
Q:40代管理職の私 部下のご祝儀はいくらつつめばいいでしょうか?
【お悩み】
42歳の独身女です。最近、部下の披露宴に招待されました。一流ホテルで100名ほど招待して行うそうなのですが、この場合いったい私はいくら包めばいいのでしょうか? 結婚する子の同僚(つまりそれも私の部下)も招待されていて、さすがに同じ金額じゃなあ…とも思うのですが、一流ホテルでの結婚式のご祝儀の相場が5万円だとすると、その上って7万円⁉ なかなかの出費…と二の足を踏んでます。
■A:結婚式の形式とふたりとの関係性で金額を決めましょう。ただしご祝儀は気持ちのもの、という意識をしっかり持って。
結婚式って何回行っても本当に素敵で招待される度に嬉しくなってしまいますよね。でも、ご祝儀の金額は、確かに年齢を重ねるほど、ちょっと不安が残りますね。基本常識では、上司も会社の同僚・部下の場合も友人と同じように3万円で問題ありません。3万円という数字の内訳の考え方としては、披露宴のお席代・食事代・ドリンク代・引出物代+お祝いの気持ちの合計と言われています。
つまり、ゲストが渡すご祝儀3万円のすべてがお祝いというわけではなく、2万円分くらいは料理のおもてなしや引出物のお返しなどの形で返ってくる計算になります。基本的には年齢や役職が上がっても3万円で問題ありません。
今回の質問は一流ホテルへの招待とのことですが、式場の格で金額が決まることはありません。金額の設定は、
1、結婚式の形式(挙式披露宴(コース料理)・1.5次会(正餐:コース料理)・1.5次会(立食:ビッフェ(半立食・完全着席))・2次会(立食))
2、新郎新婦との関係性や立場
上記2点によって金額を設定することをオススメします。ただ、新郎新婦と大きく年齢や立場に差がある場合は、年齢や役職が上がるにつれて少し多めに包むのがスマートだとされています。もし5万円だと少ないし、10万円だと多すぎるしという場合、7万円か8万円のどちらかが中間の金額になります。偶数は縁起が悪い言われる方もいますが、7万円ならラッキーセブン、8万円の8は偶数ですが漢字の「八」が末広がりで幸せが広がるという意味にも繋がるので偶数でも良いとされています。
10万円の場合も偶数ですが、キリの良い10万円の場合は問題ありません。余談ですが、ごくたまに新郎新婦の親御様の立場からの意向で普段から子供がお世話になっている会社の上司の方にお越しいただくことはお越しいただくだけでありがたいので、お祝儀の中身はいれずに袋だけをお渡しくださいという方もいます。ついついご祝儀は気持ち多めに包んだ方がいいと思いがちですが、一概に多く包むのが良しとはしないこともあります。ご祝儀の設定は、ネットにさまざな情報が書いてありますが、ご祝儀は基本的に気持ちのもの。なぜその金額に設定したのか、なぜそうなのかを自身の中でしっかり考え、意図や理由をもって渡すようにしましょう。
Q:子連れで結婚式に招待されました 子供の分のご祝儀ってどうすれば…?
【お悩み】
夫婦で結婚式に招待されました。現在、6歳になる娘もいるのですが、必然的にその子も連れていくことになります。ちゃんと席も料理も用意してくれているそうなのですが、その場合、ご祝儀は夫婦二人分の6万円プラスアルファどのくらい包めばいいのでしょうか?
■A:子供の年齢によって料理の内容が変わるのでそこを目安にしましょう
夫婦で出席の場合は二人で5万円が相場ですが、子供も含めて家族3人以上の場合は設定金額は配慮しましょう。
目安としては、子供の年齢に応じて料理の内容が変わるのでそこが大きなポイントとなります。一般的に、幼児から小学生までは「席料、お子様プレート、お子様の飲み物(5000円~6000円)」、小学生以上~小学生高学年くらいまでは「席料お子様コースとお子様の飲み物(6000円~10000円)」、中学生以上は「席料、大人同様のコース料理と未成年のドリンク」という設定が一般的です。
料理を食べられないような赤ちゃんであれば夫婦ふたり扱いでご祝儀の追加なしで問題ありませんが、お子様同伴の場合は常識的に1人につき+1万円程度を追加したいところです。もし、大学生や社会人など成人以上の同伴の子供であれば+2~3万円を追加しておいた方が良いでしょう。お子様の年齢に応じての設定になりますが、夫婦子供づれの参列の場合は、5万・7万・8万・10万のいずれかで近い金額を包むようにするとスマートです。
Q:バツ3の上司 またしても結婚式に呼ばれました…
【お悩み】
すごーくお世話になった上司が結婚します。ただし、その方はバツ3…そして、その方の結婚式に招待されるのは2回目…。1回目はホテルでしたが、今回は相手の方が初婚ということもあり結婚式場で行うそうです。正直、前回の3万円を返せ!という気もしていて、今回また3万円包むの嫌…だってまた離婚するかもしれないし…なんて意地悪く思ってしまいます。失礼ではない最低金額を教えてください。
