですし、父への恨みつらみを言い続けています。

――そうなんですか…お母さまは薬剤師でいらっしゃったんですよね?

原口さん:そうです。法律も何も分からない一般人です。私が21歳の時に調停がスタートしたんですが、父親は法律のプロで母親は何もわからない素人なわけです。弁護士になろうと思ったのはそんな母親を助けたいという思いもありました。父親の女性関係が原因で父から離婚を突き付けられたわけですが、なにせ父は法律のプロですから有利な状況にもっていけるのでは? と当時は思ったんです。母は弁護士をつけなかったんですよ。

――ええ! なぜですか?

原口さん:究極のポジティブ思考というか…変わっているんですよね(笑)周りからは弁護士をつけなさいってさんざん言われていたんですけど…最終的に裁判になってようやく弁護士をつけました

――今も離婚に納得していない、というのはお母さまお辛いですね…。

原口さん:そうですね。でもしょうがないですよね。他人を変えることはできないし、思い通りにだってできない。自分自身の考え方を変えるしかないんです。私も散々長いこと愚痴や恨みつらみを聞かされ続けて、自分自身メンタルに関する勉強も色々して、今この境地に至りました(笑)

一人目の夫の場合:勘違いから離婚に同意

――そんなご両親の泥沼離婚劇を見ていたら結婚したくない、と思いませんでしたか?

原口さん:両親を反面教師にして母親のような妻になると夫が逃げるんだなと思ったので、私は母とは逆の妻になろうと思いました(笑)当時、同じ法曹界で働く男性とお付き合いしていたんですが、周囲が徐々に結婚しだして私も結婚したいなあって思ったんです。なんというか20代の結婚に関する幻想ですね(笑)婚約指輪をもらいたい、とかウエディングドレスが着たい、とか名字が変わりたい、とかいう

――ありますね。ゼクシィ買いたい、とか(笑)

原口さん:そうそう(笑)そういう感じで結婚がしたかったんです。でもね、実際してみたら…仕事に関する能力は突出して高い人だったんですが、まったく心の交流ができなかったんです。表面的な会話しかできない。それでだんだん寂しくなってしまってもうダメだな、って思ったので「離婚したい」と言いました

――そうしたら?

原口さん:不機嫌になったり、怒ると基本的に黙ってしまう人だったんですね。それで「離婚したい」って言った時も黙ってしまって。「なんで?」とか聞かれたら話が進むじゃないですか。でも何も言わない、聞かない。なので私もそれ以上何も言えなくなってしまって…話が全く進みませんでし。そのうち「私が変われば状況も良くなるかな」と思ってしまって。「もしかしたら私が“かまってちゃん”になっていて彼に迷惑をかけているのかな」と思って自立しようと北海道に単身赴任をすることにしたんです。

――彼は反対しなかったんですか?

原口さん:そういうのはなかったです。それで北海道で単身赴任生活をしても何にも違和感がなくて。改めて「こんなの夫婦っていえるのかな?」と思って、また「離婚してほしい」と伝えました。そしたらね、元夫は未だに勘違いしていると思うんですが、この時、二番目の夫と出会っていたんですね。それで二番目の夫のことが好きになったから離婚したいって言っているんだと思ったようで「好きな人ができたのならいいよ」って離婚に応じてくれたんです。

――勘違いで離婚に同意してくれたんですね! 一人目の夫とはどのくらいお付き合いして結婚したんですか?

原口さん:4年ですね。でも遠距離恋愛の時期が長かったんです。だからどんな人か、とか本質的な部分は理解できていなかった。何より私が結婚したかったから、私から彼に「結婚してほしい」ってお願いしたんです。彼は仕事に打ち込みたいからまだ結婚はしたくなかったみたいでした。なのに…ね(笑)

二人目の夫の場合:弁護した相手と再婚そして離婚

――結婚しないと分からないことって本当にたくさんありますよね。ところで、二番目の旦那さんと最初の結婚をしている間に出会われていた、ということでしたがそれはどういうことでしょうか?

原口さん:彼は出会った時に留置所に入っていたんです。私が彼の弁護を担当しました。2008年6月に弁護をしたんですが、その時に「俺が出所したら結婚してくれ」って言われて、「何言ってんだこの人」って思ったんですが、なにせ一人目の夫がまったく感情的なところがない人だったので、その反動で真逆の情熱的な部分に惹かれちゃったのかな(笑)2009年5月に出所して、すぐにお付き合いを始めました。それで、そのまま家に転がり込まれて籍を入れちゃいました

――それはまた素早い展開ですね! 抵抗はなかったんですか?

原口さん:それはありましたよー。世の中的に弁護士と元犯罪者が結婚ってどう思われるのかな? って思いましたし。旭川の弁護士会にはバレて、なんとなく居づらくなって。彼も旭川じゃない方が仕事を探せるかな、というのもあって札幌に引っ越しをしてそこで開業しました。

――そうだったんですか。ちなみに…二番目の夫はどんな罪で刑務所に入っていたんですか?

原口さん:麻薬です。私が弁護した時は2回目の逮捕だったんですが、それまでの間はやってなかったって言っていました。もちろん、私と付き合って結婚している間もやりませんでした。それは信頼できるって思ったんです。

――麻薬ですか! そんな風に信頼できるというのが原口さんの懐の大きさだと思います。普通は怖いし、弁護士という立場を考えると結婚まで踏み切れないかと…。

原口さん:そうですよね(笑)その辺がね、私も母親に似て楽観的なんですかね…ただ、やっぱりチンピラですから、働かないでどんどんお金だけ使って、私の貯金は減っていくし、挙句の果てに車を勝手に売却されて。さすがにそれでキレて離婚することにしました。

――よくすんなり応じてくれましたね。

原口さん:そこは私うまいんです(笑)彼はすごく気分の浮き沈みが激しい人だったんですが、機嫌のいい時に「出さないけど念のために書いて」って言って離婚届けを書いてもらっていました

――機嫌が良い時とはいえ、よく素直に書いてくれましたね!

原口さん:自分がたくさんお金を使い込んでしまったことを申し訳なく思ってくれてはいましたからね。「いつも迷惑かけてごめんなー」とか言っているときに書かせました(笑)

――しかし離婚届を出したとはいえ、家に居座られたら同じことですよね?

原口さん:そこもね、考えました。当時彼は仕事の関係で家にほとんど帰ってきてなかったんです。それでカギを返してもらっていました。荷物も家にはほとんどなかったので離婚届けを出してきれいさっぱり終わり!

――さすが弁護士先生です(笑)

原口さん:でもね…やっぱり離婚するというのは精神的にしんどいですよ。特に一回目の離婚は本当に色々悩みましたし落ち込みました。何度しても離婚するのは本当にしんどいです。それは身をもって理解しています(笑)

――想像よりも小柄で驚いた、弁護士の原口未緒さん。弁護士という固いイメージとは正反対の物腰柔らかく気さくでキュートなお人柄は心が傷ついていても安心して離婚相談ができるなと思いました。第二回目は3度目の結婚・離婚、そして事実婚のお話です。※2020年1月14日(火)12時公開

文/和氣 恵子、撮影/鈴木 志江菜

原口 未緒(はらぐち・みお)さんプロフィール

弁護士

東京護士会所属。心理カウンセリング・スピリチュアルカウンセリングも併用しながら、こじらせない円満離婚の実現を目指します。著書『こじらせない離婚―「この結婚もうムリと思ったら読む本」(ダイヤモンド社)
事務所名:弁護士法人 未緒法律事務所
事務所URL:http://mio-law.com

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