イライラして周囲にあたって幻滅

理由もないのにイライラして家族や周囲に当たって幻滅することはないですか。今までは穏やかな性格だったのにどうしてと家族が心配することもあるようです。原因が特に見当たらないなら、それはアラフォー特有の症状、更年期障害の症状かもしれません。
更年期になるとホルモンバランスが乱れます。具体的には美のホルモンとも呼ばれるエストロゲンの分泌が低下するのが大問題なのです。分泌が低下している危険と脳が察知し、分泌を促すような指令を出しますがもちろん変わりません。そこで体が混乱をきたしてそれが精神に出てしまったのがイライラなのです。
性格が変わってしまったのではなく、更年期障害の症状なので心配はいりません。ただ、それが自分の自信喪失につながったり家族や周囲との不和につながるといけませんから、周囲に理解してもらうことが重要です。更年期障害は味わった人のない方には理解しにくい症状なのでなかなか理解してもらうのは難しいかもしれませんが、周囲に説明して協力してもらうといいでしょう。
のぼせや顔に汗をかくのも更年期が原因

何もしていないのに顔だけ暑くてやたらと汗をかくという症状にお悩みのアラフォー女性は多いようです。これはホットフラッシュという現象です。更年期障害になると自律神経が乱れます。女性ホルモンのエストロゲンは自律神経に深く関わっています。
更年期になるとこのエストロゲンの分泌が低下、すると自律神経が乱れてしまうのです。生命の維持に関わるあらゆる器官の働きをコントロールするのが自律神経です。その中には発汗機能も含まれており、それがおかしくなることでかくべき時でないのに汗をかいてしまうわけです。
自律神経の乱れが原因なので対処法としては体を温めることです。入浴などで体を温めて巡りをよくすることで、自律神経の乱れを多少は改善できます。ただ、この方法ですぐにホットフラッシュが治るわけではありません。汗をかいてはいけない場でかいてしまうのがまずいなら、首の後ろをアイスノンなどで冷やすといいでしょう。とりあえず、その場をしのぐことは可能です。
骨粗しょう症にならないように

女性ホルモンのエストロゲンは実は骨の形成に大きく関わっています。閉経が近いアラフォーになると、徐々にこのエストロゲンの分泌が減っていきます。エストロゲンは「骨が壊されるのを防ぐ」、「骨の形成を促進する」という骨の形成に大きく関係するので、この分泌が低下すると骨がもろくなり、それがひどくなるといわゆる骨粗しょう症になってしまいます。エストロゲンの分泌が低下するのは仕方ないので、食事などでカルシウムをしっかり摂って骨を丈夫にするように心がけましょう。
普段の食事でカルシウムを摂るのはもちろん、骨は使うことで強くなるといわれています。地に足をつけて歩く、この刺激が骨に伝わって骨を強くするのです。好きなスポーツをしてもいいですし、運動が苦手なら歩くだけでも構いません。将来骨がスカスカになってちょっと転んだだけで骨折、寝たきりという残念な結果にならないように、アラフォーの時期から骨を強くするような生活習慣を心掛けるといいでしょう。
あまりにも症状がひどいようなら

イライラや不安感などの心理的症状、ホットフラッシュやめまい、動機などの身体的症状などがあまりにひどくて日常生活に支障をきたすほどの場合、自分だけで対処するのは難しいです。婦人科などにかかってしかるべき治療を受けるといいでしょう。
ホルモンバランスの乱れが原因なので、医学的見地からこの乱れを改善することで、これらの辛い症状を軽減できるはずです。ホルモン療法での副作用を心配される方がいらっしゃるかもしれませんが、ホルモンを補充するだけでなく、調整する方法などいくつかの選択肢があるので、副作用が心配なら担当医と相談して副作用の少ない方法を選ぶこともできます。
病院で治療をするとともに大事なのが毎日の生活です。規則正しい健康的な生活習慣を心掛けるのはもちろんですが、ストレスのためこみに注意です。ストレスのためこみは症状の悪化につながるといわれているので、ストレスがたまったらその都度発散することです。運動など体を動かす方法なら代謝も上がるので、なお良いです。
美は健康から。いつまでも自分らしくいるために。