■A:大切なのはお祝いをする気持ち。納得のいかない部分があるなら会費制の2次会から参加するという手もあります
再婚カップルは、1度目の結婚式に招待した親戚や友達を呼ぶのは、とても申し訳ない気持ちになる方が実はたくさんいます。
「自分たちはご祝儀泥棒と思われているのでは?」と、いらぬ心配もしてしまう方もいます。しかしお相手の方が初婚であれば、やはり披露するのがお相手の親族や友人への配慮として考える方が多いため、2回目3回目の結婚式を挙げられます。最近、再婚の場合の招待については、招待状に「お祝いは結構です」と書かれるかたも増えてきました。基本的に相手との関係性次第だとはおもいますが、再婚とはいえ、とてもおめでたいことなので気持ちよく3万円包むよという方もいますし、大人としての暗黙のルールで初婚と同じ額を包むという方もいます。
ゲストに配慮のあるご招待で「お祝儀は結構です」といわれても、抵抗がある方は、2万円(席料、食事代、飲物代、引出物代)を常識的配慮として包むという判断は良いと思います。もし何もお祝儀についての案内がない場合の招待は、相手との関係性やあなたの心情がポイントになると思いますが、「参列辞退」の判断や会費制の設定のある2次会からの参加で結婚の祝いをする方法もあると思います。大切なのは、お祝いする気持ちです。
Q:ハワイウエディングに呼ばれました 当初の話とはガラリと変わり負担費用が大きすぎてキレそうです
【お悩み】
アラフォーの友人がハワイウエディングを行うことにしました。初婚同士の結婚です。仲良し4人組の最後まで独身だった子なので本当にうれしかったのですが…なんと初めはハワイへの飛行機代は持つと言ってたのに、直前になって費用がかさむからやっぱり負担して、と言ってきました。
それどころか、ブライズメイドの衣裳代もこちらもち…正直ブライズメイドなんて恥ずかしいし嫌だったけど、その子のために!と頑張ろうね、と話していて、飛行機代も出してもらうから衣裳代は自分たちでもいいよね、という気持ちだったんです。なのにこのありさま…。おまけに二次会も強制的に参加させられ、しかも会費が1万5千円って…。私は専業主婦だし、もう夫に申し訳なくて。結婚式を控えている友人を傷つけるようなことはしたくないけど、もう堪忍袋の緒がキレそうで何か一言いたいのですが、なんといえば傷つけずに私たちの事情をわかってもらえますでしょうか?
■A:最初に提示された条件と大きく変わってしまった場合には今後のお付き合いを考えて参加の有無を返答しましょう
海外挙式にゲストとして参加した方の怒りやグチの相談は実はとっても多いです。今回のケースは、花嫁の友人ゲストへの配慮不足が落ち度だと思います。
新郎新婦が海外挙式にゲストを招待する場合、「旅費(=渡航費・宿泊費)を誰が負担するのか?」、海外のご祝儀の有無、ウエディングに関わる友人のドレスコードの準備の範囲は、友人が渡航の検討をするうえで意志決定のポイントになることは事前に伝えた上で出席の判断をしてもらうのが一般的です。
渡航の条件変更は基本的には親しい友人といえど・・ありえません。今回のケースは、花嫁の常識の範囲の欠落としか考えられません。傷つけないで伝える方法は、もし今後も大切な友人として付き合っていく方であるのであれば、お祝いしたい気持ちは変わらないけれど、親しい仲にも礼儀ありと感じたから気持ちを伝えようと思った、一般的な考えはこうだよと伝えてみたらどうでしょうか。
【一般的な考え方は大きく分けて以下の2パターン】
●パターン1
旅費:新郎新婦負担
ご祝儀:準備の用意あり(新郎新婦が旅費負担の場合、ゲストからの祝儀の用意は有り)
※結婚式以外の飲食代、結婚式のために特別に用意するアイテム(ドレスや靴、飾り物)はゲストが手配
●パターン2
旅費:ゲスト負担
祝儀:なし(旅費は自己負担でも良ければ参加してね )
※祝儀の内訳に含まれる(結婚式の飲食代、移動費)、結婚式のために用意するアイテム(ドレスや靴、飾り物)などは新郎新婦が負担
最近の新郎新婦の考え方は「パターン2」がほとんどで、決定権をゲストに委ねる方がほとんどです。ゲストは、きっかけは友人の結婚式ではありますが「旅行に行ったつもり」と割り切った考え方のうえで、判断基準はシンプルに考え渡航するかを決めましょう。旅費が自腹なら行きたくないと思う相手ならお断りする、逆に旅費を自腹で払ってでもお祝いしたいなら参列する。
一般的には、新郎新婦がゲストへの検討いただく配慮として、参加条件をはっきりと伝えてからスタートするのが基本ですが、話がハッキリせず進む場合は、トラブルの元になります。海外挙式に招待されたら、新郎新婦がどのようなスタンスで招待しているのかをしっかりと確認し、出欠の返事をする前に、旅費の負担方法を明確にしておきましょう。
ウエディング&イベントプランナー 葉山 泰子
ウエディング&イベントプランナー 業界19年、プロデュースした実績は1000組以上。国内はもちろん海外イベントも手掛ける。