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18歳で亡くなった娘さんとの不思議な会話、そしてご自身のスピリチュアル能力。すべての経験が今の田中由佳さんを創り、女性たちを癒し、美しく、幸せに生きる手助けをしてくれています。インタビュー最終回は田中さんがなぜ“女性”を癒し幸せにしたいと思うのか。女性の体の仕組みや今後、田中さんが行っていきたい活動などについてもお話を伺いました。
一生のなかで何度も変化する女性の体は素晴らしくて。面白くて。
――田中由佳さんはなぜ、“女性”をきれいにしたい、幸せにしたいと思われるのでしょうか?

田中由佳さん:女性の体は本当にすごいと思うんです。男性も女性も心身の状態は3つのバランスがよくないといい状態とはいえません。3つのバランスとは“心”“体”“魂”です。その中で、女性の体は一生の間に何度も変化しますよね。成長するにしたがって胸が膨らんできて、生理がきて、妊娠したり出産したりして徐々に女性ホルモンが減っていって更年期を迎え閉経する…。たくさん変化するという事は不安定な揺らぐ状態が多くあるということなんです。
その点、男性の体はあまり大きな変化はないですよね。
なので女性って俯瞰してみると本当に面白いと思うんです。いろんな生き方、選択肢がある。結婚する、しない、子どもを産む産まないはどちらでもいいと思いますが、間違いなく、男性より自分の体でいろんな変化を体験ができると思います。
――少し話は変わりますが、今はLGBTQなど男性・女性と一概に区別できないような状況もありますが、それはどう思われますか?
田中由佳さん:性ホルモンと時代が変化してきているのですから、当然だと思います。それも自然なことです。
――なるほど…人類はまだまだ進化の途中なんですね。
田中由佳さん:ええ。それにね、精子の遺伝情報は一つひとつ全部違うんですから男女どちらかじゃなきゃいけないなんて、そんなことで悩まなくていいんです。人間で産まれてこれた自分を誉めてあげて下さい。
シワもクセも遺伝する!
――『「指プレス」でシワのばし』のなかにはいろいろなシワの原因が書かれていてとても勉強になりますが、シワが遺伝するということにビックリしました! 私は小さいころから眉間にシワがあって父親の遺伝だと周りから言われていたんですが「そんなわけないだろう」と思っていたんです。だけど…遺伝なんですね!
田中由佳さん:私の眉間にもシワがあって父の遺伝です(笑)親子でクセも遺伝するので、表情グセなども遺伝してシワも同じところにできるということもあると思います。
――そう思うとシワも愛おしく感じますが…でも…やっぱりなるべくシワはなくしたいです(笑)なので、家で簡単にできる“指プレス”は最適だと思います。WOMeは40代女性向けのメディアなんですが、40代女性って本当に忙しくてなかなか自分のことに時間を割くことができないんですよね。エステに行く時間を捻出するのが難しい。
田中由佳さん:わかります。私もその年代を生きてきましたから。なので、貴重な時間を使って私のところに来てくださった皆さんを絶対に元気にして差し上げたいんです。それこそ人生をリセットするような…施術の2時間をかけて人生を洗って欲しいと思っています。
少し話が変わりますが…人ってね、死ぬと五感がなくなってしまうんです。五感というのは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚です。元気な方はこの五感がきちんと機能しています。ですがストレスや過度の心労などで、五感のどこかの感性が低下しすぎているというような方はたくさんいらっしゃるんです。
――ああ…わかる気がします。それは生きながらにして一部が死んでいるような状態ですね…。
田中由佳さん:ええ。ですから、そんな状態を解き放ち生き返らせて、楽しく生活できるようにして差し上げられるプロフェッショナルでいたいと思っています。
――40代女性はいろんなことで悩んだり、自分の人生このままでいいのかな? と不安になったりすることが折に触れてあると思います。そういう状態をどうしたら少しでも軽くすることができると思いますか?
田中由佳さん:無理に何かをしようとか思わなくていいと思います。最中にいる時は自分の状態はわからないものです。その出来事が良いことなのか悪いことなのかも、その時にはわからないと思うんです。なので人と自分を比べて焦ったりせず、自分を信じる。そして物事は必ず変化するので安心してほしいと思います。
亡くなった人のことを思い苦しんでいる人たちを助けたい
――最後に田中さんが今後、行っていきたいことや夢などがあれば教えてください。

田中由佳さん:そうですね、女性を幸せにキレイにする職人になりたい…という想いはずっと持ち続けているのですが、それとは別に…大切な人に先立たれ悲しみに暮れている方たちの助けになるような活動ができたらいいなあと思っています。
――素敵ですね。そういった方たちは大勢いらっしゃると思います。
田中由佳さん:そうですよね…死を怖いものだと思っている方は大勢いらっしゃると思うのですが、決してそんなことはないんです。亡くなった方たちの魂は、生きている私たちを優しくサポートする存在になってくれています。なので亡くなった方を思って心配しすぎて自分を責めなくても大丈夫です。
その人と出会えた縁とか親子になれた縁に感謝してください。しかし、辛い思いを抱えている方がすぐにそんな風に考えられるようになるかと言ったらそれは難しいと思います。なのでそういった方たちの話を聞いて、私ができる範囲で癒して差し上げることができたらいいなあと思っています。
人と出逢うということはものすごいご縁です。長い人間の歴史の中でこの時代を共に生きた。この時代を選び、子どもは親を選んで生まれてきた。そう思うとそれだけで奇跡ですよね。
田中由佳さん著『指プレスでシワのばし』(SDP)からちょこっと紹介!~額のシワを濃くしないために~
生え際→頭頂部をマッサージ

額のシワは頭皮のコリも大いに関係します。生え際から頭頂部にかけて、ジグザグと指のハラでもみ込んでみて。これを5セット。ヘアエッセンスを併用するのもおススメです。
――田中由佳さんのお話は、人が人として生きて死ぬということはどういうことなのか、ということを改めて考えるきっかけになりました。忙しい毎日、少しだけ立ち止まって人生や人との出会いについて見つめ直してみてはいかがでしょうか。
文/和氣 恵子、撮影/鈴木 志江菜
■田中由佳さんプロフィール
愛媛県出身。都内の短大を卒業後、エステ業界へ。
29歳で東京三宿に『サロン・ド・スウィン』をオープン。
その後、42歳で医療学校に通い始め卒業。
25年を超えるエステティシャン歴において、
延べ8万人以上をトリートメント。
医者、僧侶、救命消防士の家系から幼少期より勘が良く、
人の「気」に敏感。
施術に今までの知識とシックスセンスをとりいれて
「肌・体・魂」に響くトリートメントを提供。
現在は女性誌でのメソッド提案のほか、
ティーチング、プロデュース、講演なども行っている。
サロン名はミャンマー語の「シンスウィジン=幸せ」の意味。
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