3度の離婚そして事実婚へ円満離婚弁護士 原口未緒さんインタビュー<第二回>【#FocusOn】 | 大人のワタシを楽しむメディア
3度の離婚そして事実婚へ円満離婚弁護士 原口未緒さんインタビュー<第二回>【#FocusOn】

3度の離婚そして事実婚へ円満離婚弁護士 原口未緒さんインタビュー<第二回>【#FocusOn】

『こじらせない離婚』の著者である円満離婚弁護士 原口未緒さん。三度の結婚と離婚、一度の事実婚を最近解消されました。現在は3歳の男の子を持つシングルマザー。バイタリティ溢れるその生き方と最近増えているという離婚理由などについてお話をうかがったインタビュー第二回です。


前回のインタビューでは二度の結婚と離婚についてお話してくださった原口未緒さん。インタビュー第二回では、三度目の結婚と離婚、そして事実婚と出産、などについてお話を伺いました。

三人目の夫の場合:絶対に言われたくなかった○○の二文字

――壮絶な二度の結婚離婚体験でしたが、次に三回目の結婚・離婚話を聞かせてください。

原口さん:今度は異業種交流会で出会った4つ年下の男性です。札幌で開業したものの知り合いもいないので顧客がいなかったんですね。それで、いろいろな異業種交流会に顔を出すようにしていたんです。そこで彼と出会いました。当時、彼は夫のある女の人と不倫をしていて、彼女が離婚できるように相談にのってほしい、と言われました。それで、彼女から話を聞いてみたら、どうも彼女に離婚する気はなさそうなんですよ。直接彼にそういうことは言いませんでしたけど…。その後、彼は彼女とお別れして、なんとなく自然なカタチでお付き合いが始まって、結婚することになりました。

――スムーズですね! 二度の離婚経験からもう結婚は懲り懲り…という風にはならなかったのですか?

原口さん:一度目と二度目があまりに極端だったので(笑)この人は“普通”だから大丈夫だろう、と思ったんです

――それが離婚することになってしまった…。

原口さん:今度は私がふられたんです。彼はご両親が離婚をしていてそのことで辛い思いをしていたので、「絶対に離婚という言葉を使わないで欲しい」と言われていたんですね。それなのにケンカをした時に売り言葉に買い言葉で「もう離婚よ!」と言ってしまった。途端に彼の顔色が変わって離婚を突き付けられました。私は彼が好きだったし、離婚したくなかった。何より、その一言だけが離婚の原因だとしたらまだやり直せるだろうって高をくくっていたんです。

それで彼に謝って尽くすようになりました。そしたらね、それまでは彼が年下ということもあって何となく私が尻に敷いている感じがあったのに、立場が逆転していつも私が彼の顔色をうかがう状態になってしまったんです。そしたら彼も彼で助長して夜遊びも始めたみたいで。そういうのをご親切に報告してくれる人がいるんですよね。「旦那さん“すすきの”にいましたよ」とか言って。

――噂によく聞く“すすきの”ですね(笑)

原口さん:ええ(笑)それでね、9か月頑張ったんですけど、友達に言われた一言でふと気が付いたんです。「彼じゃなくてもいいんじゃない?」って。それで「あれ? こんなことする必要あるのかな?」って

――こんなことっていうのは、彼のご機嫌を伺って彼に尽くすような生活ですか?

原口さん:そうです。それでバカバカしくなっちゃって。「一千万円くれたら離婚する」って言いました。正直その時はまだ離婚を彼に諦めて欲しかったんです。それで、“一千万円”って聞いたら諦めてくれるかな、って思ったんですけど、それが逆効果で。「結局金か!」ってものすごく怒ってしまって。

で、もうダメだな、と思って冷静に自分の納得のいく額を計算したんです。当時の二人の間で貸し借りしたものとか色々考えると五百万円くらいかなあと思って、「五百万円でどうですか?」という話をしました。もちろん、一度に五百万円ではなく、月5万円ずつだったら払えるでしょう、という条件で。それで「自分から離婚したいって言いだしたんだから、公正証書とかそっちが準備して離婚に向けて準備を進めて」と伝えていたんですがやっぱり一般人なので法律のこととかよくわからなくて。しょうがないので私が公証役場に段取りをとって2人で公証役場に行って、離婚届を書きました

彼は小さな会社を経営していたんですが、払われなくなるときのリスクも考えて、会社も連帯保証人にしてもらいました。このあたりも弁護士ですね(笑)彼には「俺は弁護士と結婚したんじゃない!」なんて言われましたが(笑)私がサインした離婚届けを渡したらすぐに役所に届けに行ったようでそれはちょっとショックでした。「すぐ離婚届け出すくらい私のこと嫌いだったんだな」って思って。まだどこかで「やっぱり離婚しない」って言ってくれるんじゃないかって期待してたんですね。

四人目の夫の場合:「まさか!」のおめでた婚

――とうとう3度目の離婚を経験し…今度は事実婚を選択されますが、これはどういった経緯だったのでしょうか?

原口さん:東京に帰ってきて知り合った彼とは長らく友だち以上恋人未満、といった関係でした。私は3回結婚しましたが、子どもができなかったから、私は子どもができない体質なんだな、って思っていたんです。そうしたらできたんですよ。

――おめでた婚だったんですね!

