そもそもヒアルロン酸とは何?

ヒアルロン酸という言葉は最近よく耳にするようになりました。もともと私たちの眼球の中にある硝子体の主成分として発見された物質なのです。今では、眼球だけでなく、皮膚、筋肉、腱、軟骨、脳、血液など体の組織に幅広く存在することが分かっています。ネバネバとしていて、水分を保つ力が非常に強く、皮膚ではその性質から水分を保持して肌の潤いを保っているのです。年齢が増すと、ヒアルロン酸の量は少なくなるので、肌の弾力や潤いが失われてしまう原因の一つと考えられています。
ヒアルロン酸を利用した医薬品というものは意外に多く存在していて、これから紹介する美容界における「ヒアルロン酸注射」もその一つです。整形外科でも、人の関節にヒアルロン酸注射をして、関節の動きをスムーズにさせ、関節痛を軽減させる治療を行うことがあります。眼科においては、ヒアルロン酸入りの点眼薬をドライアイの治療で用いることがあります。歯科でも、美容科同様に口の周りにヒアルロン酸注射を行うことができます。
医薬品以外にも、化粧品やサプリメントにヒアルロン酸入りというものを目にしたことがあるでしょう。しかし、ヒアルロン酸を経口摂取したところで、お肌でヒアルロン酸として水分を保持してくれるとは限りません。お肌への塗布も皮膚の上においての保湿効果は期待できても、皮下には吸収されにくいと考えられているのです。
「ヒアルロン酸注射」でほうれい線をどう消すの?その効果は?

ヒアルロン酸注射は直接お肌にヒアルロン酸を注入してほうれい線を消してやろうという施行術です。もともと皮膚に存在するヒアルロン酸を注入するので、比較的に安全と考えられています。ほうれい線の凹んでいる部分に沿ってヒアルロン酸を注射で入れて、内側から凹みを持ち上げるかたちで、ほうれい線を消していきます。注入したヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されてしまいますが、もともと体にあるヒアルロン酸よりは長く皮下に存在していると言われています。
効果が持続する期間については、使用する製剤にはよって異なります。ヒアルロン酸注射には幾つかの種類があり、クリニックや施行するドクターによって、使う製剤が変わってくるでしょう。分子の大きさやジェルの硬さなどに違いがあり、吸収速度すなわち効果の持続期間に違いが出てきます。安いからと飛びつくと、持続期間が短くがっかりするということもあるので、興味がある方は、必ず使用する製剤とその持続期間などを確認した方が良いでしょう。実際の効果には個人差がありますが、短いもので数カ月から半年程度。長くなると2年というのが一般的です。
「ヒアルロン酸注射」の痛みや副作用、気になる価格は?

痛みの感じ方は人それぞれですが、皮下注射ですから我慢できない痛みではないでしょう。針もカニューレという特殊な針を使うことが一般的です。カニューレは先が丸くなっているので、痛みが軽減され内出血を起こしにくいとされています。とはいっても、多くのクリニックでは注射による痛みを軽減するために、麻酔薬を皮膚に塗布してから注射をしてくれるでしょう。施行時間そのものは数分という短さです。
副作用については、比較的に安全とされていますが、内出血や腫れなどが生じることもあります。注射の当日は血行が良くなるような入浴、運動、お酒は避けた方が無難でしょう。しかし、副作用というよりも、施行術そのものが上手くいかずに、注入部分が凸凹したり、膨らみ過ぎるという問題が起こることがあります。経験豊富な医師を選ぶことが大切です。万が一、問題が生じた場合には、クリニックによっては薬剤を使ってヒアルロン酸を分解することが可能となっています。
価格については、クリニックによって違いがあり、5万円から20万前後と大きいな差があります。使用する製剤によって料金が変わってきますし、また製剤によって効果の期間が違ってくるので、しっかりと話を聞いて、納得をしたうえで決定することをおススメします。
きっちです。
皆の恋バナが好きなこじらせ系女子です。