結婚と年齢に何か関係ある?そもそも結婚って必要なの? Byフランス
内閣府が発表した、平成25年度『少子化社会対策白書 (旧少子化社会白書)について』によると、日本人女性の平均初婚年齢は、29歳(2011年時点)。一般的に30代の中盤にさしかかってくると、結婚の話がタブーになってくるのが今の日本ですよね。
しかし、結婚をする「年齢」どころか「結婚」自体に意味をもつことに首をかしげるのが、フランス人女性です。そもそも、フランスには「何歳までに結婚しないと…」なんていう暗黙ルールはありません。30代、40代になっても結婚せずに同棲しているだけ、子どもが産まれたって結婚しないカップルがたくさんいます。
では、そんなフランス人女性が結婚を考えるときはどんなときだと思いますか? それは、子どもが大きくなり両親に何かあった場合、遺産や権利が子どもへいくようにと「結婚」を考える人が増えるそう。
つまり、何歳になったから結婚しなければいけない、なんていう考えは一切なく、自分たちがよりよい人生の選択肢として必要なときに初めて「結婚」が出てくるのです。生き方に暗黙ルールをあてはめる必要なんてないんですね。
言葉がないと不安なの? Byスペイン
大人になると恋愛のスタート地点が「好きです」なんて告白から始まることがレアケースになってきますよね。ふたりで会っていても「私たち付き合ってるのかな?」と確信がもてなかったり、ときには体の関係からスタートすることもあります。相手のことが気になる場合、言葉で関係性をハッキリさせたくなってしまいますよね。
そんな日本女性に驚くのがスペインの女性たち。恋愛に情熱的なイメージがあるスペインですが、告白という文化がなく、逆に「好きだよ」なんていう言葉が軽く、「好き」と言ったから将来を考えているわけでもないスペインでは、言葉に意味はないのです。
ただ、宙ぶらりんな関係でもスペイン女性が悩まないのは、大切にしているのが「体」「言葉」ではなく、お互いの気持ちだから。スペイン人が恋人同士になる流れは、数回一緒に出掛け、そのうち毎週一緒に過ごすのが当たり前になっていき、お互いが誘いを断らないで一緒に過ごし続けること。付き合っているという確信のセリフは、会話の流れで「僕の彼女」というようなフレーズが出てきたときにはじめて「あ、付き合ってるんだ」と気づくレベルなのだそう。
彼のひとことやメールの1文に振り回される前に一緒に時間を重ねることができるかを考えてみませんか?
失うことや苦労より欲しいものを見ればいいじゃない byスウェーデン
男女平等のイメージがあるスウェーデン。国会議員は男女がほぼ半々で女性の就業率も80%以上、出産後もフルタイムで働く女性が多く、キャリアアップも当たり前。その一方で、出生率が日本よりも高いというのが驚きですよね。
その背景にあるのは、男性の育児や家事の参加が当たり前だということ。イクメンなんて言葉はなく、仕事も育児も家事もふたりで行っていくスタンスが一般的です。しかし、それだけではありません。とにかく女性がパワフルなんです。いくら男性が協力的といっても、保育園の送り向かえやフルタイムの仕事の後に育児が待っている日本人と変わらない家庭も多いです。しかし、そんな生活に彼女たちはため息をつくより、前を向きます。旅行や家、オシャレなど、がんばった先にあるものを見ているのです。
ネガティブなことよりポジティブなことに重きを置く。そんな考え方で日々を過ごせたらいいですよね。
なんで空気を読まなきゃいけないの? Byイタリア
「もっと空気を読めばよかった」と過ぎたことにクヨクヨしてしまう日もありますよね。そんなときは、イタリア人を思い出してください。
食事は家でも外でもゆっくりと楽しみ、損得勘定なく思ったことはすぐ口に出してしまうイタリア人の気質。特に女性はおしゃべりが大好きで、もしイタリア語が分かったら、街角で聞こえる会話のストレートな物言いにびっくりしてしまうかもしれません。そんなイタリア人から見れば、過去の言動でイチイチくよくよする日本人は滑稽に見えることでしょう。
しかし、そんな裏表のないトークでなぜケンカにならないのでしょうか。それは、おおらかで陽気な気質だから。おおらかなのは、相手に対してだけではありません。自分に対してもです。多少のミスをした相手がいても許すことができる人は、許すことに慣れています。同じようなミスをしてしまったとしても他人を許すように自分を許すことができるのです。
ささいな自分のミスにこだわる人は、意外と他人のミスにも厳しいものです。イタリア人に倣い許す技術を身につけましょう。
日本人の価値観が悪いわけではありません。しかし、ときには思考の翼を広げて価値観を海の向こうまで広げてみませんか? 世界のどこかに、明日を前向きにするための気持ちのスイッチが見つかるかもしれませんよ。
ライター/環境アレルギーアドバイザー/福祉について勉強中。お酒、漫画、ゲームが好き。人生の目標は「ていねいに生きる」