原口さん:そうです。ちなみにね、三人の元夫たちはそれぞれ再婚して子どもができてるんです。二人目の元夫なんて今二人の子どものパパで、更生して真面目に仕事を頑張っているそうです。三人目は再婚したけどまた離婚したとか…噂ですが(笑)

――事実婚の旦那様は子どもが欲しかったんですか?

原口さん:いえいえ、結婚もしたくなければ子どもも欲しくなったと思います。そもそも人と住むのが無理で自分の部屋に人を入れたくない、という人でした。私も結婚する気がなかったから実家で母親と一緒に育てようかな、と思って実家に帰ったんですが、毎日母から父親の愚痴や文句を聞かされるのにうんざりしてしまって。そのことを彼に伝えたら「胎教に良くないんじゃない? 家に来れば?」って言ってくれたんです。

――なんと! 部屋に人を入れるのも嫌な人がよくぞ決心しましたね! しかし、お子さんもいらっしゃるし、今度は事実婚といういわゆる法律に縛られない関係だし、何より三度の結婚離婚経験があるし、うまくいきそうな気がしてしまいますが…そうではなかった(笑)

原口さん:ええ。残念ながら(笑)だんだん彼が働かなくなったんですよ。子どもが生まれて新しく家を借りたんですが、初めは折半していた家賃を気が付いたら払ってくれなくなっていました。

事実婚を解消して今は良い関係に

その当時、円満離婚弁護士として離婚相談を多く受け始めていたこともあって収入格差が生まれていました。それでひねくれちゃったみたいで。彼は自営で当初は従業員を雇っていたのですが、従業員との関係がなかなかうまくいかなくて、従業員が辞めてからは一人で仕事をしていたんですが、やっぱり従業員がいないと仕事を増やせなかったり、新たな業務を始めようとしてなかなか始めなかったり。そうこうしているうちに、子どものイヤイヤ期が始まってGW明けに「保育園に行かない!」って三日間行かなかったんです。その間、私は仕事があるので彼が家で面倒を見てくれていたんですが、イライラが募ってしまって爆発しちゃったんでしょうね。

「こんなんじゃ俺の仕事ができないじゃないか!」ってキレられて。私はそれまで、彼が家事や育児をしてくれているから、専業主夫と思えばいいかな、くらいに自分を説き伏せていたのですが、キレられたことで、私の気持ちもプツンと切れてしまいました。「仕事もしないし、子供の面倒もみられない、そんな夫ならいらない」と思ってからはどうやって事実婚を解消するか、ということを考えました。

――おおおおお、三度の離婚経験をもつ円満離婚弁護士モードが発動ですね!

原口さん:ええ(笑)でもね、やっぱり子どももいるし落ち込んだんですよ。私はメルマガを書いているんですが、当時、夫とうまくいかないこととか悩み事なんかを割と赤裸々に書いていたんです。そうしたら、私が離婚相談にのっていた人たちがそのメルマガを読んで「子どもは一人でも育てられるし、結局育てるのは一人じゃないし、先生は経済力もあるんだからさっさと離婚しちゃいなさいよ!」などと言って励ましてくれるんです(笑)

――立場が逆転(笑)

原口さん:それで私も「そうだよな」なんて勇気づけられて(笑)私名義で家を借りていたので出ていくことはできないから、彼の方に出て行ってもらうように仕向けて

――これまで培ってきたノウハウをフル稼働ですね! パパとお子さんは今も会っているんですか?

原口さん:ええ。“離婚したら会わせない”、という人と“会わせる”という人がいますよね。私はパパと会ったほうがいいと思っているので、子どもは私と一緒に暮らしていますが金曜日の夜にパパが保育園に迎えに行って、そのまま土日は私の家で過ごすというサイクルにしていました。しかし、やはり私の家に来ることは、私と子どもの生活のスタイルやペースも崩れてしまうので、今はパパの家か外で過ごしてほしいとお願いしています。別れた今の方が彼とはいい関係になっています。私の母親と彼の関係も別れてからの方が良くなっていて。この前は数時間、彼が母親の愚痴に付き合ってくれました

私と子どもとの関係も変なストレスがないからか良くなって。自然に優しくなれるんですよね。母親がピリピリしていないからか子どもも聞き分けが良くなって、進んで色々やってくれるようになったんです。イヤイヤ期だったのが嘘みたいです。本当に子どもって賢いですね。

――率直に明るくご自身の経験をお話してくださる原口さん。最終回は原口さんが“円満離婚弁護士”となった経緯と最近増えている離婚ケースについてです。お楽しみに。※1月21日(火)12時公開予定

文/和氣 恵子、撮影/鈴木 志江菜

原口 未緒(はらぐち・みお)さんプロフィール

弁護士

東京護士会所属。心理カウンセリング・スピリチュアルカウンセリングも併用しながら、こじらせない円満離婚の実現を目指します。著書『こじらせない離婚―「この結婚もうムリと思ったら読む本」(ダイヤモンド社)
事務所名:弁護士法人 未緒法律事務所
事務所URL:http://mio-law.com

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