
薄々気が付いてはいましたが、大人の恋はどうやら20代30代の恋愛スタイルとアラフォーは違うらしい…。既婚者が恋愛なんてダメですが、独身であれば話は別。
大人だって思う存分、恋を楽しみたい。でもあの頃のようにときめかなくなっているのも事実…。
そこで恋愛コラムニスト神崎桃子さんに大人の恋の流儀について教えてもらいます。
若い時と同じスタイルでは恋愛は成就しない!
「なかなか恋愛に進展しない」
「最近、恋愛が続かない」
「恋愛がしにくくなった」
なんて感じることはないだろうか?
「大人になった今、もっと上手く恋愛したい!仕事だけでなくプライベートだって充実させたいのに!!」
と望むアラフォーは多いもの。
“どうして恋が上手にできないのか”……それはあなたが恋愛のスタイルをアップデートをしていないせいかも。
大人には大人の“恋の流儀”がある!
若い時と同じ心持ちでは恋愛は愉しめないのである。
大人の女は「結果が早く欲しい」と焦ってはダメ!!
「私にはもう時間がない」なんて無意識のうちに焦っていないだろうか?
「この歳になって失敗なんかしたくない」なんて恋愛を楽しむよりも失敗することを恐れてはいないだろうか。
これまで幾つかの恋に破れ、苦い涙を流してきたからこそ「早く幸せを掴みたい」あまりにアラフォーは間違った判定を早々と下していることがある。
経験が邪魔して恋を深める前の初期段階のうちに素早く相手をジャッジしてしまう。
しかし、
若い頃とは違い恋が盛り上がるには時間や過程が必要である。
男性はもはやガツガツとくるはずなどない。生理的欲求からフットワークが軽いのは若いうちだけ。今となっては“ただしたい一心”で女を誘うわけではない。男としての最終目標はそこであっても青二才の時のように焦りなどないのだ。
大人の恋はプロセスを楽しむことにある。
大事なのは結果を出すことに執着せず“結果に至るまでのことを楽しむ余裕”である。
それはショッピングに行くのと同じ。商品を購入するだけが買い物の目的ではない。
女性はたとえ狙っていた物があったとしてもその売場に真っ先に行くわけではない。そこに行き着く前に他のものもアレコレ見てリサーチして吟味する。さんざん歩き回るのが女の買い物の醍醐味であり、最終的に欲しかったものが手に入るまでのプロセスを楽しむ。
大人の恋も同じ。突進せずに時間をかけて相手と向き合う。
大人の礼儀でやりとりを楽しみながら、そこに至るまでの過程を楽しむのだ。
大人の女は「相手の時間を奪わない、拘束しない」♪
アラフォーともなれば職場での責任がのしかかり上司と部下の板挟みでストレス倍増。
ポジションが上がれば上がるほど背負うものが大きくなるのは当たり前のことだ。
しかも仕事だけではない。年齢とともに大切なものややるべきことも増えてゆく。
忙しいのは相手も同じ。
若いときの恋なら、あなたが
「今すぐ会いたいの」
「聞いてほしいことがあるの」
「今夜は一緒にいたい」とひと言カレに言えば真夜中でも飛んできてくれたかもしれない。
オールナイトでお酒や愚痴に付き合い、落ち込んでるときはハグして朝までそばに居てくれたかもしれない。
そんなワガママを受け入れてくれる相手に「私は愛されている」と男の本気度を感じていたかもしれない。しかし相手にムリをさせることで得られるのは本当の愛情ではない。
男にワガママが通用するのは30まで。ワガママも可愛いと思われるのは二十代まで。
若い頃のように時間の都合をつけるのも、アポなしでデートをすることも、休日をまるっと女のために使うのも今は大変なことなのだ。
大人の恋愛は相手の状況や相手の健康(体力)を察してあげること。
相手にムリをさせることは相手の時間を拘束することと同じ。
自分の時間だけでなく相手の時間も同じように大事に扱ってあげよう。
ときには
「帰してあげる」ことも女の愛。
「断る」ことも女の愛……なのだ。
大人の女は「相手の頑張っていることや大切にしているものを認める」♡
好きな男性に女性はつい自分の価値観を押し付けガチ。
同じように共有したい、好きな相手だからこそ“分かち合いたい”のが女心だ。
しかし男性は決して価値観を共有したいわけでなく自分の価値観を認めて欲しい生き物。
大袈裟に言うと「わかってもらわなくて構わない、でも反対だけはするな」ということだ。
男性は“自分の世界”を守りたいもの。その領域に他人が入ってくることは不快なのだ。
自分の好きなことや趣味を女に邪魔されるくらいなら、男はその女と別れることを選ぶことさえある。
男性が離婚したくなるのは妻が自分の趣味に否定的だったり好きなことをさせてくれないことが要因だったりするのだ。
恋愛を続かせるためには男性の価値観を認めることにある。
“男の聖域”を侵したり邪魔しないようにするべきだ。
大人の恋は相手を尊重することにある!
大人の恋は相手を尊重すること。
自分中心の若いときにはなかなかできないのが相手に敬意を払うことだろう。
過去の恋愛が上手くいかなかったのは"自分の大切なものにばかり主張"してしまったから……。
大人の恋がうまくいくためには、自分とは違う相手の思いを理解するように努めること。
“相手の大切なものを守る”ことにある。
相手が大事にしていることを尊重できることが“大人の恋の流儀”なのだ。
体験型恋愛コラムニスト・神崎桃子
恋愛コラムニスト/執筆の傍らライター養成、文章セミナー、婚活セミナーの講師も務める。